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ワンフェス2016[冬]開催直前! デジタル原型師向け、デジタル出力物の表面処理法(前篇)

ワンフェス2016[冬]開催直前! デジタル原型師向け、デジタル出力物の表面処理法(前篇)

■STEP 02:電動ツールによるサポート材の除去

・研磨ブラシ

サポート材を除去する際は、研磨ブラシなどと呼ばれている電動ツールも利用しています。メカ形状のディテールが入り組んだところを傷つけずにサポート材を除去できるほか、ブラシクリリンと併用するとさらに効果的です。「精密研磨用ブラシ」などでキーワード検索すると様々な製品が見つかりますよ。表面のザラザラを除去するために研磨ブラシを利用するわけですが、金属製のブラシということで抵抗を感じるかもしれません。ですが、出力物の樹脂自体が硬いので、樹脂そのものは削れずに表面のザラザラした部分だけを削り飛ばすことができます。とは言え、パーツに当てすぎると形状自体が変わってしまうため、やりすぎには注意しましょう。

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<A>溶剤とブラシ作業によってサポート材が除去できても、表面の樹脂そのものが平滑になるわけではなく、ザラザラが残っているので、それを処理する必要がある/<B>スチール製(写真)は、真鍮(金色)より硬めなので、樹脂表面のザラザラをならすといった、フィギュアなどの表面に使用。磨くパーツの形状に応じて ブラシを使い分けるのがコツ

02:洗浄

出力物表面のザラザラ感が気にならなくなったら研磨は終了。研磨ブラシで削ったカスや作業中の手の脂を、クレンザーと中性洗剤を混ぜたものを歯ブラシに付けて洗浄します。洗浄後は、十分乾燥させてください。

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洗浄後は十分に乾燥させること

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さらに磨き込む 〜サーフェイサーを吹く前に〜

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