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物理ベースレンダリングの高速処理が開くビジュアライゼーションの未来 NVIDIA『Iray』説明会レポート

物理ベースレンダリングの高速処理が開くビジュアライゼーションの未来 NVIDIA『Iray』説明会レポート

<4> ハードウェアプロダクツ

■モバイルワークステーション
ハードウェアのラインナップについて、プロダクトマネージャーのシャーラ・ルーラン氏より説明があった。

シャーラ・ルーラン氏/NVIDIAプロダクトマネージャー

NVIDIAはソフトだけでなくハード面の充実も図っており、モバイルワークステーションを大幅に刷新した。最新のMaxwellアーキテクチャーに基づいたもので、ディスプレイに4Kを搭載した製品もラインナップされている。
新しいGPUテクノロジーを導入し、パフォーマンスは2倍になり、エネルギー効率も高まった。今までのワークステーションで行っていたようなレベルの作業もモバイルワークステーションで可能となる。



すべてのOEM製品がこのラインナップに対応しており、Maxwellアーキテクチャーに基づいている。


■ワークステーション
ワークステーションではM6000がフラグシップとなる。デザインワークス、ソフトウェア開発キットに多くのリソースを注ぐことで、現在100以上あるプロ用のアプリケーションをさらに増やしていく予定だという。
現状、ローエンドの製品はKepler、ハイエンドの製品Maxwellアーキテクチャーにもとづいていて、混在しているが、今後ローエンド製品もMaxwellに移行していく予定である。さらに上位の究極的なパワープラットフォームとしては複数のGPU搭載している製品もある。

NVIDIAは、常に世界最大のGPUであり続けるべくQUADROを進化させ、提供していく方針だ。



■カードスロット
シングルカードスロットのNVS810はスケーラブルなビジュアライゼーションのための新しいプロダクツである。
NVS810は30Hzの4Kディスプレイなら8つ、60Hzの4Kディスプレイなら4つをサポートできるシングルスロットカードである。1台のワークステーションにNVS810を複数搭載することもできる。

デジタルサイネージ、インタラクティブディスプレイは、これから、とくに日本で有望な領域だが、将来的には、壁に直接画像が表示されるようになっていく。美術館、アミューズメント、学校、会社でもそういう方式が普及していくだろう。
そして、20K×12K、40K×16Kといったレベルの精密な画像が、インタラクティブに処理され、表示されるのだ。

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特集

NVIDIAが物理ベースレンダリングをリアルタイムで行うレンダリングソフト『Iray』に関する説明会を開催。バイス・プレジデント プロフェッショナルソリューションである、ボブ・ペティー氏が来日し、Irayのパフォーマンスを、実演を交えて解説。