TOOL 04
Tool:Mari2Maya
Maker:AnimationManiac
Mari2Mayaは、MARIで作成されたテクスチャパッチをMaya内で自動セットアップするスクリプトです。Maya 2015以降はUVタイルやUDIMなどのテクスチャパッチがサポートされていますが、一部の外部レンダラなどではサポートされていないケースもあります。このスクリプトはMaya標準のレイヤーテクスチャを使用することで、テクスチャパッチをUDIMに自動セットアップすることができます。
Mari2Maya
対応アプリケーション:Autodesk Maya 2012以降
対応OS:対応アプリケーションに準ずる
価格:無料
問い合わせ:AnimationManiac
www.creativecrash.com/maya/script/mari2maya
入手方法
こちらもNightshade UV Editor同様にCreative Crash上で公開されています。ダウンロードはこちらのURLより行うことができます。
www.creativecrash.com/maya/script/mari2maya
Creative Crash上のMari2Maya公開ページ
基本機能
ダウンロードが完了したら、Mayaのユーザーディレクトリのscriptフォルダに移動します(例・C:\Users\EijiKitada\Documents\Maya\2015-x64\scripts)。その後、スクリプトエディタよりスクリプトを読み込みます。
次にスクリプトエディタよりPythonコマンド"Mari2Maya()"を実行するか、コマンドをシェルフに登録してください。次に"xxxxxx_1001.tif"といったようにUDIM座標がファイル名の末尾についているテクスチャをHypershadeにドラッグ&ドロップします。
このとき、MARIでなくPhotoshopで作成されたテクスチャでもファイル名の末尾にUDIM座標が含まれていれば、Mari2Mayaは機能します。スクリプトを実行すると、テクスチャのファイル名に含まれた座標を基に自動的にレイヤーテクスチャがセットアップされます。
スクリプトエディタにこのように実行コマンドを入力します
フォルダからテクスチャをHypershadeにドラッグ&ドロップします
スクリプト実行後
活用例
UDIMのようなUVのマルチタイリングシステムは国内ではほとんど馴染みがありませんが、海外プロダクションでは、5年以上も前からUVのタイリングシステムを使用したテクスチャワークというのが当たり前のように行われています。UDIMを使用するメリットは様々ですが、大きな役割としては複数枚のテクスチャを1枚として管理するためシェーダ数の削減につながり、レンダリング時間を短縮するというものが挙げられます。UDIMを使用することで1ジオメトリに対して高解像度のテクスチャを何枚も割り当てることができるなど、メリットは様々です。
UDIMに対応したUV展開とレイアウト