>   >  ハリウッド定番のプロジェクト管理ツール「Autodesk SHOTGUN」の有用性
ハリウッド定番のプロジェクト管理ツール「Autodesk SHOTGUN」の有用性

ハリウッド定番のプロジェクト管理ツール「Autodesk SHOTGUN」の有用性

<2>オートデスク傘下になることで開発ペースを加速させることに成功

ここからは、Q&A方式でウェルカー氏とのやりとりをお届けしよう。

ーー2014年6月にオートデスクに買収されましたが、今後のロードマップ、他のツールとの連携について、見通しを聞かせください

マット・ウェルカー氏(以下、ウェルカー):「これまで SHOTGUN は、レビュー機能、パイプライン機能、コア機能、セキュリティ対応など、主応な機能を同時並行で開発していたのですが、新しいリリースの際には、これらのどれかの機能に絞って開発しなければなりませんでした。ですが、オートデスク傘下になってからは、開発体制も従来の35名から70名へと倍増し、特に開発エンジニアと、品質管理エンジニアを拡充することができました。様々な機能を同時並行で開発し、リリースすることができる体制が整ったわけですが、全ての機能で素早く前進できるようになりました。またセキュリティ面では、セキュリティ監査を受けていて、一番厳しいハリウッドのセキュリティチームと作業をしているので、ご安心ください。

ーー実際に SHOTGUN を導入してから、習熟するまでにはどれぐらいの時間を要するものでしょうか?

ウェルカー:明確な目的がないと、どんな管理ツールも使いこなすのは難しいでしょう(苦笑)。SHOTGUNのスタートアップ用マニュアルはPDFで12ページしかありません。それだけシンプルです。プロジェクトのセットアップをして、人の割り振りをして、ワークフローのレビューを出来るようにするくらい、今までExcelで実施していた代用程度の操作なら1日で、すぐに習得できるはずです。
※もちろん、Qtや,PySide などの周辺開発ツールを活用し、独自拡張するのは難しく、習熟までに相応の時間を要するだろうとのこと

  • 「SHOTGUN」マット・ウェルカー氏
  • 「SHOTGUN」マット・ウェルカー氏


ーー導入を検討している日本の制作者たちへのアドバイスをいただけますか?

ウェルカー:パイプライン担当のエンジニアは、多くのツールを使い分けていて、スムーズに作業を進行させるために、たくさんのツールを開発してきていると思います。SHOTGUN を使うことで、同じ作業を何回も行うといった手間を回避できるでしょう。SHOTGUNを利用することでインハウスツールの改良といった、本来スタジオが必要としている差別化に関わる作業によりいっそう集中できるはずです。
※その意味では、まずはレビューのチェックバックといったシンプルな用途から使い始めるのが手軽で有効だという

ーー実際に利用している方からの反響を聞かせください。

オートデスクジャパン:日本でも、チェックバックに活用するだけで、4ヶ月のプロジェクトが3ヶ月で完了するという、約25%の効率化が図れたという事例があります。やり取りが速くなり、作業漏れがない点を評価していただいていると思います。

SHOTGUN導入事例に関するプレミアムエージェンシーの講演

ウェルカー:プロジェクト管理と聞くと複数人での利用が前提と考えられがちですが、北米ではフリーランスのエディターの方が1人でプロジェクト管理に利用されているというケースもあります。まずは、30日間有効の無償体験版をぜひ試してみてください。クレジットカード情報の登録を行わずに利用できます。そして、「こんなことがやりたい」、「あれはどうしたらできる?」といったことを気軽に問い合わせてもらえればと思います。われわれSHOTGUNのサポートチームを、あなたのスタジオの一員だと思って、どんどん利用してください!

マット氏のたのもしい言葉からは、豊富な実績とそれに基づくSHOTGUNの優位性に対する自信が伝わってきた。

TEXT_安藤幸央(エクサ



Profileプロフィール

マット・ウェルカー/Matt Welker

マット・ウェルカー/Matt Welker

SHOTGUN クライアントケア担当主任/Head of Client Care

SHOTGUN紹介ページ(AREA JAPAN)

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