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マクソン・コンピューター CEOが語る「CINEMA 4D R17」開発の舞台裏

マクソン・コンピューター CEOが語る「CINEMA 4D R17」開発の舞台裏

<2>インディーズ&モバイルゲームなど、新たなマーケットの開拓

C4Dの特徴のひとつに、Creative Cloud版のAfter EffectsにバンドルされるLiteや、Primeというエントリー向けから最上位グレードのStudioまで、全5種類がラインナップ(※2016年2月上旬時点)されていることが挙げられる。はたして、どのようなユーザーが多いのだろうか?

CINEMA 4D R17リリース記念、マクソンCEOインタビュー

「2014年の販売実績では、Studioのセールスが最も伸びました。インドやASEAN諸国では、Primeがよく売れました。マーケットとしては、やはりモーショングラフィックスとテレビをはじめとした放送分野のシェアが高いですね。ただ、ヨーロッパではプロダクトデザイン系のユーザーも増えてきていますし、新しいマーケットでは、韓国のデベロッパーを中心にインディーズやモバイルゲーム開発で利用してくれる機会が増えているので、さらに成長させていきたいですね」(ブルキャット女史)。

MAXON CINEMA 4D General Show Reel 2015

ゲーム分野と言えば、Side Effects Softwareも新たなマーケットとして重視する戦略を掲げており、昨年12月3日(木)付(UTC)でHoudini ENGINE for UE4をリリースしたマクソンとしてもゲームをはじめとするリアルタイムCGへの対応はどのように考えているのだろうか?

BodyPaint 3Dについては、リアルタイムプレビュー等の改良を視野に入れてはいますが、リアルタイムCGについてはまだリサーチの段階ですね。ArnoldやRenderManといった各レンダラ開発元との関係もあるので慎重に進めなければいけません」(ブルキャット女史)。

2015年5月15日(金)(GMT)にリリースされた「Arnold for CINEMA 4D(C4DtoA)」デモ動画

つい先日(2016年1月29日(金))には、近年の外部ツールとの連携のファイヤースターターと言える、After Effects CCのCinewareがバージョン3.0へとアップデートされた。イーゲルCEOとブルキャット女史の気さくな人柄に象徴される、マクソンのユーザー目線にたった製品開発は、ひき続き"ファン"を増やしていきそうだ。

マクソンの米国法人が運営するCinevesity上で公開されているチュートリアル動画への日本語字幕の追加が進められているが、日本国内におけるユーザー増加の裏付けと言えよう

  • CINEMA 4D R17リリース記念、マクソンCEOインタビュー
  • CINEMA 4D R17
    対応OS:Windows 8.1/8/7/2012 Server (※いずれも64bit OSのみサポート)、Mac OS X 10.8.5以降
    RAM:4GB以上
    HDD:8GB以上の空き容量
    定価:518,400円(Studio/通常版)、276,480円(Visualize/通常版)、224,640円(Broadcast/通常版)、120,960円(Prime/通常版)ほか
    問:マクソン・コンピュータ ジャパン
    TEL:03-5759-0530

    MAXON公式サイト

Profileプロフィール

マクソン・コンピューター/MAXON Computer

マクソン・コンピューター/MAXON Computer

(左)CEOのハラルド・イーゲル/Harald Egel氏/(右)ディレクター(インターナショナル・セールス&マーケティング)のフリーデリケ・ブルキャット/Friederike Bruckert女史。以上、マクソン・コンピューター

スペシャルインタビュー