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高いコストパフォーマンスとカスタマイズの柔軟性からクリエイティブシーンでも徐々にシェアを拡大するマウスコンピューター。横浜で3Dプリント・スキャニング事業を展開するiJet(アイジェット)もそのヘビーユーザーのひとつだ。日々拡大する3Dプリントサービス需要にこたえるマウスコンピューターPCの実力について株式会社アイジェット代表取締役の久米原 勝氏に話を伺った。

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(左)建築事務所のスタディ用の模型ではなく、家を建てた記念などに制作することが多いフルカラーの建築模型。/(右)アイジェットがバックエンドサービスをてがける香港の3D写真館「RECs3D」の3Dプリント人形サンプル。3Dプリント需要は世界中で高まりを見せている

拡大する3Dプリント需要に
フル回転で対応

CGWORLD(以下、CGW):2009年創業ということで、国内の3Dプリント出力サービスとしては早期にスタートされていらっしゃいますが、開始したきっかけはなんでしょうか?

久米原氏(以下、久):もともと印刷会社を経営していたのですが、カラーの造型ができる3DプリンタZPrinterシリーズがグラデーションや模様などのテクスチャもそのままプリントできることに感動し、これを使って出力サービスを立ち上げたいと思ったのがきっかけです。光造形では必ず発生する手作業での表面仕上げや塗りの行程が必要ないということがとにかく衝撃的でした。

C:今でこそある種のブームとして定着してきましたが、現在3Dプリントの需要の広がりとしてはいかがでしょうか?

:3Dプリントと言えばレンチキュラーの立体プリントだと思われていた時代とは隔世の感がありますね(笑)。3Dプリントに対する波がかわったのは、クリス・アンダーソンの『MAKERS』ブームがやってきた2012年末ごろですが、ものづくりの分野とは無縁なIT企業やEC会社からサービスとして活用したいといった問い合わせが増えましたね。彼らがコンシューマ向けにサービスを提供しはじめたことで、一挙に需要が拡大したように感じます。決定的だったのはPARTYが手がけた一般の人たちの全身を3Dスキャンしてフィギュアサイズの3Dプリント人形を作る3D写真館「OMOTE 3D SHASHIN KAN」の出力業務に携わったことですね。これで一気に問い合わせが増えてきました。

C:今はどれくらいのペースでオーダーを受けているのでしょうか?

:現在、3D写真館のバックエンドサービスは国外含め7拠点手がけていますが、各地から毎日オーダーが入ります。当初1台だったZPrinterも現在は3台まで増設し対応しています。3D写真館の案件だけでも、6名のオペレータが各拠点から送られてくる3Dスキャンデータを一日3~4体処理をしている状況です。おかげさまでフル回転で3Dプリントの需要に対応させてもらっています。

C:3Dスキャンデータをオペレーターが受け取った後にはどんな作業が待っているのでしょうか?

ZBrushCINEMA 4DFreeformMagicsを用いてデータの修正作業を行なっています。元の写真データは、影なども撮影されてしまうので、修正しなければなりません。影の色が出過ぎてもダメだし、まったくなくてもおかしくなります。ほどよく調整しなければいけません。特に肌色が一番難しく、撮影したままだと、暗かったり被っていたりと違和感がでてしまいます。いい感じの顔になるよう肌色を調整しています。また三次元形状もスキャンデータでエッジが開いてしまっているところとか、法線が反転しているところとか、そういう箇所を修正しないとちゃんとプリントできません。

求められるのは高い安定性と
パフォーマンス

C:3Dのスキャニング、そしてデータの整形作業、共に非常に負荷の高そうな作業ですね。現在オペレーターさんはどのようなマシンをご利用ですか? また機材選択のポイントはどこにあったのでしょうか?

:高い負荷に耐えられるパフォーマンスというのが第一の優先事項です。3Dスキャンを行う提携企業には32GBのメモリを積んだマウスコンピューターのNVIDIA Quadro(R) K3000M搭載のモバイルワークステーションを提供しています。3Dスキャンの生データは3GB程度ありますからね、スペック不足ですとそもそも動きません(笑)。弊社内のデータ修正用マ シンとしてもNVIDIA Quadro(R) K2000DやQuadro(R)4000を搭載したデスクトップマシンを選択しています。提携企業から送られてくるスキャンデータはすでに100MBまで加工・圧縮されてはいますが、次々にオーダーが入る今の状況でスペック不足が原因でお客様を待たせてしまうわけにはいきませんから、高いパフォーマンスは必須だと考えています。オペレーションには高い安定性も求められるためグラフィックスボードは、ZBrushなどのDCCツールに最適化されているQuadro(R)シリーズを選択しています。

C:作業用マシンだけでなく事務用のマシンもマウスコンピューター製品で揃えられているとのことですが、特にマウスコンピューターを選ばれている理由はなんでしょうか?

