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デル・テクノロジーズ主催  VFXコンテスト「ステイホームVFX」結果発表!

デル・テクノロジーズ主催  VFXコンテスト「ステイホームVFX」結果発表!

学生部門・最優秀賞:『新・整理整頓術「ルメナージュ」』 獲得点数:17点

藤川大輔さん(大阪工業大学)

学生部門・最優秀賞 プレゼント!

  • Precision 3561 ワークステーション
    提供元:デル・テクノロジーズ株式会社

    手の届くインテリジェンス
    より薄型のデザインでパフォーマンスと生産性の向上を体験できます。Dell Optimizer for Precision、第11世代インテルプロセッサーを搭載。さらに、グラフィックスはプロフェッショナル向けのNVIDIA®グラフィックスを搭載しているモデルまでお選びいただけます。

●審査員コメント 抜粋

Pixar Animation Studios/成田裕明(Lead Technical Director, Effects)】
まずアイデアが面白かったです。とても身近なことで本当にそうだったらいいなと思わせる設定が好きです。ナレーションや編集もそうですが、整理整頓されていく、小気味よいアニメーションは見ているこちらも爽快でした。たくさんのオブジェクトを交差避けて順序良く動かすのは簡単ではなかったと思います。よくまとまった作品です。

白組/八木竜一(監督)】
驚きました!思わず「ルメナージュ」を検索してしまいました(笑)フランス語なのですね。

DNEG/竹本宏樹(Senior Environment Generalist TD)】
是非、覚えたい魔法ですね。CGもよく作られており、途中でノートが傾いたり生活の空気感も存在しよかったと思います。欲を言えば、魔法が凄いので、冒頭の説明を曖昧にすることで、魔法の驚きをもっと際立たせられたのかなと思いました。

東北新社/中島信也(CMディレクター)】
単純にびっくりした!

StealthWorks./米岡馨(代表取締役・FXスーパーバイザー)】
ハリーポッターを彷彿とさせる展開が面白く、かつレンダリング品質やアニメーションの密度も高い。物が移動した後の微妙な傾きなどのセカンダリー的動きも細かくこだわりが感じられる。
またメイキングも丁寧に作っておりblenderのポテンシャルを存分に引き出しているところも好感が持てる。

トランジスタ・スタジオ/秋元純一(取締役副社長)】
まず、ストーリーの起承転結が非常に簡潔にまとめられており、尺の制限の中、伝えたいことがきちんと伝わる様に構成されている事が素晴らしいと思います。VFXの技術力もプロ級で、必要なところに必要な要素をきっちりと丁寧に作り込まれているのを感じます。質感も十分素晴らしいと思いますが、手前の面積が大きいプロップ類など、目立つ部分の細部に気をつけると、なお説得力が出るのではないでしょうか。

学生部門・2位:『How to Solve a Rubik's Cube in Maya』 獲得点数:13点

※CGWORLD注:学生部門は2位・3位が同点となりました。今回は得点をいれた審査員の数で順位をつけることにいたしました。

金森 慧さん(デジタルハリウッド大学)

学生部門・2位 プレゼント!

  • Dell U2720Q 27インチ 4K HDR USB-Cモニター
    提供元:デル・テクノロジーズ株式会社

    VESA DisplayHDR™ 400にも対応し、4辺全てが極細ベゼルの27インチ 4K USB-C モニターです。 (4K/IPS非光沢/HDR/USB-C,HDMI,DP/回転/高さ調整/DCI-P3 95%)

●審査員コメント 抜粋

Pixar Animation Studios/成田裕明(Lead Technical Director, Effects)】
思わず、そうかその手があったかと思ってしまいました!CGを作る人ならではの発想ですね。本物とCGの境が分からない程完成度の高いVFXだと思います。特にコンポジティングとタイミングの合わし方が素晴らしいです。どこからどこまでが本物なのか気づかせないクォリティーの高いVFXです。

白組/八木竜一(監督)】
良く出来ていますね!一般の人にも分かる様なアイディアがあったらもっと良かったです。

DNEG/竹本宏樹(Senior Environment Generalist TD)】
モニターと現実の関係が非常にうまく表現できている。モニター内の世界と現実世界との交錯を描いた作品は多かったけど、ここまで表現できていれば説得力を持つ。キューブの色を塗って揃える、という夢みたいな発想が現実化するところも魅力。

東北新社/中島信也(CMディレクター)】
単純にびっくりした!

