03 Operators
主要ノードを解説します。
●RBD Bullet Solver
RBD Bullet SolverはSOPで完結できるRBDシミュレーションを一手に担うノードです。今後は、こういったSOP内でデザイナーが簡単にアプローチできる汎用ノードが主流になっていくと考えられます。Vellum登場のときからこういった大きなながれができ、Pyro、Bulletと続いています。
とはいえ、本文にも書きましたが、やはりあくまでも汎用性のあるノードは、それなりに使用しない部分もまとめられており、煩雑になっていることが多いです。そのため、カスタマイズしたくても、内部構造を理解するためにはある程度時間が必要なことと、複雑に組み上げられているものを分解する面倒さは避けられないでしょう。
今回提唱するのは、あくまでも参考の高性能HDAと位置づけて、自分でフルスクラッチできるような基本的な知識を得るためのものと割り切ろうと言うものです。もちろん、便利なノードには違いないので、簡単なシチュエーションや、簡易的なもので問題ない場合には利用しない手はないと思います。ただ、より深い制御が必要な場合は、やはり自分自身で組み上げたものの理解度とはまるで違います。
便利さに慣れると、次第に知識や想像力の欠落を招くことは、人間の歴史を見れば明らかです。便利なものは利用したいのが世の常ですが、Houdiniユーザーたるもの、バランスを損なうことのないように気をつけたいものです。
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