TOPIC1:PERFORMANCE
NVIDIA Maximus に対応した
ハイスペックコンパクトモデル
Dell Precision T5600 は最新の Kepler アーキテクチャを採用した NVIDIA Quadro シリーズをサポートしており、NVIDIA Tesla GPUを組み合わせることにより、「NVIDIA Maximus」テクノロジーの恩恵を得ることも可能だ。豊富な ISV 認証はもちろんのこと、メンテナンスのしやすさも特筆に値する。
工具が不要でワンタッチで開口できる側面パネルのおかげで平易にマシンの中を確認したり、部品交換、メモリやボードの増設などが可能だ。もちろん部品交換などは、目的のスペックにセットアップ済みのコンピュータを入手した全ての人が必要な機能ではない。しかし数十台規模といった数多くのマシンを扱う現場のシステム管理者やメンテナンス担当者にとっては、この容易さは大きな魅力だ。また、筐体内に配置されたケーブル類のワイヤリングも全体としてすっきりとしており、混沌としたケーブルの中をぬって交換作業をする苦労も軽減される。


筐体のカバーを外すのが容易。工具なしでメンテナンスや確認ができる(画像左)、電源の容量アップも工具なしで交換可能。ファン音も大変静かだ(画像右)


今回は「NVIDIA Quadro K5000」搭載機を試用、申し分ないパフォーマンスだったという
TOPIC2:USABILITY
かゆいところに手が届く
心にくいデザイン
Dell Precision T5600 の優れたデザイン性とユーザビリティには感心する。これまでに世界中のユーザーから届けられたフィードバックに対して真摯に応えた結果と言えるだろう。その好例が、天面にある少し凹んだ物置きスペース。外付けハードディスクを仮置きしたり、クリエイターであればお気に入りのフィギュアが置けるスペースにもなる。凹んでいるので、ボールペンなどの文房具を置いても転げ落ちない。また、筐体自体の様々な設置方法にも配慮がなされており、デスクの上に縦置きだけでなく、横置きやラックマウントに設置するといったことも想定されたデザインに仕上がっている。どのような置き方であってもアクセスしやすいように各種 I/O が筐体前面に集められている点も評価したい。そして最大のポイントは、筐体デザインのシンボルとも言える前面と背面に据えられたアルミ製ハンドルである。持ち運びがしやすく、シャーシと一体化しているので見た目もスマートだ。


前面と背面にハンドルが付いているので持ち運びが便利になった(画像左)、意外と重宝するのが天面の凹み、丸みを帯びた形状物を置いても転がり落ちない(画像右)

前面の I/O は上位置にまとめられており、筐体を床面に置いてもアクセスしやすい
インタビューを終えて
中島 章 氏 (デル マーケティング統括本部)
高い処理性能という部分だけでなく、メンテナス性や持ち運びの便利さなど、マシントータルでプロの制作現場を支えられる重要なインフラであるのが、ワークステーションなんだと改めて実感しました。これからもデルは、プロの皆さんをサポートしていきます。
澤井理紀 氏 (エヌビディア Tesla Quadro 事業部)
最新の Kepler アーキテクチャを採用した Quadro は、高い映像処理・並列処理性能だけでなく、最大4画面までの同時出力や、4K ディスプレイへの接続にも対応しているので、複数のアプリケーションを並べて使える作業効率の高いデスクトップ環境もお勧めしたいですね。
TEXT_CGWORLD 編集部