StealthWorks./米岡馨(代表取締役・FXスーパーバイザー)】
CG屋だったら誰でもにやけてしまうアイデアがいい。最後に戻すときにもUIの"export to real world"のメニューが用意されているのは芸が細かい。アイデア勝負の作品の中で頭一つ二つ抜けた作品になっている。

トランジスタ・スタジオ/秋元純一(取締役副社長)】
まず、シンプルな構成を成立させる、CGのクオリティに驚きました。非常によく合成されており、プロ顔負けの技術力だと思います。アプローチは恐らく非常簡単なもので、うまく実写のプレートをOLでつないでいるのだと思いますが、そのつなげ方にも違和感が少なく、コストをかけずにリアリティを出せる手法を使いこなしていると感心しました。CGの質感も、実際のルービックキューブに非常に近い状態まで近づけられており、作者の丁寧さを感じます。中盤で徐々に早回しにして、視聴者飽きさせない様な対策をするなども、作品構成への姿勢が見受けられます。ただ惜しいなと感じたのは、それでもやはり中盤は冗長な雰囲気があるので、そこでも何かアイディアがあると、より引き込まれたと思います。現状でもMayaのUIをうまく使った構成になっているので、十分練られていると思うのですが、例えば、手のジェスチャで操作されているとかの演出があるだけで、飽きが来ないと思います。30秒という短い尺だとしても、視聴者は一瞬で中だるみを見抜いてしまうものなので、そういった構成部分への追求もしていって欲しいと思います。

学生部門・3位:『trashuman』 獲得点数:13点

福田綾太郎さん(多摩美術大学)

学生部門・特別賞 プレゼント!

  • Dell USB-C モバイル アダプター - DA310
    提供元:デル・テクノロジーズ株式会社

    使用できるポートの種類が非常に幅広い、コンパクトな7-in-1のDell USB-C モバイル アダプター - DA310。ビデオ、ネットワーク、データ接続、および最大90Wの電源パススルーをノートパソコンに提供します。

●審査員コメント 抜粋

白組/八木竜一(監督)】
ばらける動きが気持ちいいです!ペーパーマンの気持ちがもう少し的確に表現できていたらもっと良かったです。

DNEG/竹本宏樹(Senior Environment Generalist TD)】
何気ないリビングからの、突然の紙人形にとても驚きました。ストーリーもしっかりあり、紙の動きや重さ、視点の誘導等とても良かったと思います。日常からの奇妙な世界観への展開がとても面白いと感じました。

東北新社/中島信也(CMディレクター)】
画面が実に映画的雰囲気に満ちている。合成された紙人形のライティング、トーンの合わせ方もプロレベル。多分デッサンや着彩など絵の基本ができている人なのではないか。なんて事ないお話で、何にもないんだけど、映像の魅力で何度でも見れてしまう。質の高い映像はそれだけで人の心を動かすんだなあ、と実感しました。大好きな作品です。

トランジスタ・スタジオ/秋元純一(取締役副社長)】
VFXが非常に良く出来ていて、後半での展開にも驚きました。ストーリーのバックグラウンド設定も面白いと思います。実写プレートのグレーディングも不穏な雰囲気が良く出来ていています。キャラクターの造形や崩壊のエフェクトもよく出来ていて、CGの技術力も非常に高いものを持っていると感じました。カメラの構図も客観的な印象をうまく表現出来ていて、感情移入しやすい作品に作り上げられていると思います。

学生部門・4位:『Snake ToothBrush』 獲得点数:10点

清水穫斗さん(日本工学院八王子専門学校)

●審査員コメント 抜粋

Pixar Animation Studios/成田裕明(Lead Technical Director, Effects)】
すごくシンプルな作品ですが、パフォーマンスとの動きとCGをマッチさせながら、鏡の反映もちゃんとマッチさせているのは見事です。ライティングとコンポジティングも実写と上手く調和できていると思います。私としては、口を開けているだけで積極的に歯を磨いてくれる歯ブラシが欲しいです!

白組/八木竜一(監督)】
面白かったです!最後は思いっきり振り切ったドタバタになると、もっと良かったと思います。

DNEG/竹本宏樹(Senior Environment Generalist TD)】
全体的に動きもあって、とても面白い作品でした。鏡の移りこみを メインに持ってきたところも、洗面所の雰囲気を膨らませ良かったと 思います。実写との絡みも、違和感なく作られており、楽しく見せて いただきました。

東北新社/中島信也(CMディレクター)】
シンプルなネタだけど演技と技術がうまく噛み合ってちゃんとエンターテインメントできている。役者の表情もいいし結末の演技に今の子たちのリアリティを感じる。

