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ワンフェス2016[冬]開催直前! デジタル原型師向け、デジタル出力物の表面処理法(後篇)

ワンフェス2016[冬]開催直前! デジタル原型師向け、デジタル出力物の表面処理法(後篇)

・CASE 08:パーツが薄過ぎて、金型で生産できない

デジタル造形が増えてきたのに伴って増加中の不具合ですね。この問題に対しては裏側にパテを盛って成形して対処します。商業フィギュアの場合は、原型が完成した後にその金型を用いて量産するため、複製コストを考慮しておく必要があります。

ワンフェス2016[冬]開催直前! デジタル原型師向け、デジタル出力物の表面処理法(後篇)

<A>肉厚が薄すぎる/<B>裏側にポリパテやエポキシパテを盛る

・CASE 09:細くて折れやすいパーツ

折れないように真鍮線で補強します。この問題もデジタル造形の広がりによって増えてきました。HD3500による出力物は硬くはあるのですが、ちょっとしたひねりや衝撃に弱く、折れやすいので注意が必要です。

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<A>細い軸/<B>特にHD3500 による出力物は、こうした形状だと折れやすい/<C>ピンバイスで穴を空けて真鍮線で補強

・CASE 10:逆テーパーな形状

金型で抜ける形状へと削り込みます。図のような髪の毛のパーツなど、有機的な形状に生じがちな問題ですね。

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・CASE 11:Form 1で出力した大きめの円筒パーツが歪んでいた

コストパフォーマンスの高さから大きな注目を集めた「Form 1」。エルドラモデルで表面加工を担当させていただいた中にもForm 1による出力物があったのですが、円筒パーツを大きめのサイズで出力すると図のように歪んでいるものが散見されました(現行の「Form 1+」では解消されているのかもしれませんが)。アナログ作業のあれこれを駆使して矯正。円柱状のパーツは無理して出力物を仕上げるより、旋盤加工や市販の円柱パーツの組み合わせで作った方が楽な場合もあります。

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回転させつつ削りながら成形。中心位置を定めてからパテを盛る

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まとめ:美少女フィギュアは見た目以上に難易度が高い

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