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TVシリーズ『アイアンマン』

TVシリーズ『アイアンマン』

モデルには式コントローラや関節ごとのヘルパーを設置

本作品に登場するアイアンマンなどのメカ系キャラクターは、ほぼフルCGで作成されている。モデリングからアニメーション付けまでのほとんどの工程は、3ds Maxによって行われた。CGモデルは、帯番組で使用されるモデルということで、効率よく完成度の高い動きが付けられるように、様々な部分にアトリビュートを使用した式コントローラによるギミックが仕込まれており、アニメーターがキャラクターの演技付けに作業を集中できるよう工夫されたそうだ。

今回は、2D素材と違和感なく共存できるモデルが求められたため、キャラクターを構成する各パーツのスケールを、自由に変更できるようにセットアップされた。そのため、Bipedを使ってリグをセットアップせず、通常のボーンを用いたリグ構成となっているという。なお、モデルのデザイン自体は、部分的に2D作画によるアイアンマンも使用しないといけないカットも想定されるため、2D作画に切り替わっても作画可能な範囲に3Dモデルのデザインも考えられているとのこと。

アイアンマン、手のコントローラ

アイアンマンのモデルの手の部分の式コントローラ。手を握る、指を動かすなどの動作を簡単に行えるようにセットアップされている。特に機械っぽい動きにならないように、各指に入力される角度が微妙にずれるように設定されている

アイアンマンのセットアップ

セットアップされたアイアンマンのモデル。身体の各パーツは、自由にスケールを変更することができるようにセットアップされている。設置されている緑のヘルパーを操作することで、モデルのデザインを破綻させず各パーツのスケールを変更することができる

アイアンマン、スケール変更例

コントローラを操作して、頭、右腕、左足のスケールを変更したもの。アクションの強調などには非常に便利な機能だ

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