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クリエイティブ・ロードテスト Luxology「modo 501」

クリエイティブ・ロードテスト Luxology「modo 501」

検証3:精確な作業が行えるスカルプト機能& PSub(Pixar 開発のサブディビジョンサーフェイス)

modo は統合型 CG ソフトでありながら、スカルプトツールも内包されていることも利点のひとつだ。3ds Max でもリボンインターフェイスにスカルプト系のツールが実装され始めているが、日頃モデリング業務が多い筆者としてはまだ簡易バージョンの域を脱していない。しかし modo の場合は、かなり細かい設定やマップでの制御も可能となっているので、歪みのない UV テクスチャマッピングで精確なモデリングが行えた。

さらに、modo 501 では、PSub という新機能によって ZBrush などの特化型スカルプト・ソフトと同じようにサブディバイドのレベルをキープし、レイヤー的な考え方でその値を残しておくことができるようになった。modo 501 において、これは マルチレゾリューション と呼ばれ、最高レベルと現在のレベルでディテールを切り替えることができるようだ。

PSub

同じ最終形状をイメージしてポリゴンを分割、押し出しを行なって作られたモデルでも、単なる SubD を使うのと(中)、PSub(右)を使うのとでは見え方が大幅に違うため、モデリング対象によって使い分けができる

PSub とは、Pixar が自社開発したサブディビジョンサーフェイス(Pixar Subdivision Surfaces)の略のようだが、Catmull-Clark サブディビジョンサーフェイス と互換性を持ち、鋭角なエッジを表現するための エッジ・シャープ・クリース(折り目)をサポート[Shift + Tab キー] によって切り替えることができる。下の画像を見てもらえればそれぞれのモデリング方法で再現の違いがお判り頂けると思う。
今のところスカルプト系の機能については先行する ZBrush の方が有利だと言えるかもしれない。しかし、通常のポリゴンモデラーに統合されている点においては、modo にかなりの優位性を感じた。

スカルプト

画像のようにベースのワイヤーに沿ったシャープなモデリングも、スカルプト機能を利用して簡単に再現することができる。これはプリインストールされているオタフク顔のサンプルモデルだが、3 分ほどでこの程度の変化を加えることができた。[PSub] と各種スカルプト機能を組み合わせれば大枠の変更等はたやすく行えてしまう


modo 501 で新たに実装された [PSub(Pixar Subdivision Surfaces)] の解説動画

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