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TVアニメ『神田川JET GIRLS』- No.2 - 多彩な変形リグで、胸の弾力からアニメの画づくりまで実現

TVアニメ『神田川JET GIRLS』- No.2 - 多彩な変形リグで、胸の弾力からアニメの画づくりまで実現

SpringMagicと2種類のコントローラを併用し、胸の弾力を表現

▲【上】2本の細長いボックスはSpringMagicで胸を揺らすためのボーン。SpringMagicを使うと全フレームにキーが打たれるため、コントロール用のボーンと分けている。左右の大きなボックスは胸のベースボーンで、胸のスキンを割り当てており、表示のみでコントロールはできない。黄色サークルはベースボーンのコントローラで、移動によって先端側を制御する。回転・スケールはできない。赤色サークルもベースボーンのコントローラで、移動・回転・スケールによって体幹側を制御する/【下】細長いボックスを移動させた場合。黄色サークルは先端側にリンクされている。このボックスにSpringMagicを割り当てるだけでも、効果的な揺らし表現が可能


▲【上】黄色サークルを先端側へ引っ張った場合。体幹側へ押し込むと胸が縮む。制御下に置けないため、自動でスクワッシュする機能はない/【下】黄色サークルを上に移動させた場合。胸の向きの調整が可能


▲【上】赤色サークルにスケールかけた場合。胸の大きさの調整や、スクワッシュ表現のときに使用する。ジェットマシンに胸を押しつけるときなどにも有効/【下】赤色サークルを上に移動させた場合。胸の体幹側の移動に使用。質量を意識した胸の誇張表現などに用いると効果的


▲【上】赤色サークルを回転させた場合。胸のねじりの制御に使用/【下】鎖骨のボックスを移動させると、直下の胸も自動的に追従する

ジェットマシンの変形ギミックやテクスチャ削減も提案

かぐやが乗る珠風は、望月一輝氏がモデリングとリギングを一貫して担当しており、RGBマスクによるテクスチャの削減をはじめ、様々なアイデアを提案したという。

▲珠風のデザイン画の一部。【上】はクルーズモードの5面図、【下】はカラーリングとデカール


▲珠風の3Dモデル。【上】はクルーズモード、【下】はブーストモード。ブースト使用時には各所が変形し、エンジンパワーの増幅によって推進力が上がり、吃水線が下がる


▲クルーズモードからブーストモードへ変形するリグも作成されたが、サイドウィングの形状だけはつじつまが合わなかったので、横に張り出すブースト使用時(左)と、格納される未使用時(右)の3Dモデルを別々に作成し、切り替えられる構造にした。「大半の変形は整合性のとれたギミックを提案できましたが、サイドウィングは縦横比が変わっており、再現不可能でした」(望月氏)


▲デカールのRGBの値をRGBマスクで指定し、3ds Maxで本来の色を描画することで、テクスチャ枚数を減らしている

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ジェットマシンの変形リグで、画になるレイアウトを実現

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