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米BOXX Technologies社のハイエンドワークステーション「3DBOXX 8000」シリーズは、ハリウッドをはじめとする海外のCG・VFX制作現場で高い支持を集めているのだが、いよいよ日本での販売がスタート。さっそくデジタルアーティスト視点で検証してみた。

3DBOXX 4920 EXTREME GPU

ハリウッドからも高い支持を集める
        モンスターWSがついに日本上陸!


米BOXX Technologies社が製造・販売する「3DBOXX 8000」シリーズは、Intel Xeonプロセッサーを搭載したデュアルソケット仕様のハイエンドワークステーションである。 この度、CG・VFXの本場ハリウッドをはじめとした海外での実績を掲げ、満を持して日本上陸を果たした。 3DCGを生業にする者ならばハイエンドのワークステーションで仕事をしたいと思うのは必然である。 特にハリウッドのVFX業界で確固たるブランドイメージを誇る、モンスターワークステーションとなればなおさらだろう。 筆者はロサンゼルスを拠点に9年ほど、欧米のVFX制作に携わってきた。 現地のVFXスタジオにて、BOXXマシンを見かけることが多く、VFXスーパーバイザーがBOXXマシンの保有数によってスタジオの制作力を見定めている姿を目にしたことも度々あった。 筆者自身もアメリカから持ち帰ったBOXXマシン数台を現在も愛用しているのだが、その重厚感のあるデザインとBOXXの刻印を見ると誇らしく思える。 スペックや見た目だけでなくケースや水冷システム、ファンなどの周辺パーツの質にもこだわりがあり、安定性、静音性、冷却性、コンパクトかつカスタマイズのしやすい筐体デザイン、そしてコストパフォーマンスに優れながらオートデスクの3DCGソフトをはじめとする各種ツールベンダーのISV認証を取得しているのだ。 自作PCを好む硬派なクリエイターにこそBOXXをオススメしたい。 また、筆者が評価ポイントに挙げたいのが、Mayaや3ds Maxなどの3DCGソフトだけでなくV-RayやOctane RenderなどレンダラのISV認証も得ていること。 きたる4K時代を視野に入れると、CG・VFX分野で定評のあるBOXX Technologiesのワークステーションにはますます期待したいところである。

POINT 1              
『ベンチマーク』

特に「CINEBENCH R15」によるCPUのスコアでは性能差が大きく表れた。 比較対象の自作PCは決してハイスペックではないものの、CG・VFXの現場では標準的なスペックだと思うのだが、自作PC(Core i7、4コア8スレッド)に対して3DBOXX 8920は10倍近いハイスコアを叩き出し、これには大いに驚かされた。 極論だが一般的なPC10台分のパフォーマンスを1台で発揮するということは、省スペース、省エネ、熱対策、騒音対策などにおいてもアドバンテージがあると言えるだろう。 また、ベーシックモデルでもRAMが16GBあるので(最大256GBまで増設可能)、豊富にあるスレッドを割り振ることで複数のDCCツールを同時に使うといったことも問題なく行えそうだ。

     3DBOXX 8920

POINT 2              
『V-Rayによるレンダリング』

Intel Xeonプロセッサーを搭載する3DBOXX 8000シリーズ最大の売りはなんと言ってもその驚異的なレンダリングパワー。 今回はISV認証を受けているV-Rayのうち「V-Ray for Softimage」を試してみた。 V-Rayはイメージ・ベースト・ライティングのクオリティとスピードに定評があり、CINEMA 4DやBlenderなどにも対応させたことから着実にユーザーが増えているように感じる。 自作PCではレンダリングにかなりの時間がかかっていた街並みのシーンファイルを、さらに各種パラメータ設定をハイクオリティに変えた上でレンダリングしてみたところ、サクサクとレンダリングできてしまった。 一度、3DBOXX 8000シリーズでレンダリングしてしまうと、今までのマシンに戻れそうもない。 これほど高いパフォーマンスを誇りながら、「3DBOXX 8920」は60万円台から導入できるというのは驚きだ。

      3DBOXX 4920 EXTREME GPU

約80万ポリゴンの街並みシーンを 「V-Ray for Softimage」でレンダリング してみた。V-Rayが得意とするフォトリ アルなイメージが高速に描画されて脱帽

POINT 3              
『3DCGとVFXワークを検証』

CG・VFX作業時のパフォーマンスを検証。 今回は筆者が使い慣れているAutodesk SoftimageとAdobe After Effectsによる使い勝手を試してみた。 まずSoftimageで普段は重さを感じるほど大量のオブジェクト(約80万ポリゴン)を出してみたのだが、特にもたつくこともなくスムーズにプレビューすることができた。 アニメーションをリアルタイム再生する際もスキップフレームが非常に少ないため、快適に作業ができることは確実だ。 レンダリングも格段に速く、プロジェクト終盤の重たい作業で大幅な作業効率の向上が見込める。続いてはAfter Effects。 BOXXマシンはAdobeのISV認証は得ていないのだが(※2014年8月上旬の時点)、CPUとGPUが共に早いためプレビューがとにかく速い。 RAMも十分にあるのでハイエンドのオンライン編集機に匹敵するプレビュー環境をもたらしてくれるだろう。

     3DBOXX 4920 EXTREME GPU

自作PCではかなりの負荷がかかる約80万ポリゴンのシーンファイルでも一連の操作がスムーズに行えた

     3DBOXX 4920 EXTREME GPU

Softimage とAfter Effectsを同時並行で操作してもストレスを感じなかった

総括                

今回、最新モデル「3DBOXX 8920」を試用してみて、CG・VFX用途に最適化されていることを改めて実感した。 各種DCCツールのISV認証を取得しているという強みは実に大きい。 また、今回はあまり触れなかったが、冷却性や静音性も筆者が愛用する旧モデルから確実に進化しているので自信をもってオススメしたい。

TEXT_斎藤雄三郎(SIGHT ENTERTAINMENT JAPAN
PHOTO_弘田 充

製品画像

3DBOXX 8920

CPU:12Core Xeon E5-2620 v2 (@2.1GHz、6コア×2CPU)
RAM:16GB (DDR3)
HDD:SSD 240GB
GPU:Quadro K600
OS:Windows 7 Professional SP1 64bit
筐体サイズ:3DBOXX 8920series chassis (W174×H457×D513mm)
価格:618,624円 (ベーシックモデル)ほか
※製品仕様はBTOによって変更可能です。

問:トーワ電機(株)
TEL:03-3868-3900(平日9:00~17:00)
※サポート、技術的な問い合わせは
公式サイト(下記)のフォームより
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