StealthWorks./米岡馨(代表取締役・FXスーパーバイザー)】
古典的な展開ではありつつも作りが丁寧で良質なコントを見ている気持ちになる。

トランジスタ・スタジオ/秋元純一(取締役副社長)】
根底にある理由が凄まじくシンプルでバカバカしい位ですが、それをうまくVFXを通して表現しており、納得の仕上がりになっています。本コンテストの趣旨に非常にピッタリだと感じます。また、鏡を通してVFXを表現するというギミックで構成されている事も評価ポイントです。歯ブラシもよく表現出来ています。ただ、最後のがっくり来ているのが少し唐突なので、もう少し頑張って、歯ブラシに攻撃されるなどの展開があったりすると、かなり引き締まった作品なっていたと思います。

学生部門・5位:『Thirsty(サースティ)』 獲得点数:8点

多田美月さん(日本電子専門学校)

●審査員コメント 抜粋

Pixar Animation Studios/成田裕明(Lead Technical Director, Effects)】
意外性がピカイチでした。最後のお母さんからのメモがストーリーとしても良かったです。ドアの開け閉めで中身を変えるクラシックなテクニックも自主制作らしくて好感が持てました。中盤でカフェオレに床とズレが若干ありましたが、冷蔵庫のメインルームから下の引き出しへのカメラのトラッキングもよくできていました。私の家にもこんな冷蔵庫が欲しいです。

白組/八木竜一(監督)】
最後のお母さんメモ良かったです!シンプルにUFOキャッチャーだけで作っていたら、もっと良かったと思います。

東北新社/中島信也(CMディレクター)】
最後のお母さんの一言が泣ける。かわいい想像力

StealthWorks./米岡馨(代表取締役・FXスーパーバイザー)】
意外な結末にほっこりとさせられる。根詰めないでリラックスしてねという母のやさしさとユーモアがいい。

トランジスタ・スタジオ/秋元純一(取締役副社長)】
演出が素晴らしく、展開は文句なしです。オチも完璧で、序盤の演出に対して優しすぎて、逆に読めない展開だと思います。VFXに焦点を絞ってしまうと、少し残念な部分は確かにあります。マッチムーブが取り切れていないなどのエラーはありますが、演出がそれを帳消しにしていると感じました。ステイホームからのスマホ撮影という事であえてと理解しましたが、願わくば、カメラを16:9で撮って欲しいと思ったのは、私が時代について行けていないだけでしょうか。

学生部門・6位:『STAY BEHIND THE RED LINE』 獲得点数:7点

原田海生さん(日本電子専門学校)

●審査員コメント 抜粋

Pixar Animation Studios/成田裕明(Lead Technical Director, Effects)】
アイデアが学生ならではもので、その着眼点がとても斬新だと思いました。消える色は赤だけに絞ったほうが、見ている人には分かりやすかったかもしれません。果物の種やヘタ落ちるアニメーションも面白かったです。消える時の効果音や音楽の入れ方、編集のテンポも良かったです。ラストも早く終わってほしいという思いが伝わってきました。

白組/八木竜一(監督)】
楽しかったです!最後の文字はもっと太く書いていたらもっと良かったと思います。

DNEG/竹本宏樹(Senior Environment Generalist TD)】
赤いフィルターでいろいろ消していく、学生ならではの発想がとても 良かったと思います。アイデアはとても良かったと思いますが、ラスト のCOVID-19が見えにくかったところが勿体無いと思いました。

東北新社/中島信也(CMディレクター)】
ふとしたイマジネーションを映像のマジックで実現している。困ったことが起きてしまった?からの発想の転換で今みんなが求めていることを実現する魔法に。最後の文字、もう少しちゃんと見えればさらに感動。

StealthWorks./米岡馨(代表取締役・FXスーパーバイザー)】
受験の時に使う赤い下敷きで赤文字を消すところから赤いもの全てを消す着想は面白く、最後のCovid-19の文字を消す所に早く元の日常が戻ってきて欲しいという願望を強くかつユーモラスに 感じることが出来た。

トランジスタ・スタジオ/秋元純一(取締役副社長)】
なんてことの無い演出ではありますが、構成としてシンプルに完成されているなど思います。展開も非常によく、短い尺の中に十分な情報量が詰まっていて、見ている人は実際の尺よりも、良い意味で長く感じるかもしれません。赤で回答を消しながら確認する手法(それすらも思い出せませんが、、)が、私にとってはノスタルジックにすら感じましたが、作者にとっては、未だ身近に感じられるくらいの世代差があるのだと言うことも相まって、それぞれの思いがあるのだなぁと、しみじみ考えさせられる作品だと思いました。非常に素晴らしかったです。

学生部門・6位:『ステイホームの最高の過ごし方』 獲得点数:7点

上田奏頼さん(大阪府立交野高等学校)

