100パターンを超える表情を全てポリゴンで造形
本作に関わらず、ケイカでは設立当初からモデリングにMODO、アニメーションにMotionBuilderを使用している。どちらも使いやすさとパフォーマンスの高さが気に入っていると由水氏は語る。1体あたり100パターンを超えたメインキャラクターの表情は、ブレンドシェイプ用のモデルはもちろん、ギャグ顔用の線の1本まで全てポリゴンで造形し、UV編集やテクスチャ作成の工数削減を図った。口パクもポリゴンで表現しており、正面と横顔で使い分けるため、顎が動く口パクと動かない口パクを用意している。リグはMayaで組み、MotionBuilderでコントローラを作成した。なお、一連のセットアップでは若手の奥山和晃氏がリーダーとして尽力したという。
▲社内のモデリングでは常にMODOを使用
▲本作のレンダリングにはPencil+ 4 for Mayaを使用
▲画面右上に表示されているのは、colMapというインハウスの色指定ツール
▲アオイのターンテーブル
▲MayaのHumanIKをベースにリグを組んでいる
▲コントローラはMotionBuilderで作成。画面内には、100パターン近くに上ったフェイシャルのコントローラが表示されている
▲数多くのパターンが列記された、メインキャラクターの表情リスト
▲アオイの表情の一例
作画のようなギャグ顔や誇張を3DCGで表現
▲ギャグ顔もMODOを使い全てポリゴンで造形している
▲アオイのギャグ顔の一例
▲アオイのギャグ顔のチェック用動画
▲作中におけるギャグ顔
▲手や足のスケールを変えることで、作画のような誇張されたパースを表現するためのリグもつくられた
▲作中における手の誇張表現
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