UltiMakerはオランダの3Dプリンターメーカーで、同社が提供しているスライサーソフトのUltimaker Curaは世界中で高い人気を誇っている。3Dプリンターを使用する方なら一度は耳にしたことがあるソフト名ではないだろうか。


そんなUltimakerが今回、初の産業用3Dプリンタ「Factor4」を2024年4月23日より販売開始した。日本では、UltiMakerの総代理店であるBrule Inc.が「Factor 4」の取り扱いを行っている。


UltiMakerについて

Ultimakerは2011年に設立されたオランダの3Dプリンターメーカーである。デスクトップ3Dプリンタで高い人気を誇り、自動車、建築、ヘルスケア、教育など、幅広い業界で利用されている。2022年にはMakerBot社と合併し、デスクトップ3Dプリンティングのリーダー的企業となった。


▼UltiMaker公式サイト製品ページ

UltiMaker Factor 4



Brule Inc.について

日本におけるUltimakerの総代理店であるBrule Inc.。デスクトップ3Dプリンタや産業用3Dプリンタの販売を通じて、ものづくりのソリューションを提案している。また、東京大学と連携して3DPATCを開設し、3Dプリンティングに関する研究も行っている。


▼Brule Inc.の製品ページ

UltiMaker Factor 4



Factor4の概要と5つの特徴

Factor4は試作から最終製品までのものづくりの課題を解決するために設計されており、高い精度、多様な素材への対応、安定した稼働を実現している。

1.高精度な印刷が可能

独自のプリントヘッド技術と高度な制御システムを搭載したFactor4は、非常に高い精度での印刷を実現している。複雑な形状や微細なディテールを持つ部品でも高品質な仕上がりを期待できる。

2.多様な素材に対応

Factor4は幅広い素材に対応しており、UltiMakerマーケットプレイスで200種類以上の素材から選択可能である。柔軟でショア硬度の低い熱可塑性エラストマーや複合材料、中高温ポリマー、ステンレス鋼も使用可能である。



3.ユーザーフレンドリーな操作性

Ultimaker Curaと連携することで、Factor4は簡単かつ直感的な操作が可能である。初心者からプロフェッショナルまで、誰でも簡単に使いこなせる。また、7インチのタッチスクリーンはリアルタイムのプロセスデータを表示し、緊急停止ボタンにより安全な操作が可能。




4.自動材料管理システムを採用

内部チャンバー(=フィラメントを格納する部分)は15%以下に湿度が保たれているため、最大6キログラムのフィラメントを完璧な状態に保ち、新開発の自動材料保管・管理システムにより連続プリントを行うことができる。



5.高い成功率を実現

Factor4は95%を超えるプリント成功率を誇っており、これはPEIでコーティングされたフレキシブルプレートにより可能になった。また、自動ベッドレベリングにより、微細な形状の印刷を実現できる。Factor4はその高性能と使いやすさで、多くの産業分野に革命をもたらす可能性を秘めている。今後、多くの企業で導入が進むことが期待される。



NEWS監修_ますく

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