●審査員コメント 抜粋

白組/八木竜一(監督)】
勢いがある作品ですね!服がなびいていたり、カメラワークに工夫があるともっと面白くなったと思います。

DNEG/竹本宏樹(Senior Environment Generalist TD)】
コロナを吹き飛ばすような爽快感がとても良かったです。 服の動きなども効果的に使われ、風を感じられる爽快な作品だと 思います。

東北新社/中島信也(CMディレクター)】
オチがなかったらもう一つだけど、オチによって前半の頑張りがすごく生きてきた。アイデアは作品を救うんだ、と思いました。

トランジスタ・スタジオ/秋元純一(取締役副社長)】
まずストーリーが突拍子もなくて、それでいて見ていられる不思議な作品だと感心しました。VFXもそれなりに上手く出来ていて、全体として成立していると思います。オチのカットもかなり手の混んだものとなっているのに驚きました。ただ、ストーリーの激しさの割にカメラワークがおとなしい雰囲気がしてしまうので、もっと派手なカメラワークがあっても面白いかもしれないですね。

学生部門・8位:『1人ぼっちぇす~最速のチェックメイト~』 獲得点数:5点

小野晃義さん(東放学園映画専門学校)

●審査員コメント 抜粋

Pixar Animation Studios/成田裕明(Lead Technical Director, Effects)】
天井でバーチャルチェスをする発想が面白いです。これならベットで寝ながらも楽しめますね。映像としては見せ方がとてもカッコイイなと思いました。手から離れた駒がバーチャルチェスになり、ゲームが終わるとまた手に戻ってくるシームレスな一連の流れが素晴らしいです。バーチャル映像のノイズなどのディテールもリアルでした。

東北新社/中島信也(CMディレクター)】
表現のレベルはとても高く良くできている

StealthWorks./米岡馨(代表取締役・FXスーパーバイザー)】
本人が狙ったかどうかは分からないがこの作品のループ構造がボッチの哀愁を際立たせているのは面白いと思う。「延々と続く変わらない日々に突破口を求めてばかなことをしてみる。」 こういう行為に対して共感を持つ人は少なくないのではないだろうか。

トランジスタ・スタジオ/秋元純一(取締役副社長)】
画面の構図も斬新で、展開もよく構成されていると思います。展開のエフェクトや、照り返しの表現など、VFX自体も非常に良く出来ており、違和感なく楽しめます。細かい所で言えば、駒の差別化はもっと感じたかったかもしれないですね。動きが高速なのが作品のテーマにあるので、視認性を高める事も、この作品においては重要だと感じます。また、ホログラム表現をもっと新しく開拓して欲しいと感じました。どうしてもホログラムというと、この様な色味になりがちなので、是非新たなチャレンジに期待したいです。

学生部門・9位:『ジュース』 獲得点数:4点

石塚仁継さん(日本電子専門学校)

●審査員コメント 抜粋

東北新社/中島信也(CMディレクター)】
うまい。テンポ。リズム。表現力。

トランジスタ・スタジオ/秋元純一(取締役副社長)】
この作品に関しては、非常に悩ましかったのが正直な所です。VFXという意味では少々CG要素の少なさがあるので、評価基準から影響がありましたが、それを加味したとしても、作品の構成が素晴らしく、カメラワークもセオリーに則った秀逸なものだったので、評価しました。キーボードを叩くクローズと、POVのつなぎなども、非常に上手いテンポだと感じました。最後の落ちに関しては、わかりやすくシンプルではありますが、実写の繋がりも違和感が少なく仕上がっていると思います。VFXがテーマではありますが、こういった構成力の素晴らしさは、次世代のVFXを担う方に必要不可欠だと感じました。どれだけCGが素晴らしくても、ストーリーや構図などがチープでは活きて来ないのは事実です。こういったシンプルなVFXでも、十分見せられるという事を伝えてくれる作品だと思います。

学生部門・9位:『Visualization』 獲得点数:4点

佐藤省吾さん(東京工芸大学)

●審査員コメント 抜粋

白組/八木竜一(監督)】
こんな事が出来る世の中になりそうですね!もう一捻り欲しかったです。

DNEG/竹本宏樹(Senior Environment Generalist TD)】
朝の雰囲気がでており、テンポも良い作品だと思いました。カメラも 動きがあり、ホログラムもマッチしていたと思います。

トランジスタ・スタジオ/秋元純一(取締役副社長)】
UIのデザインが少々チープさを感じてしまうのが、まず目についてしまいますね。トラッキング等、合成はよく頑張っていると思いますが、もっと馴染んでいるとより良いと思います。ARの透過性や発光感などが表現されていると、ぐっとクオリティが上がると思います。

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