>   >  「NVIDIA GRID 2.0」が拓く高速仮想化テクノロジーの未来
「NVIDIA GRID 2.0」が拓く高速仮想化テクノロジーの未来

「NVIDIA GRID 2.0」が拓く高速仮想化テクノロジーの未来

<3>そして、"GRID 2.0"へ

GPUの性能はさらに進化している。さらに高性能化したGPUのパワーを活用すれば、vGPUのパフォーマンスも当然高まる。そのためのバージョンアップがGRID2.0だ。
構築できる仮想マシンの数、そのマシンそれぞれの性能も倍増しており、OSもWindowsに加え、Linuxにも対応している。


GRID1.0が16台の仮想マシンを動かす場合より、GRID2.0が32台を動かす方がスコアが良い


GRID1.0とGRID2.0の比較。物理ベースのシミュレーションソフトNVIDIA FleXを動かす

  • ワークステーションに入っているアプリケーションをMacbook上の仮想ディスプレイで動かしている。

  • 断面をずらしていく操作もスムーズ

■GRIDが開く未来像

今回の説明会では、もっぱら製造業や教育機関での導入事例が紹介されたが、高性能なグラフィックアプリケーションを時と場所を選ばずに共用できるというのは、映画やゲームなど映像産業にも有効なテクノロジーだろう。
この技術の恩恵をうけるのは大規模な、特にグローバルな企業ではあるが、将来的に個人ユーザーに対して、この技術を利用して高度なアプリケーションを共有するというようなサービスが出てくるかもしれない。

また、3Dモデルや、CAEといった製造業界の技術のみならず、ビッグデータを扱うAIテクノロジー、情報産業の方面でも重要な役割を果たしていくだろう。宇宙開発、バイオなど、自然科学のシミュレーション分野で大きな力を発揮し、その発展の一助となっていくだろう。

■関連URL
 GRID Test Drive
 GRID Website
 GRID News
 GRID YouTube Channel
 Questions?AskonourForums (英語)
 NVIDIA GRID on LinkedIn (英語)
 FollowusonTwitter (英語)

■登壇者


  • ジェレミー・メイン(Jeremy Main)
    NVIDIA GRID事業 グラフィックス・バーチュアライゼーション
    リード・ソリューション・アーキテクト
    ユタ大学より理学士号を取得。NVIDIA入社前は3D CADソフトウェアや、いくつものリモートグラフィックス製品の開発に取り組んできた。現在、高品質なGPUで加速されたデスクトップやアプリケーション・ソリューションを企業向けに提供している。

  • 澤井理紀(さわいまさき)
    エンタープライズビジネス事業部
    ビジネスディベロップメントマネージャー
    2005年早稲田大学大学院情報生産システム研究科修士課程を終了、日本SGI株式会社に入社。OpenGLを使った可視化アプリケーションの開発やバーチャルリアリティシステムの構築に携わる。
    2009年NVIDIA入社。ワークステーション向けGPUであるQuadroのソリューションアーキテクトを経て、現在、クラウド仮想化向けのGPUソリューションNVIDIA GRIDのビジネス開発に従事している。


TEXT & PHOTO_横小路祥仁

特集