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『創聖のアクエリオン』や『.hack//Quantum』など、CG 監督として数多くの作品を手がけてきた井野元英二氏。もともと、フリーのアニメーションディレクターとして活躍していた井野元氏が、仕事量の増加に伴い、2004年に起ち上げたのが有限会社オレンジだ。同社は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破』や『マクロスF』といったアニメ作品において、3DCG を使った高いクオリティの映像を制作しているアニメーション会社である。
作画と 3DCG のハイブリッドで作る
高クオリティなアニメーション
「オレンジの特長としてよく挙げられるのが、作画と合わせても違和感の少ない 3DCG を作るという点です。しかしそれは CG の嫌悪される部分を極力排除した結果であって、作画に近づける事が弊社の最終目標ではありません。理想はそういうものを超えた 3DCG のメリットと気持ちよさを最大限に活かした"ときめき"を感じる映像です」と井野元氏。クオリティの高さはもちろんの事、この作画と 3DCG 両方の長所を持つ"ハイブリッド映像"こそが、同社の魅力だ。
実際の制作では、井野元氏、各ディレクター陣、マネージャー兼 CG デザイナーの神谷氏を柱にしたクオリティ管理が徹底されている。「これまでにオレンジが手がけてきた映像が、どう作られたてきたのか...... CG 制作者としても、いちアニメファンとしても興味のあるその制作過程を実際に見て、技術を学べるという点は、弊社ならではの良さだと思います」と神谷氏。さらに、有志のスタッフによる勉強会もあり、スクリプトやツールの情報を共有するなど、スキルアップの場が多いという。
現在、同社に所属しているスタッフは約 30 名ほど。作業はディレクターを中心に、各プロジェクト毎にチームを組んで進めらている。朝 10 時スタートという、アニメの制作会社としては比較的、珍しい朝型体制のため、複数の案件が同時進行する忙しい毎日ではあるものの、体力的に無理のないよう、勤務時間が管理されているのだとか。
そんな同社が求める人材について「アニメや映像が好きという事が大切」と語る井野元氏。今後の夢としてオリジナル作品の制作にも挑戦していきたいと言い、一緒にその夢を追いかけてくれるスタッフを募集中だ。
では次ページから、同社が手がける 4 月スタートのアニメ『アクセル・ワールド』と『坂道のアポロン』について、ディレクターの鈴木氏、越田氏にメイキングを少しだけ紹介していただこう。
POINT!
アニメーション制作の
第一線で活躍のチャンス!
高クオリティなアニメ制作の現場で
技術を学んでレベルアップ!
スタッフの皆さん(左)と制作に関して、スタッフにアドバイス中の井野元氏(右)
スタッフ募集中!
有限会社 オレンジでは現在、CGデザイナーを募集中です。
詳しくは
求人コーナー【JOB】をご覧ください。
作画と 3DCG のハイブリットで魅せる近未来『アクセル・ワールド』
アバターを操作し、仮想ネットワークで人々が暮らしている近未来を舞台に、SF 要素が盛りだくさんの TV アニメ『アクセル・ワールド』。4月に放送開始される同作品の制作を手がけているのが、ディレクターの鈴木氏だ。「映像的な見どころとしては、主人公の日常として描かれている、拡張現実のような近未来の風景があります。加えて、特殊な力を手に入れ、"加速"した主人公が目にする"加速世界"の表現も、ぜひ観ていただきたいです」(鈴木氏)。
鈴木氏を中心に 5~6 名のスタッフにより、現在も鋭意制作中という本作。その映像には、前項で井野元氏がオレンジの特長として挙げていた 2D と 3D の"ハイブリッド映像"を見ることができる。「『アクセル・ワールド』の場合、セル的な質感の絵が多かったんですが、エフェクトなど一部のオブジェクトについては、完全なセル調ではなく、作画と 3DCG をコンポジットして作っています」(鈴木氏)。
例えば炎のエフェクトにはシミュレーションに Phoenix FD を使用。これに作画素材を細かく重ねていくことで、美しい炎が作られている。本作には炎の他にも、多くのエフェクトが登場するそうなので、ぜひその目でオレンジの真骨頂である"ハイブリッド映像"を確認して欲しい。
©川原 礫/アスキー・メディアワークス/AW Project
3DCG で再現されたジャズの即興演奏『坂道のアポロン』
一方、ディレクター越田氏が担当している『坂道のアポロン』は、1960年代を舞台に、モダンジャズに打ち込む高校生たちを描いた青春ストーリーだ。と聞くと、3DCG とは縁遠い作品かとも思うが、 作中の見所でもある演奏シーンで、特にディテールにこだわる部分には 3DCG が使われており、越田氏を含め 3 名のスタッフがその制作にあたっている。
「ピアノを弾くシーンなど、楽器を演奏する場面において ピアノを弾く指のアップのシーンなどは3DCG で作っています。しかし題材がジャズなので、演奏は楽譜のないアドリブである必要があったんです。そのため、参考用の動画をよく見ながら、指の動きを 3DCG で再現するため、細かい調整が必要でした」(越田氏)。
その他、資料探しに苦労したという自動車や、室内シーンのレイアウト用にも、3DCG が使われている。「1960年代が舞台なので、当時、実際に走っていた車を参考に 3DCG で自動車を作成したんですが、なかなか良い資料が見つからず、最終的にはクラシックカーのイベントの写真資料を参考にしました。レイアウトに関しては、教室や地下の練習場など、室内のシーンはほぼ全て、一度 3DCG で作り起こしています」(越田氏)。
CG の他にも、古いカメラで撮ったように、あえて画面にノイズが入っていたりと、ユニークな演出が採用されているという本作の映像。越田氏も「個人的に完成が楽しみ」な作品だという。
『坂道のアポロン』
4月12日より毎週木曜24時45分~フジテレビ"ノイタミナ"にて放送。ほか各局でも放送。
詳しくは こちら
©小玉ユキ・小学館/「坂道のアポロン」製作委員会
有限会社 オレンジ
画像左から CGディレクター 鈴木 正史氏、CGディレクター 越田 裕史氏
会社情報
設立日:2004 年 5 月 1 日
資本金:300万円
所在地:
〒183-0011
東京都府中市白糸台2-16-2
連絡先:042-319-2337
URL:http://www.orange-cg.com/
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