TOOL 03
Tool:Atom
Maker:GitHub
Atomはgitのオンラインレポジトリサービスで有名なGitHubが提供するオープンソースのテキストエディタです。同社のElectronフレームワークを用いて開発されており、HTML、JavaScript、CSSといったWeb関連の技術でカスタマイズ可能であるという点が非常にユニークです。拡張機能を追加するパッケージや見た目を変化させるテーマのインストールもエディタ上から行えるため、好みのカスタマイズも簡単です。
PyMEL
対応OS:Windows 8、7、OS X 10.8以降、Red Hat Linux、Ubuntu
価格:無料
問い合わせ:GitHub
atom.io
入手方法
Atomの公式サイト(atom.io)からダウンロードが可能です。Windows、OS X、Linuxのいずれのプラットフォームでも動作します。
基本機能
Atomは比較的新しいテキストエディタで、パッケージによるカスタマイズ、ウインドウの分割、タブによるファイルの切り替え、ショートカットのカスタマイズなどなど、最近のテキストエディタの主な機能はほとんど備えていると言って問題ないでしょう。また、GitHubが開発していることもあり、gitとの連携も取りやすくなっているようです。
リリース当時はテキストの置換が遅かったり、各種パッケージの出来があまり良くないなどの問題もあったようですが、GitHubが主導して開発を行なっているためかなりの速度で開発が進んでおり、徐々に大きな問題が解決されてきているようです。
Atomの画面。拡張子でファイルを判別して色分けを行います。Pythonなどのメジャーな言語はデフォルトで色分けが行われるように設定されています。テーマもGitHub上で多数公開されており、当然カスタマイズも可能
パッケージのインストール画面。画面上部の検索窓に任意のキーワードを入れると関連したパッケージがずらりと表示されます。内容を詳しく知りたい場合はパッケージ名をクリックするとWebページが開きます。インストールしたい場合はInstallボタンをクリックするだけでOK
活用例
Atomでは非常に様々なパッケージが公開されており、ソースコードの記述補助などは当然のこと、AtomからMaya Pythonを実行するためのパッケージも公開されています。Mayaパッケージを使用する際、Maya側では送られたコマンドを受け取るためuserSetup.pyに下のコードのような記述が必要です。あとはAtomにMayaパッケージをインストールして、[Ctrl+Alt+r]を押すことでコマンドの実行が可能となります。
from maya import cmds
cmds.commandPort(name=":7005", sourceType="python")
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"maya"と入力して検索を行なったところ。なぜかMayaだけでなくMODOやNUKEのパッケージも見つかりました -
Atom上からPythonを実行したところ。2,500個のキューブをPyMELで配置しマテリアルのアサインを行いました。特にもたつくこともなく快適に使用できます。どこも選択していない場合は全体が実行されます。ただし現状ではMayaの結果を取得する仕様になっているらしく、無限ループなどを書いてしまった場合はAtomごと(そのタブのみ)止まってしまうので注意が必要です