>   >  『攻殻機動隊 SAC_2045』フル3Dとなって再結集された2045年の公安9課 - No.2 - タチコマ篇
『攻殻機動隊 SAC_2045』フル3Dとなって再結集された2045年の公安9課 - No.2 - タチコマ篇

『攻殻機動隊 SAC_2045』フル3Dとなって再結集された2045年の公安9課 - No.2 - タチコマ篇

小型化、踏ん張りポーズ、高速走行形態など、新タチコマ "魔改造" のあれこれ

第8話で旧タチコマから「いいなあ、この魔改造」と羨望された新タチコマ。その "魔改造" の筆頭が小型化だ。

▲新タチコマのポッド構成案。「無理くり感欲しいです。素子は余裕です」というテキストが楽しい


▲無理くりバトーが搭乗できるサイズになるよう、モデルで検証されている


▲【上】新タチコマの無人状態のポッド/【下】有人状態のポッド。有人時には両側が拡張し、ポッド内の体積が広がるしくみになっている。有人状態を示すコントローラのデザインがわかりやすい


前述の小型化に加え、デザイナーからは、1. ポッドにタイヤを付け、ドラッグレース風の高速走行形態をつくりたい、2. 脚部はイヌやウマのような逆関節構造にして、踏ん張りポーズをとれるようにしたい、3. クモのようなアクションもさせたい、などの要望が出された。

▲新タチコマの変形とポーズの案。高速走行形態や、踏ん張りポーズ、クモのようなアクションが描かれている


▲新タチコマの脚部の構造解説。逆関節構造に加え、ヒトの前腕の回外・回内運動(橈骨・尺骨関節によるひねりの運動)を彷彿とさせるような動きもさせたいという要望が書かれている


▲タチコマのリグを担当した井上氏が、最初の監督チェック用に制作した画像。先の案に描かれたクモのようなポーズをとれるリグになっているか検証している。なお、頭部のアンテナは、ポッドから人物が顔を出したときに被ってしまうという理由で、後日短くなった


▲様々な試作を経て、タチコマのリグはクモ型と走行型の2種類がつくられた。さらに、2種類のリグの使用方法をアニメーターに解説するため、5種類のチュートリアル動画(「タチコマ - クモ型 基本編 -」「タチコマ - クモ型 拡張編 -」「タチコマ - 走行型 基本編 -」「タチコマ - 走行型 拡張編 -」「タチコマ - 走行型 高速走行編 -」)もつくられた。【左】は「タチコマ - クモ型 基本編 -」、【右】は「タチコマ - 走行型 高速走行編 -」より


▲「タチコマ - クモ型 拡張編 -」より。クモ型はクモのようなアクションができることを最優先にしたリグに、逆関節の動きが再現できるしくみを追加しており、踏ん張りポーズをとることが可能


▲「タチコマ - クモ型 基本編 -」より。前述のヒトの前腕の回外・回内運動(橈骨・尺骨関節によるひねりの運動)を彷彿とさせるような動きも可能となっている


▲「タチコマ - 走行型 高速走行編 -」より。走行型リグは、高速走行形態に変形可能


▲「タチコマ - 走行型 基本編 -」より。先の案に描かれた高速走行形態時のオフロードタイヤも実装されている


©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会 | ©Shirow Masamune, Production I.G/KODANSHA/GITS2045

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