TOOL 01
Tool:Nightshade UV Editor 1.6.1
Maker:Martin Dahlin
Nightshade UV EditorはUV関連の作業時間をスピードアップするためのUV総合支援スクリプトです。MayaのUVテクスチャエディタのデフォルト機能を拡張し、様々な使い方を可能にします。UVシェルを数値入力によって移動、回転、拡大縮小。UV展開支援からレイアウトにいたるまで、機能は多岐にわたります。無料版の利用は非商用に限定(※クリエイティブ・コモンズ・ライセンス「表示 - 改変禁止 4.0 国際/Creative CommonsAttribution-NoDerivatives 4.0 International (CC BY-ND 4.0).」にて配布。商用版「Nightshade UV Editor Pro」は30米ドル)されているのですが、筆者の知る限り無料のUVエディタとしては、最も扱いやすいUV支援ツールだと思います。そして多くのモデラーが愛用しているUVエディタでもあります。
Nightshade UV Editor 1.6.1
対応アプリケーション:Autodesk Maya 2012以降
対応OS:対応アプリケーションに準ずる
価格:無料(非商用版)、30米ドル(商用版)
問い合わせ:Martin Dahlin
e-mail:martin.dahlin@live.com
www.creativecrash.com/maya/script/nightshade-uv-editor
入手方法
CG情報サイトCreative Crash(www.creativecrash.com)上で公開されています。アカウントを作成して、ログイン後にダウンロードできるようになります。ダウンロードは下記のURLより行うことができます。
www.creativecrash.com/maya/script/nightshade-uv-editor
ダウンロードが完了したら、圧縮を解凍してMayaのユーザーディレクトリの「script」フォルダに移動します(例・C:\Users\EijiKitada\Documents\maya\2015-x64\scripts)。次にMayaを起動して、下のコマンドをコマンドラインに入力します。コマンド入力後にNightshade UV Editorが起動します。
----------
import NSUV
reload(NSUV)
----------
Nightshade UV EditorのUI
基本機能
Nightshade UV Editorは非常に拡張されたUV支援ツールです。機能が多岐にわたるため、今回は筆者がよく使う2つの機能について解説します。
まずはマニピュレータです。パネル上のアイコンと数値入力の組み合わせによって、UVシェル、UV単位の移動、回転、拡大縮小を行えます。また水平反転や、UV間のグリッドの長さやUV間のピクセル数を計ることができるなど、非常に有用性の高い機能が詰まっています。
次にアライン/スナップのUIについて説明します。ここではUVの座標をコピー&ペーストしたり、UVを削除したり、UVを直線に揃えたり、グリッドへの移動などができます。またUVシェル単位でアラインしたり、ランダムに配置したり、グリッドにスナップさせたりすることもでき、UVをレイアウトする際に便利な機能がそろっています。そのほかにもMayaのUVエディタを拡張した機能が多数備わっているので、いろいろと試してみてください。
UVマッピングのUI。各軸へのUVプロジェクションや各種UVマッピングに対応します
そのほかにも様々な機能が用意されています
活用例
筆者はほとんどのUV展開作業にNightshade UV Editorを使用しています。多くのUIを開く必要がなく、1つのUIに機能が集約されていることがその大きな理由のひとつです。下記に筆者がよくテストで使用するオブジェクトをUV展開してみました。シンプルな形状に見えますが、球や円柱、正方形などベースとなる形状が集約されているため、シェーディングやレンダリングなど様々なテストで使用することができます。
サンプルモデルと、Nightshade UV EditorによるUV展開例