TOOL 02
Tool:AriUVScaleChecker
Maker:CG自習部屋 Mayaの時間
AriUVScaleCheckerはオブジェクト(エッジ)に対して、UVが大きいのか小さいのか数値で確認することができるツールです。またUVを理想の解像度に統一することもできます。
AriUVScaleChecker
対応アプリケーション:Autodesk Maya
対応OS:対応アプリケーションに準ずる
価格:無料
問い合わせ:CG自習部屋 Mayaの時間
vectrix.blog.fc2.com
入手方法
このツールはブログ「CG自習部屋 Mayaの時間」を運営するA-RI氏のオリジナルツールです。ブログ内の記事「【MEL】UVの大きさを確認 正確な解像度にスケール(vectrix.blog.fc2.com/blog-entry-69.html)」よりダウンロードすることができます。このサイトは、あまり知られていない便利なインディツールをお探しの方にはうってつけのサイトです。Creative Crashなど海外のサイトとはちがい、ツールのUIや解説が日本語であという部分で、ビギナーの方には特にオススメかもしれませ ん。バラエティに富んだ面白いツールがたくさんあるので、ご興味ある方はぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。
ブログ「CG自習部屋 Mayaの時間」のAriUVScaleChecker紹介ページ
基本機能
ダウンロードしたスクリプトを[Script Editor→File→Source Script]で読み込み、コマンドラインに「AriUV ScaleChecker」と入力して実行すればAriUVScaleCheckerのUIが起動します。
次に[Texサイズ]に任意のテクスチャサイズを入力し、エッジを選択すると画像Cのようにエッジに対してUVの距 離・ピクセル数や1cmあたり何ピクセルか、などの情報が正確に表示されます。そして選択されたエッジに対して任意の数値でUVにスケールをかけることができます。
スクリプトを読み込んだ後、コマンドラインよりコマンドを実行します
AriUVScaleCheckerの適用前と適用後のUVスケール
活用例
UVのスケールを統一するという作業は、キャラクターモデラー、背景モデラーに関わらず重要な作業のひとつです。特に背景の場合はジオメトリの数が非常に多いので、これらのジオメトリを全てUV展開して、全て同じスケールに統一するという作業は本当に時間と労力を必要とします。そのためUV展開やUVスケールの統一を軽視するアーティストも多いですが、UVスケールを統一することで、テクスチャ作業、グループやチームで広大な背景をつくるときなどに効率化へとつながります。画像のように基準のUVスケールをスタッフ間で共有することで、同じロケーションの建物を別々にモデリングしても、同じUVスケールで統一することができます。
基準となるUVスケールを共有したワークフロー