>   >  ModelingCafe・北田栄二のオススメ! MayaによるUV作業お助けツール4選
ModelingCafe・北田栄二のオススメ! MayaによるUV作業お助けツール4選

ModelingCafe・北田栄二のオススメ! MayaによるUV作業お助けツール4選

TOOL 02
Tool:AriUVScaleChecker
Maker:CG自習部屋 Mayaの時間

AriUVScaleCheckerはオブジェクト(エッジ)に対して、UVが大きいのか小さいのか数値で確認することができるツールです。またUVを理想の解像度に統一することもできます。

AriUVScaleChecker
対応アプリケーション:Autodesk Maya
対応OS:対応アプリケーションに準ずる
価格:無料
問い合わせ:CG自習部屋 Mayaの時間
vectrix.blog.fc2.com

入手方法

このツールはブログ「CG自習部屋 Mayaの時間」を運営するA-RI氏のオリジナルツールです。ブログ内の記事「【MEL】UVの大きさを確認 正確な解像度にスケール(vectrix.blog.fc2.com/blog-entry-69.html)」よりダウンロードすることができます。このサイトは、あまり知られていない便利なインディツールをお探しの方にはうってつけのサイトです。Creative Crashなど海外のサイトとはちがい、ツールのUIや解説が日本語であという部分で、ビギナーの方には特にオススメかもしれませ ん。バラエティに富んだ面白いツールがたくさんあるので、ご興味ある方はぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

ModelingCafe・北田栄二のオススメ! MayaによるUV作業お助けツール4選

ブログ「CG自習部屋 Mayaの時間」のAriUVScaleChecker紹介ページ

基本機能

ダウンロードしたスクリプトを[Script Editor→File→Source Script]で読み込み、コマンドラインに「AriUV ScaleChecker」と入力して実行すればAriUVScaleCheckerのUIが起動します。

次に[Texサイズ]に任意のテクスチャサイズを入力し、エッジを選択すると画像Cのようにエッジに対してUVの距 離・ピクセル数や1cmあたり何ピクセルか、などの情報が正確に表示されます。そして選択されたエッジに対して任意の数値でUVにスケールをかけることができます。

ModelingCafe・北田栄二のオススメ! MayaによるUV作業お助けツール4選

スクリプトを読み込んだ後、コマンドラインよりコマンドを実行します

  • ModelingCafe・北田栄二のオススメ! MayaによるUV作業お助けツール4選


    AriUVScaleCheckerのUIが起動します

  • ModelingCafe・北田栄二のオススメ! MayaによるUV作業お助けツール4選


    エッジを選択すると、UVの距離・ピクセル数や1cmあたりのピクセル数などが表示されます

ModelingCafe・北田栄二のオススメ! MayaによるUV作業お助けツール4選

AriUVScaleCheckerの適用前と適用後のUVスケール

活用例

UVのスケールを統一するという作業は、キャラクターモデラー、背景モデラーに関わらず重要な作業のひとつです。特に背景の場合はジオメトリの数が非常に多いので、これらのジオメトリを全てUV展開して、全て同じスケールに統一するという作業は本当に時間と労力を必要とします。そのためUV展開やUVスケールの統一を軽視するアーティストも多いですが、UVスケールを統一することで、テクスチャ作業、グループやチームで広大な背景をつくるときなどに効率化へとつながります。画像のように基準のUVスケールをスタッフ間で共有することで、同じロケーションの建物を別々にモデリングしても、同じUVスケールで統一することができます。

ModelingCafe・北田栄二のオススメ! MayaによるUV作業お助けツール4選

基準となるUVスケールを共有したワークフロー

次ページ:
TOOL 04 transferAndOffsetUVs.py(デジタル・フロンティア)

特集