>   >  映画『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』スペシャルインタビュー。オーダーには最大限応える〜キャラクター、背景&プロップ〜
映画『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』スペシャルインタビュー。オーダーには最大限応える〜キャラクター、背景&プロップ〜

映画『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』スペシャルインタビュー。オーダーには最大限応える〜キャラクター、背景&プロップ〜

Topics 3 メカ&プロップ

デザイン設定から一括して担当する

プロップチームが制作したプロップはキャラクターが触れる武器や携帯電話など小道具だけでなく、飛空艇やクルマなど多岐にわたり、合計で100を超える数のプロップが作成された。

「プリビズがFIXする前にプロップを作成しなければならず、銃や携帯電話などはアップショットに耐えられるようにつくり込む必要がありました。作業量を軽減するため、飛空艇や揚陸艇は過去に制作したモデルをアップデートしたり、小型魔導アーマーは過去のFF作品に登場した魔道アーマーをモチーフに新しくデザインすることにしました」(プロップアートスーパーバイザー・本 崇臣氏)。

飛空艇などは外観だけでなく内装のデザインも手がけているが、リアリティをもたせるためSFに偏りすぎないよう注意が必要だったという。特にギミックなどは説得力が求められるため、8年ほど前からデザインからモデル制作、さらにギミックデザインやセットアップまで一括して担当するプロップセクションが発足されたのだという。

また、本作で登場するアウディR8は、CADデータの提供を受けてカスタマイズの幅に関して話し合いを重ねた上でデザインが行われた。「本編に登場するクルマはゲームやアニメ内にも登場するため、車種やナンバーなどゲームチームと連携しながら制作しています。武器や装飾品は、形状だけでなく文字やマークなどゲームの仕様を考慮してデザインする必要もありました」(プロップスーパーバイザー・岩永拓己氏)。

『キングスグレイブ FFXV』版「小型魔導アーマー」の設定。小型魔導アーマーも『キングスグレイブ FFXV』専用デザインをプロップ班にて、可動範囲や各部のギミックを3Dで検証しながらデザインを施している。また、ゲーム用の小型魔導アーマーも脚部以外はプロップ班にてデザインのベースを担当したそうだ

変形ギミックの連番。こちらがアニメーションモデルとして外部パートナーに支給された

一般型の小型魔道アーマー(左)と本作独自の4脚に変形した状態(右)のレンダリングイメージ

乗り物系のプロップ

[画像左]ニフルハイム帝国の飛空艇完成モデル。(上)レンダリングイメージ/(下)メッシュ表示

[画像右]「王の剣」指揮車両(左)とルシス王国の警備車両(右)

武器&小物

ニックスのククリ刀

「インソムニア警察隊」用の武器と変形ギミック

デモ隊が掲げるプラカードや横断幕。クルマのナンバープレートなどは、プロップ班によるデザインがゲーム側にフィードバックされている

時計などアクセサリの例。クローズドショットにも対応できるように、光沢表現等の設定も施されている

ニックスたちが屋台で食する串焼き。食べる芝居のためにセットアップも施された

Profileプロフィール

スクウェア・エニックス 第2ビジネス・ディビジョン/SQUARE ENIX Business Development 2

スクウェア・エニックス 第2ビジネス・ディビジョン/SQUARE ENIX Business Development 2

左から、岩永拓己 PROPS SV/糸山祐一 CHARACTER & MONSTER MODEL SV/ 田中良太CHARACTER MODEL SV/ 岩澤和明 CHARACTER MODEL SV/鈴木重徳 ENVIRONMENT Dir./柿坪巧彌 ENVIRONMENT SV

スクウェア・エニックス 第2ビジネス・ディビジョン/SQUARE ENIX Business Development 2

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左から、本 崇臣 PROPS Dir. OF CONCEPT/勝山裕輝恵 PROPS ARTIST/中野 崇 CHARACTER MODEL SV/安藤雄一郎 CHARACTER MODEL SV

スペシャルインタビュー