検証01:ビジュアライゼーションのフレームレート計測
検証では、ゲームエンジン「Unreal Engine」によるカービジュアライゼーションのデモ素材を使用し、Screen Percentage 200(内部で大きな解像度を生成して縮める事でチラつきなどを抑える機能)のフルHD表示で出力した際のフレームレートを計測した。今泉氏によれば、このデモ素材は本来、DLSSを使用した「GeForce RTX 3080」搭載のデスクトップPCでの出力を想定。そのPCでも40~45fpsという、非常に大きな負荷のかかる素材となる。
検証結果では、ProArt StudioBook Pro Xが15fps前後、ProArt StudioBook Pro 17が7fps前後で出力できた。ProArt StudioBook Pro Xの数値は「GeForce RTX 2080 Ti搭載のデスクトップPCとほぼ同等」(今泉氏)であることから、今泉氏は「リアルタイムCGの制作にも十分活用できる」と太鼓判を押す。またProArtStudioBook Pro 17についても、「DCCツールを使ったアセット制作やテクスチャーの修正などであれば、問題なく作業できるはず」と評価した。
▲あくまで参考値になるが、カーコンフィギュレーターに使用した車のデータは、CADから変換したもので、ポリゴン数は1700万程度。
検証 02:インターフェースなどの特徴と評価
今回の2モデルは、スペック以外にも魅力的な特徴をもつ。ProArt StudioBook Pro Xは、タッチパッドと5.65型液晶を融合した「ScreenPad™ 2.0」を搭載。Webブラウザやモデリングソフトのツールウィンドウを表示するなど、サブディスプレイとして幅広い活用が可能だ。今泉氏も「使い方次第で作業効率が上がる」と興味を示す。ProArt StudioBook Pro 17は、テンキー機能を備えたタッチパッド「NumberPad」を搭載。ワンタッチで素早く表示切替できることから、「社長業での事務作業に威力を発揮する」(今泉氏)。また、ディスプレイが180度まで開くというのもポイントの1つ。複数の同僚やプレゼン相手に画面を見せたいときなどに重宝する。
▲ScreenPad™ 2.0
▲NumberPad
▲180度開いた状態
今回の検証サンプルは日本語キーボードとなっておりますが発売する製品は英語キーボードとなります。」
30日間返品保証キャンペーン
なお、オフィシャルオンラインストアASUS Storeでは、 「ProArt StudioBook Pro X W730G5T」と「ProArt StudioBook Pro 17 W700G3T」の2モデルの購入者を対象に「ASUS Store限定30日間返品保証キャンペーン」が適用される。安心して製品をご購入いただく為のキャンペーンだ。購入から30日後も、継続する場合には、ASUSのあんしん保証プレミアム3年版(保証期間が1年から3年に延長)のアクティベーションコードもプレゼントされる。詳細は下記URLよりチェックしてもらいたい。
バーチャルプロダクションの撮影現場作業にも
検証結果から、今泉氏はProArt StudioBook Pro Xのパフォーマンスの高さを認識。バーチャルプロダクションでは今後、撮影現場でのライティングやカメラの調整作業が起きると想定されるため、「そういったケースでの利用にも期待ができる」と分析する。ProArt StudioBook Pro 17についても、「この価格でQuadroを使用できるのはとてもリーズナブル」とコスパの高さに言及した。
また、昨今の状況から「リモートワークでの活用」にも目を向ける。一般的なノートPCではスペックが足りないケースも多いが、今回の2モデルは「オフィスでも自宅でも、同じPCでシームレスに作業できるレベルにある」と評価。ディスプレイの色再現度がプロ基準にかなっている点も含め、今泉氏は今後の業務利用において「様々な可能性がある」と語った。
まとめ
01:ProArt StudioBook Pro XはリアルタイムCG制作にも対応可能
02:ProArt StudioBook Pro 17はアセット制作に十分活用できる
03:広色域対応のディスプレイや独自のタッチパッドも魅力的
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