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地方都市での3DCG制作札幌での可能性を探る

地方都市での3DCG制作札幌での可能性を探る

札幌・東京・名古屋・福岡をシームレスにつなぎナンバーワンの映像品質を目指す


CGWORLD Live in 札幌(2015年3月開催)にて同社が講演した『遊技機映像制作のワークフローとプロセス』より。サイバーテイストのロゴアニメーションを作例として、コンセプトからコンポジットまで同社ならではの遊技機向け映像制作のフローを紹介。顧客の多種多様なテイストのオーダーに高水準な品質で応えるため、同社スタッフは日々技術研鑽し、レパートリーを増やし続けている


CGWORLD Vol.195 第1特集「After Effects匠の技」にて掲載された「現場で今すぐ使える!! 遊技機向け映像制作テクニック」より。遊技機向け映像の需要拡大や液晶パネル品質向上に伴い、より高品質な表現が求められるようになってきている今、exsaでは意欲的に映像制作ツールの導入や検証研究を行い、制作技術向上に取り組んでいる

【左から】海老澤広樹氏(制作部 副部長 )、小林隆志氏(札幌スタジオ所長 )齋藤文仁氏(常務取締役 制作部部長)

拠点間の"壁"を感じさせないためのインフラの整備


札幌時計台前に拠点を構えるexsa札幌スタジオ

東京本社のほか、名古屋、福岡に地方拠点をもつCGプロダクションexsaが、2015年4月に新たな拠点として札幌にスタジオを開設した。同社の従業員数は、約140名。2004年4月に映像制作会社としてスタートした後、ここ数年間は遊技機向けの映像制作を事業の主軸としており、企画からデザイン、プログラム、オーサリングまでを社内で完結させるワンストップスタイルによる高品質な作品づくりで、業績を伸ばし続けている。最近では遊技機以外にも、ソーシャルアプリやプロジェクションマッピング、TVアニメシリーズの3DCG制作を手がけるなど、つねに先を見据えた多様性のある展開を見せている。同社が積極的に地方展開を進める理由について、常務取締役で制作部部長 齋藤文仁氏は次のように語る。「地方展開の一番の目的は、まず優秀な人材を確保するためです。競争相手の多い東京では人材の取り合いになっているという現状がある中で、地方に目を向けて、眠っている優秀な人材を発掘していこうというわけです」。こうした目標の下、2013年1月に設立された福岡スタジオでは、現在、26名ほどのスタッフが働いており、exsaの地方拠点として順調に成長中だという。以前は各拠点間の仕事のやりとりに問題が発生することも多かったそうだが、現在ではスムーズに行えるようインフラが整備されており、TV会議やチャットを使った打ち合わせや、制作データの全拠点共有化など、地方にいることを意識せず、東京にいるのと同じようにプロジェクトに参加できる環境が整ってきたのだとか。

札幌の各スタジオと連携しながら世界にコンテンツを発信する拠点を目指す

他拠点と同様に札幌スタジオでも"映像制作を完結できる体制"が目指されているため、制作部では全職種(2D・映像演出/デザイン/モデリング/モーション/コンポジットほか)の経験者を募集中だ。とは言え、実際の業務では拠点に関係なく各工程ごとにチームが組まれ、チームの一員としてプロジェクトにアサインされるというスタイルがとられている。そのため他拠点のスタッフとの交流が盛んで、拠点をまたいだ技術共有も行われるのだとか。「例えばモーションチームが月に一度、TV会議を利用して定例勉強会を行なっているように、各チームごとに技術指導が行われています。こうして他拠点にいる経験豊富なスタッフからアドバイスをもらうなど、スキルアップのチャンスが多いのも弊社ならではの魅力ですね」(制作部副部長 海老澤広樹氏)。このほかにも同社では、各拠点のスタッフを集めた研修会を実施。技術の変化や成長スピードの速い業界にいるからこそ、社員のスキルアップには力を入れているという。
最後に、札幌スタジオ所長の小林隆志氏に、今後の展望を語ってもらった。「北海道にある様々な企業と協力しあいながら、札幌から日本全国、さらには世界につながるようなコンテンツをつくっていきたいです。そしてexsaを中心に、札幌の映像業界全体を盛り上げていきたいと思っています。そうした目標を持って、一緒にがんばって頂けるクリエイターを募集中です」。
基本的には現地採用を考えているという札幌スタジオだが、Uターン・Iターンももちろん歓迎とのこと。札幌で働きたいクリエイターは、ぜひ検討してほしい。

TOPIC 01
各拠点を"技術"の横串でつなぐ組織編制


exsaでは拠点ごとにチームが存在するのではなく、チーム内に複数拠点のスタッフが所属している。具体的には、制作部に「案件運営」、「2D・映像演出」、「デザイン」、「モデリング」、「モーション」、「コンポジット」、「オーサリング」チームがあり、この7つのチームに各拠点のスタッフが配属されている。担当プロジェクトについては、1人のスタッフが1つの作品につきっきりというわけではなく、状況やスケジュールに合わせてスタッフが各プロジェクトにアサインされていくという流動的な体制が特長だ。また、担当プロジェクトやチームについて、スタッフから「この仕事がしたい」という希望の声があれば、積極的に取り入れるようにしているとのこと。

TOPIC 02
安心して働ける充実のサポート体制


同社が毎年開催している全社合同での社員旅行の様子。社員旅行の他、新入社員研修や幹部研修といった実際に顔を合わせた行事も定期的に行い、拠点間、部門間のコミュニケーションがとれるよう心がけている

同社の福利厚生の中でも目を引くのが、今年4月から導入された「ハッピーナイン」制度。これは、1年間のうちに連続5日間の有給休暇をあらかじめ取得できるという制度だ。遊技機の映像制作は年単位のプロジェクトが多く、比較的、スケジュールの調整がつきやすいことから、例えば半年後にこの「ハッピーナイン」制度を利用した長期休暇をとっておき、今から海外旅行の計画を綿密に立てておく......といったことも可能だ。このほかにも、研修制度や勉強会などバックアップ体制が充実している同社。「組織力を意識し、社員を育てることを目標にしている」と齋藤氏が語るように、社員へのサポートが心強い。

TEXT_山田桃子

●会社情報
exsa株式会社
設立日 2004年4月
  資本金 10,000万円
所在地 〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-10-1 日土地西新宿ビル21F
TEL 03-3340-0193
URL http://www.exsa.jp/

●求人情報
職種:①CGデザイナー ②CGディレクター ③2Dグラフィックディレクター ④映像演出 ※各拠点共通
雇用形態:正社員(試用期間あり)
勤務地:
[札幌スタジオ]〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西3-3-20 時計台スクエアビル3F
[福岡スタジオ]〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-20-2 天神MENTビル6F
[名古屋支社]〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦1-5-13 オリックス名古屋錦ビル10F
[東京本社]〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-10-1 日土地西新宿ビル21F
待遇:年俸制/経験、スキル、年齢、前給を考慮し、当社規定により優遇 /試用期間3ヶ月あり(待遇同)/勤務時間9:30~19:30(実働8h+休憩1h)/昇給・昇格制度あり/交通費支給
休日休暇:週休2日制(土・日曜日)/祝日/有給休暇/慶弔休暇/その他特別休暇制度あり/その他は随時応相談の上決定
詳しくは 求人コーナー【JOB】をご覧ください。

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