03 Operator
主要ノードを解説します。
●Gas Temperature Update DOP
今回紹介するノードは、Gas Temperature Update DOPです。
このノードは、FLIPにもたせた温度を使って粘性や密度を変更できるオペレータです。また、温度は、時間経過で冷却したり、拡散することが可能です。
Coolingは、温度の冷却率を設定できます。流体表面と流体内部の冷却率をそれぞれFalloff Distanceで切り分けて設定することが可能です。
Temperature Diffusionは、時間経過による温度の拡散を設定できます。RadiusはWorldのUnitに対する拡散半径で、その範囲で拡散しようとします。また、HeatとColdのBiasは、それぞれ高温と低温の領域からお互いに広がる比率になります。今回は同じ比率にしていますが、熱伝導の具合はここで調整できます。
Temperature To Viscosityは、今回のシミュレーションの要といえる設定です。粘度を温度に結び付けて変動します。高温の場合、粘度は低く、逆に低温になるほど粘度が高くなっていくような設定になっています。
Densityは温度と密度を結び付けてシミュレーションします。今回のシチュエーションでは目に見えて効いてはいませんが、水より泥の方が比重が高ければ、仮に溜まるようなCollisionがあった場合には効いてくると考えられます。
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