>   >  日本初上陸、オーバークロックド・モデルも用意。高速処理と信頼性を両立させたBOXX Technologies「3DBOXX」シリーズ
日本初上陸、オーバークロックド・モデルも用意。高速処理と信頼性を両立させた<br/>BOXX Technologies「3DBOXX」シリーズ

日本初上陸、オーバークロックド・モデルも用意。高速処理と信頼性を両立させた
BOXX Technologies「3DBOXX」シリーズ

グラフィックスのための設計
筺体内に見られるの細やかな配慮

さて、3DBOXXシリーズが誇る信頼性が垣間見えるのが、まず筺体の設計だ。ラックマウントも可能な3Uサイズにコンパクトにまとめられたその筺体のガワは、全て「Made in USA」の高品質スチール製で、開発から製造まで全てBOXX本社にてワンストップで行われている。そしてその筺体を開け、中身に目を移すと、ハイエンドグラフィックスの使用を前提として、メンテナンス性と排熱に極めて気が使われた設計であることが、ひと目でわかる。

まず、グラフィックス用のPCI-Express部へのアクセスが非常に容易だ。マザーボードレイアウトを上下逆にし、電源を下部に置くことでスペースが広く確保されているほか、フルサイズカードを固定するためのフレームも備えている。グラフィックスボードからの熱は、無数に開けられた筺体上部の穴から上へと逃がすようなエアフローが組まれており、そのエアフローを生み出す3つの12インチ前面ファンには、全て日本の山洋電気製のものを採用している。わかる人にはわかる、かなり贅沢なつくりだ。

3DBOXX 4920 EXTREME GPU 内部写真

カバーの開閉はワンタッチ式で工具は不要。向かって右側面から開ける仕様となっているのがユニークだが、メモリやGPUスロットへのアクセスのしやすさを考慮してのもの

電源そのものも、ドアのように回転して引き出せる構造になっており、多くなりがちな電源へのアクセスもストレスを感じずに作業ができる。またCPUの冷却部分には水冷ユニットを採用しているが、極めてコンパクトにまとまっており、このスペースの空き具合だけを見ると、水冷PCであることを忘れるくらいである。
ハイエンドスペックを3Uサイズのコンパクトな筺体に収めて、かつこれだけのメンテナンス性を維持しているわけで、中を覗くとやはりきちんとワークステーションとしての長時間動作を保証するだけのつくりをしているな、と納得させられる。また聞くところによると、CPUの水冷ユニットを採用しているのは、静かに集中して作業をしたいというクリエイターニーズへの配慮という面もあるとのことで、このあたりの設計思想もまた、海外のクリエイターたちから「Yeah, 自分たちに向けて作られたマシンだぜ!」と評価を集める一因なのだろう。

3DBOXX 4920 EXTREME GPU 側面写真

左から、筐体の正面、カバーを外した状態の正面、背面。正面のカバーもワンタッチで着脱できるのだが、細かなメッシュ構造からは熱処理対策に相当力を入れていることが窺える。なお、正面に縦に3個並んでいる冷却ファンは山洋電気製のものが採用されており、優れた静音性も実現させている

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