>   >  外付けGPU×小型ノートは現実的か?ソアズロック CGディレクターがASUS RTX30シリーズ内蔵外付けGPU×小型ノートを徹底検証!
外付けGPU×小型ノートは現実的か?ソアズロック CGディレクターがASUS RTX30シリーズ内蔵外付けGPU×小型ノートを徹底検証!

外付けGPU×小型ノートは現実的か?ソアズロック CGディレクターがASUS RTX30シリーズ内蔵外付けGPU×小型ノートを徹底検証!

<検証2>
GeForce RTX 30 シリーズ ノート PC究極、登場!
外付けGPU「ROG XG Mobile GC31」の実力は?

ROG XG Mobile GC31は、超小型ボディにNVIDIA® GeForce RTX™ 3080 Laptop GPU(専用ビデオメモリ GDDR6 16GB)を搭載する、ROG Flow X13 GV301QH向けの外付けGPUである。GDDR6 16GBのビデオメモリを搭載し、負荷の高いクリエイティブな作業にもしっかり対応できる点が大きな魅力の1つ。さらに、最新の「NVIDIA Ampere アーキテクチャ」を採用することで、従来のGeForce RTX 20シリーズよりも最大で約2倍高速になったほか、同じ電力で最大2倍のパフォーマンスを実現する「NVIDIA DLSS」や、AIでCPU、GPU、GPUメモリ間の電力バランスを最適化して最大限のパフォーマンスを得る「Dynamic Boost 2.0」などにも対応する。

検証機「ROG XG Mobile GC31」

こちらの検証では、寺村氏のメインマシンとROG Flow X13 GV301QH+ROG XG Mobile GC31で比較。ROG Flow X13 GV301QHの検証と同様に、「OctaneBench 2020」やCinema 4D+RedshiftでGPU性能をチェックした。

OctaneBench 2020の結果を見ると、ROG Flow X13 GV301QHだけでは74.27だったのに対して、ROG XG Mobile GC31が追加されると417.66に大幅アップ。さらに、NVIDIA® GeForce® RTX 2080 Ti×2基を搭載する寺村氏のメインマシンには及ばなかったものの、NVIDIA® GeForce® RTX 2080 Ti×1基の場合であれば大きく上回る結果に。サンプルシーンを用いた、Cinema 4D+ RedshiftによるGPUレンダリングにおいても、NVIDIA® GeForce® RTX 2080 Ti×1基と同じ1フレ22秒を記録した。

【Point4】
Octane Render、Redshiftレンダリングスピードテスト

そもそも寺村氏は、ROG XG Mobile GC31がラップトップ用のGPUを採用していることから「あまり大きな期待はしていなかった」が今回の結果は「さすがに衝撃的だった」と吐露する。実際、これまでの外付けGPUはPCとの接続にThunderboltを利用するため、搭載GPUの性能を出し切れないケースもあった。
しかし、ROG XG Mobile GC31は高速なPCI Express 3.0×8の専用コネクタを採用することで、従来の外付けGPUよりも圧倒的に高い性能を発揮。ノートPC+外付けGPUとはいえ、高性能なデスクトップPCに引けを取らない性能を見せたことに寺村氏は今回一番の驚きを感じたとともに、ASUSの技術力の高さに感心しきりだった。



【Point5】
専用コネクタへのロック機構追加でトラブルを未然に防ぐ安心感が◎

パフォーマンス以外の部分でも、寺村氏はいくつかの評価ポイントを挙げる。1つ目は、非常にコンパクトなサイズ感。既存の外付けGPUはサイズの大きいものが多いだけに、このサイズ感であればROG Flow X13 GV301QH とROG XG Mobile GC31を一緒に持ち出し、出先で作業するのも「十分にあり」と寺村氏は考える。

2つ目は、充実した「インターフェイス」。GPUの描画性能だけでなく、拡張性まで向上する点は大きなメリットになる。ドッキングステーションのように使えば、ケーブル一本で外付けディスプレイや有線LAN、外付けストレージなどを簡単に着脱できるようになるのが便利だ。

▲製品寸法は幅208mm×奥行き155mm×高さ29.6mm。電源ひとつでPCと本機へ電源供給が可能だ。外部ディスプレイ出力:DisplayPort×1、HDMI×1、USBポート:USB3.2 (Type-A/Gen1)×4、カードリーダー:SDXCメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDメモリーカードと多彩なインターフェースも魅力

そして3つ目は、先ほど触れたROG Flow X13 GV301QHとの接続方法について。専用コネクタでは汎用性こそ失われるが、その代わりにロック機構を追加することで「利用中にコネクタが外れてしまう」といったトラブルを未然に防止している点に寺村氏は注目。作業中にGPUが抜けてしまうと大きなトラブルにつながる可能性もあるだけに、「安心感が高まるこの仕組みでむしろ良かった」と印象の変化を語った。

一方で、寺村氏は利用時に気になった課題点も言及。ROG Flow X13 GV301QH では、「メモリの最大容量が32GBでは少し物足りない」「ノングレア(非光沢)の液晶も選択肢として欲しい」などを指摘した。ROG XG Mobile GC31については、接続ケーブルが短い点を挙げるとともに、それが原因でROG XG Mobile GC31の置き方が限定されやすいことを指摘。さらに、その影響で「排熱ダクトがPC側を向いてしまう可能性が高い」(寺村氏)ことから、今後のモデルでの改善を期待した。

検証を終えて



外付けGPUとノートの組み合わせで、メイン機とサブ機の融合することが現実的に。 総合的なコストや手間の削減に期待ができる

今回の検証で寺村氏が実感したのは、ROG Flow X13 GV301QHとROG XG Mobile GC31の優れたパフォーマンスとともに、セットでの持ち運びも十分可能なコンパクトさだ。従来であればメインマシンとモバイル用のサブマシンを別々運用していたが、ROG Flow X13 GV301QH+ROG XG Mobile GC31であれば、高いモビリティを兼ね備えながら「プロクリエイターの映像制作にもしっかり対応できるパフォーマンスを発揮する」と満足度は高い。

さらに、コスト面でのメリットにも注目。仮にメインとサブの2台で運用する場合、筐体の購入コストはもちろんのこと、ソフトウェアやプライグインのライセンス料も基本的には2台分必要となるわけだが、もし1台にまとめられれば「総合的なコストはかなり抑えられるはず」と寺村氏は算段する。さらに、ライセンスの更新手続きやデータの整理・集約などの手間も踏まえれば、使い勝手の向上にもひと役買ってくれることは間違いない。

またROG Flow X13 GV301QH+ROG XG Mobile GC31なら、テレワークや出張時にも社内とそん色ないスペックで作業できるのが魅力的。メインとサブのマシンを1台で運用することは決して夢物語でなく、ライフスタイルの変化も含めて「かなり現実的な段階まで来ている」と寺村氏は結論付けた。

問い合わせ



ROG Flow X13 & ROG XG Mobileの製品購入ページ
https://tinyurl.com/shbx4bx2



Profileプロフィール

ソアズロック CGディレクター  寺村太一氏

ソアズロック CGディレクター  寺村太一氏

ソアズロック

ソアズロック

CMや商品、サービスなどのプロモーション映像を主に制作する映像制作プロダクション。モノづくりが盛んな名古屋に本社を構え、映像の企画から撮影、編集までをトータルに手掛ける。CGとモーショングラフィックスを専門とするCGチームを社内に有することで、実写作品とCG作品の両方をスムーズに提案・制作することも可能。
http://soarzrock.co.jp/

スペシャルインタビュー