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ワンフェス2016[冬]開催直前! デジタル原型師向け、デジタル出力物の表面処理法(前篇)

ワンフェス2016[冬]開催直前! デジタル原型師向け、デジタル出力物の表面処理法(前篇)

STEP 03:さらに磨き込む 〜サーフェイサーを吹く前に〜

・01:境界を磨いて馴染ませる

「サフがけ」ことサーフェイサーをパーツに吹きかけていくのですが、そのまま吹いてみると、出力品の側面にサポート材の付いていた面と綺麗に出力されている面との境界線がくっきりと現れてしまいます。そこで、まずはそうした境界を磨かなければなりません。

ワンフェス2016[冬]開催直前! デジタル原型師向け、デジタル出力物の表面処理法(前篇)

<A>表面を確認するために、薄くサーフェイサーを吹く/<B>境界線をわかりやすくするためにマジックペンで線を引く/<C>境界線が残らないように紙ヤスリで磨く/<D>大まかな面はスポンジヤスリで「元の形状を崩さず、エッジを丸めないように気をつけつつ」、スポンジの張りを活かして全体を磨いていく

・02:磨き用ツール

ひとくちに「磨く」といってもパーツの形状によって、磨き方も変わってきます。エルドラモデルでは形状に応じて各種紙やすりを使い分けています。主なものを紹介しましょう。

ワンフェス2016[冬]開催直前! デジタル原型師向け、デジタル出力物の表面処理法(前篇)

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<A>「バッファロー印耐水ペーパー(今回は、A955RとC947Hを使用)」(右)。一般的な紙やすり(左)は折ったときに折り目が割れるのに対し、バッファロー印のものは折り目が綺麗につくのが特徴のひとつ/<B>紙質に張りがあり、小さく折り曲げてもパキッと折れ曲がらないので、髪の毛などの逆Rな面を磨くのに重宝する/<C>「3Mスポンジヤスリ(240~1000番)」。大まかな表面の磨きに使用/<D>「神ヤス(120番/ 240番)」。厚さ2ミリのものスポンジヤスリでは行き届かない面を磨く際に使用

・03:磨きテクニック

ここで、上述の紙やすりの利用法を具体的に紹介します。磨き作業が苦手な方は、ぜひ参考にしてみてください。

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<A>髪の毛1本1本の側面にあるサポート材の境界線は、神ヤスを調色スティックに貼り付けた自作ツールを使うと磨きやすい。さらに髪の毛先は、紙やすりでシャープにする/<B>磨きにくい奥まったところは、紙やすりを折ってピンセットで挟んで磨く/<C>メカなどにありがちな平面の多いパーツは、プラ版に紙ヤスリを貼り付けた自作ツールで、エッジを丸めないよう注意しながら磨く

・04:自作ツール「回転スポンジやすり」

細かな道具の加工は日常的に行なっていますが、この「回転スポンジやすり」はひときわ手間暇をかけて自作したものになります。スカートやマントといった衣装パーツの裏面など、手が入らない奥まった部分や小さなパーツを磨く際に活躍します。前述した市販の研磨ブラシでは仕上げきれない、サーフェイサーを吹いた後の表 面の磨きが数秒で終わったりと、なにかと重宝しています。

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<A>「回転スポンジやすり」はドリルに付けるビットであり、大・中・小の3サイズを用意している/<B>概念図と使用例。やすり面がスカートの内側などの曲面にフィットする構造になるように工夫している/<C>タイプちがいで、筒状パーツやフリルの 内側を磨く用途の細いタイプ(写真)のものなども自作している

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STEP 04:ディテール修正

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