>   >  「NVIDIA GRID 2.0」が拓く高速仮想化テクノロジーの未来
「NVIDIA GRID 2.0」が拓く高速仮想化テクノロジーの未来

「NVIDIA GRID 2.0」が拓く高速仮想化テクノロジーの未来

<2>NVIDIA GRIDの導入事例

■海外の導入事例

NVIDIA GRIDの仮想化テクノロジーにより、ネット接続可能なあらゆる端末が、パワフルなワークステーションとして使えるようになった。以下はその実例である。

Metro Healthはアメリカミシガン州のヘルスケアサービスの会社である。VDIはすでに導入していたが性能が低かった。
NVIDIA GRIDを導入し、vGPU で臨床用アプリケーションほか通常業務用のシステムを運用したところ、医師の場合1日あたり30分、看護師の場合1日あたり50分の業務の効率化がなされた。
www.nvidia.com/object/enterprise-virtualization-case-study-metro-health.html

ノースカロライナ州立大学では、図書館に3DCADの専用端末を置いていたため、カリキュラム上の制約が生じていたが、NVIDIA GRIDを導入し、学生がいつでもアクセスできるようになった。
North Carolina State University (VMware Web)

SSOEは、大規模な建築の管理をグローバル行う企業で、1200名の社員が世界7カ国29のオフィスに分散している。エンジニア同士のデータを要するコミュニケーションが不可欠で、80個を超える建築モデルを使用する。
そうしたデータを各自の端末にコピーせざるをえず、時間のロスとセキュリティのリスクを抱えていた。デスクトップ仮想化の導入により、グローバルかつ安全なコミュニケーションが可能となった。
SSOE (VMware Web)

■国内の導入事例

日産自動車ではCADシステム、データは全て日本に置かれていた。海外のエンジニアは数時間かけてデータをコピーしてから作業する状況だった。
VDI/PDM(製品情報管理)システムを導入し、CADデータを日本においたまま、海外で業務ができるようになった。
日産自動車 (シトリックス社 Web)

TOTOでは、より効率的な水流の計算などCAEを使用していたが、各事業所が独自にワークステーションを購入していたため、端末管理、データ保全など様々な課題を抱え、ワークステーションの性能にもばらつきがあった。
NVIDIA GRIDを導入し、CAEワークステーションを仮想化し、CAE基盤を全社で共有、解析を高度化した。
TOTO (レノボジャパン社 Web)

船舶メーカーのジャパンマリンユナイテッドでは、業務ピーク時に他拠点の技術者が長期出張していたが、仮想化により他拠点にいながら業務支援が可能となり、社員の負担も減り、出張費・宿泊費のコストダウンができた。
ジャパンマリンユナイテッド (ネットワンシステムズ社 Web)

以上のように、NVIDIA GRIDにより、時間的、地理的制約を排除した形で、高性能のマシンを柔軟かつ効率的に運用することができるのだ。
ほかにも多くの企業がNVIDIA GRIDを活用しているとのこと。



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