>   >  日本初上陸、オーバークロックド・モデルも用意。高速処理と信頼性を両立させたBOXX Technologies「3DBOXX」シリーズ
日本初上陸、オーバークロックド・モデルも用意。高速処理と信頼性を両立させた<br/>BOXX Technologies「3DBOXX」シリーズ

日本初上陸、オーバークロックド・モデルも用意。高速処理と信頼性を両立させた
BOXX Technologies「3DBOXX」シリーズ

CG・VFX用途への本気度が伝わってくる製品ラインナップとISV認証

製品ラインナップとしては、今回実際に触れた「3DBOXX 4920 XTREME」を含むシングルソケット仕様の「3DBOXX 4000」シリーズのほかに、デュアルソケット仕様の「3DBOXX 8000」シリーズが用意されており、かなり自由にカスタムオーダーできる。GPUフル活用を望むのであれば、NVIDIA GeForce GTX TITAN2枚挿しモデルもISV認証付きで入手することも可能。製品名に「XTREME」と付けられたオーバークロックモデルだけでなく、通常クロックモデルも用意されているので、Intelの規格外動作はどうしても心配だという人は無難な選択をすることもできる。


BOXXワークステーション製品の各構成
CPU
コア数
OC
OC周波数
最大メモリ
最大GPU
電源
3DBOXX
4120
Intel Core i7
Intel Core i5
Intel Xeon
E3-1200v3
4
×
32GB
1
550W
3DBOXX
4150
XTREME
Intel Core i7
4
4.3
32GB
2
550W
3DBOXX
4920
Intel Core i7
4,6
×
64GB
4
850W
3DBOXX
4920
GPU
Intel Core i7
4,6
×
64GB
4
1250W
3DBOXX
4920
XTREME
Intel Core i7
6
4.5
64GB
4
1000W
3DBOXX
4920
XTREME
GPU
Intel Core i7
6
4.5
64GB
4
1250W
3DBOXX
4925
Intel Xeon
E5-2600v2
6,8,10,12
×
64GB
4
850W
3DBOXX
4925
GPU
Intel Xeon
E5-2600v2
6,8,10,12
×
64GB
4
1250W
3DBOXX
8920
Intel Xeon
E5-2600v2
8,12,16,20,24
×
256GB
3
1000W
3DBOXX
8950
Intel Xeon
E5-2600v2
8,12,16,20,24
×
256GB
4
1250W
                                  *OC:オーバークロック

現在、販売中のワークステーションを表にまとめたもの。製品名に「XTREME」とあるのがオーバークロックモデル、「GPU」とあるのがハイエンドグラフィックスボードを複数枚挿すことを想定した電源ユニットが1250Wであることを意味する。全モデルがオートデスクのメディア&エンターテインメント向け3DCGソフトおよびソリッドワークスのISV認証を受けている(一部モデルは、CATIAやNVIDIA MaximusテクノロジーのISV認証も受けている)


BOXXが提供しているのはデスクトップ型ワークステーションだけではない。サーバ製品も各種用意されているのだが、ひときわユニークなのが「renderPRO」シリーズという外部ユニットの存在。これは、細長いボックス型のユニットで、ベーシックモデルにはGPUが搭載されておらず、その名の通りCPU処理に特化させたパーソナルレンダリングシステムとでも呼ぶべきものだ。3DBOXXと同じ横幅なのでワークステーション上にちょうど置けるデザインになっており、「レンダリングマシンをサーバでなく個別作業環境それぞれのマシンの上において管理できる(つまり関連付けが視覚的にも把握しやすい)」という思想でつくられたものである。GPUを搭載することもできるが、現状レンダリングサーバを構築していない、個人や中小規模のスタジオなどには絶妙にマッチする可能性がある。興味があればぜひ、公式サイトにて詳細を調べてほしい。

renderPro 写真

「renderPRO」筐体。ベーシックモデルは、Xeon E5-2620デュアル(12CPU)、メモリ16GB(DDR3)、SSD(180GB)という構成。Quadro K600搭載モデルやXeon E5-2687Wデュアル(16CPU)のハイスペックモデルも用意されている
※製品仕様はBTOによって変更可能

3DBOXX 4920 EXTREME GPU、renderPro写真

3DBOXX筐体と並べた状態。ワークステーションと横幅が同じなので上にスタックさせるのがスペース的にも都合が良いと思う

最後になったが、このBOXX製品に対してCGWORLD的な注目ポイントをひとつ挙げるとすれば、Mayaや3ds Maxだけでなく、V-RayやOctane Renderといった"レンダラのISV認証も取得している"ということだ。レンダラの動作保証をワークステーションレベルで得ている、というのは一般的な販売製品としては非常にユニーク。この方面にて個体での動作保証を求める場合には、有力な選択肢となりえると思われる。

コモディティ化が進みコスト以外の比較も難しくなってきたPCハードウェアだが、ここにきて差別化著しい個性的なブランドが突然登場してきた。制作現場では4K映像への対応も始まってきており、フルHD移行後に一時落ち着いてきていたハードウェアに求める処理速度への要望も、また高まりつつある。そんな中このBOXXは、今どきの制作現場のニーズに応えるだけの価値を秘めた製品と言えるだろう。

現在、BOXX製品がISV認証を得ているメディア&エンターテインメント向けのDCCツールは、Autodesk Maya、同3ds Max、V-Ray、Octane Render。CAD系ツールでは、CATiA、SolidWorks、KeyShotなどのISV認証を得ている

TEXT_高木貞武
PHOTO_弘田 充

製品画像

3DBOXX 4920 XTREME

CPU:Intel Core i7(6コア、4.5GHz)
RAM:8GB(DDR-3)
HDD:500GB(SATAⅡ)
GPU:Quadro K600
OS:Windows 7 Professional SP1(64bit)
筐体サイズ:W174×H457×D513(mm)
価格:617,155円(オンライン直販)
※製品仕様はBTOによって変更可能です。

問:トーワ電機(株)
TEL:03-3868-3900(平日9:00~17:00)
※サポート、技術的な問い合わせは
公式サイト(下記)のフォームより
boxxtech.jp

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