05 ストーリーモードステージ
2Dメインだった背景を本作ではほぼ3Dで制作しているため、工数削減のためのワークフローを構築。UE3の機能を駆使することで、手早くリッチなものを作成することが可能となった。
アセットの流用本作のストーリーモードの背景は3D中心になったこともあり、バトルステージ用に作成した背景アセットを加工して利用している。見映えが良いように画角やパースを変え、UE3のumapによってアセット配置を多用したマップとして作成している
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バトルステージの背景。ストーリーステージでもロケーションとすることを念頭に、360度きちんと作っている -
ストーリーモードの背景。小屋や遠景の山は、バトルステージに登場する背景モデルの画角などを正確な比率に戻して配置している
ストーリーモードに登場する全ロケーションを真面目に作成すると工数がオーバーしてしまうため、本作では部屋型簡易ロケーション制作フローを確立した。プリミティブな直方体の部屋であれば、モデルを6枚にUV展開してデザインを施し、背景原図を作成する。外部のアニメ背景美術会社に原図を渡し、真正面から見た壁や床、天井の着色を依頼する。戻ってきたテクスチャに空気感などを足し、モデルに貼り付ける。立体として不自然な部分があれば修正して完了
直方体モデル
テクスチャ例
完成モデル
擬似的な画角調整スケールキャラクターに合わせたカメラのfov値では背景の情報量が足りなかったり、意図した画にならない場合がある。そこで、ほしい画をつくるために直方体モデルの中にボーンを仕込み、カットごとに背景を縮めたり伸ばしたりして画角を調整。これにより、キャラクターと背景で異なる画角が併用された画面づくりが可能になる
ストーリーエディタ
ストーリーモードのカット制作について、前作ではスクリプトベースで編集していたためかなりの手間がかかっていた。本作では専用のエディタを開発し、大幅な工数削減につながっている
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ストーリーエディタUI。多彩な機能をもち、ほとんどの作業がこのエディタ上でまかなえる。ゲームコントローラで制御可能 -
ボーン調整機能。登録したポーズからほしいポーズに近いものを読み込めば、エディタ上からボーンにアクセスして加工できる
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ルック補正機能。影色とライトの当たっている部分に別々の色情報をもたせられるので、シーンに合わせた色を付けることが可能 -
アタッチ機能。キャラクターに対してセル画のようにオブジェクトを乗せることができる。3D空間をいったん無視して配置することになるので、より2D的な演出が可能だ
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『GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-』
発売・開発:アークシステムワークス
発売日:発売中
価格:9,800円+税(限定版)/6,800円+税(パッケージ版)/5,800円+税(ダウンロード版)
Platform:PS4/PS3 ジャンル:対戦格闘
www.ggxrd.com/rev/cs
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