:もともとマウスコンピューターのPCは、クリエイティブワークに向いているという印象はありませんでしたが、いつも一緒に仕事している3Dスキャニストがたまたま使っていたのをきっかけに知りました。低価格なのにハイスペックな製品だったことに非常に驚きました。PCはある種の消耗品だと考えているので価格はできる限り抑えたいが、作業効率が直接収益に関わってくるのでパフォーマンスは落としたくない、そんな要望をかなえてくれています。また、BTOなのでグラフィックスボード、32GBのメモリとSSDなど、その時々で必要な作業に合わせた構成で購入できるのも魅力ですね。

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3Dスキャンした人物全身のデータから、ZBrushやGeomagic Freeformを使って余計な突起を削ったり、欠けている場所の修正などを行う。作業には通常のマウスの他にも、触覚に優れ細かな造形のできるフォースフィードバックのあるペン型インターフェイスPHANTOMを活用している

今後の事業拡大を支える
マウスコンピューター製品

C:今後の3Dプリンタ業務や、業界の展望についてどのようにお考えでしょうか?

:いま従業員が20名くらいなのですが、向こう数年で100名規模にまで拡大させることを目指しています。これからは日本だけでなく海外展開、特にアジア圏への展開を考えています。日本では写真というと、食べ物やペットを撮影しがちですが、アジア圏は特に自分自身を撮影するというカルチャーが浸透しており、3D写真館も期待しているところです。現状、3D写真館は大きさにも依りますが手のひらサイズのものが小売価格で5万円、いわゆる焼きましは9800円です。そこそこ高価で決して安くはないですが、アジア圏の裕福層は気にしません。今まで量産しないと意味がなかったものが、3Dプリンタによって、一個でも意味があるようになりました。3Dプリンタも、単なるブームで終わってほしくありません。今のブーム的なものはいったん冷めると思いますが、ホビーではないあらゆる業種に広がってくるでしょう。

C:今後さらに3Dプリント需要が高まるとともに3Dスキャナの精度が増すことでますますデータ容量が大きくなりマシン負荷が増大する事が見込まれますが、マウスコンピューター製品がアイジェット社の事業展開を支えていくのでしょうね。


フルカラーの3Dプリントならば、パーツの色ちがいなど簡単にバリエーションが出せるため、付加価値の高いサービスの展開が可能だ

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マウスコンピューターの小型デスクトップパソコンLUV MACHINES miniシリーズは、ディスプレイにアーム設置用のVESA取り付けキットがある場合、ディスプレイの背中にパソコンを設置できる。事務用パソコンとして大型ディスプレイを利用しつつも、省スペースで設置することができる

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3Dスキャンしたデータはそのままでは余計な突起やゴミや、欠けている箇所、色合いについても不整合や、顔色の調整など様々な点で手をいれなければ美しく3Dプリントできない。作業用PCの他、事務用PCとしてもマウスコンピュータを活用

MDV-QX9230XM2-WS

MDV-QX9230XM2-WS

OS:Windows(R) 7 Professional 64bit
CPU:Intel(R) Core(R) i7-3930K(3.2GHz)
メモリ:32GB
SSD:120GB SSD
HDD:2TB
VGA:NVIDIA Quadro(R) K2000D
電源:700W(80PLUS/ゴールド)
価格:229,950円

MDV-QX9230XM2-WS

MB-P5310X2-WS

OS:Windows(R) 7 Professional 64bit
CPU:Intel(R) Core(R) i7-3840QM(2.8GHz)
メモリ:32GB
SSD:128GB
HDD:1TB
VGA:NVIDIA Quadro(R) K3000M
液晶:15.6型フルHD(NTSC率95%)
価格:268,800円

問:(株)マウスコンピューター
TEL(法人): 03-6739-3808(平日:9~ 18 時、土日祝:10 ~ 20 時)
TEL(個人): 03-6833-1010(10 ~ 20 時 ※ 年末年始を除き無休)
■クリエイターPC特集:
www.mouse-jp.co.jp/abest/quadro/
■企業URL:
www.mouse-jp.co.jp