>   >  国内外から選ばれた16チームの作品を東京ビッグサイトに投影!「東京国際プロジェクションマッピングアワードvol.1」をレポート。
国内外から選ばれた16チームの作品を東京ビッグサイトに投影!「東京国際プロジェクションマッピングアワードvol.1」をレポート。

国内外から選ばれた16チームの作品を東京ビッグサイトに投影!「東京国際プロジェクションマッピングアワードvol.1」をレポート。

TEXT_横小路 祥仁
PHOTO_弘田 充

2016年12月17日(土)、東京ビッグサイトにて、「東京国際プロジェクションマッピングアワードvol.1」が開催された。2016年3月26日(土)の「東京プロジェクションマッピングアワードVol.0」の成功を受けて、定期開催されることとなったイベントの第1回目となる。

2020年の東京オリンピックを控え、プロジェクションマッピングの市場が急速に拡大する一方、映像クリエイターは不足しており、若手映像クリエイターの育成を目指したイベントだ。また、臨海地区の活性化も意図しており、定期開催されていく中で季節の風物詩として定着させ、映像の街・東京として世界的に発信していきたいというのが主催者の考えだ。

6月に、国内外の大学、専門学校等に参加を募り、企画書、絵コンテの審査を経て、26チームから16校16チームが選抜され、東京ビッグサイトをスクリーンとして作品が上映された。上映には屋外でも精細な映像投影を可能とする、パナソニック製の2万ルーメンのプロジェクター8台を使用し、会議棟前広場のどこから見ても楽しめる工夫が凝らされていた。

当日は、東京ビッグサイトではコンテンツ業界に特化した就職イベント「仕事サミット@東京ビッグサイト」も開催しており、次世代のクリエイターを目指す学生も多く、非常に賑わいのあるイベントとなった。
主催者の発表によると、3月に行われたvol.0から一般来場者は約3.5倍の4,234人(※速報値)になったとのこと。
※2016年3月に行われたvol.0は1,194人(主催者発表)


東京国際プロジェクションマッピングアワードVol.1ダイジェスト

また、作品上映後には同時開催となる「有明・冬フェス~プロジェクションマッピング&花火」が開催され、東京ビッグサイトのオリジナル映像とシンクロする700発の花火が打ち上げられた。

その後、東京ビッグサイトの会議棟にて表彰式が行われ各賞が発表となった。
審査員は、関和亮氏(映像監督)、橋本大佑氏(映像作家/アニメーション作家)、森内大輔氏(プロデューサー/デザイナー)、森野和馬氏(映像作家/CG アーティスト) 、森山朋絵氏(キュレーター/東京都現代美術館学芸員)の5名でエンターテイメント性、技術力、表現力を中心に採点した。

最優秀賞の発表

今回のアワードでは最優秀賞(1作品)、優秀賞(2作品)、審査員特別賞(2作品)、フジテレビ賞(1作品)の合計6作品が発表された。また、副賞として賞金が総額100万円も用意されていたため、各賞の発表を待つ学生たちは緊張している様子だった。フジテレビ賞から順番に発表され、最優秀賞はデジタルハリウッド大学の「overframe」が受賞した。審査員の森野氏は「プロジェクションマッピングは単に映像をマッピングするのではなく、対象の形状に沿って投影するものです。建築物へのプロジェクションマッピングは立体的な映像が描けますが、それをしっかりできていた作品だと思います」と評価した。

最優秀賞を受賞したデジタルハリウッド大学の「overframe」

総評

各賞の発表後にvol.1から審査員として参加している森山氏が総評した。
「受賞したチームの皆さん、おめでとうございます。賞を逃した人も4ヶ月間よく頑張りました。音楽との同期のずれや、キャラクターの作り込みが不十分であるなど課題もありますが、これからのこの舞台に期待が持てる内容でした。立体を活かし、奥行きのある映像となるよう各作品さまざまな工夫が凝らされていました。日本には幻燈の伝統があり、今も町並みのライトアップなど盛んに行われています。また、アートの背景がなくても技術のある人が参加してユニークな表現をしたりすることもあります。プロジェクションマッピングはこれからも優れた新しい表現を生むプラットフォームだと思います」とまとめた。

全体集合写真

東京国際プロジェクションマッピングアワードはすでにvol.2の開催を決定している。エントリーの参加受付は2017年6月を予定しており上映会は今回同様に12月を予定している。学生の作品がこのような場所でプロジェクションマッピングとして上映されることはめったにない機会なので、学生はぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。

各賞の結果

●【最優秀賞】
 デジタルハリウッド大学
 チーム名:overframe
 作品名:『overframe』

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    デジタルハリウッド大学 overframe/『overframe』

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<審査員のコメント:森野和馬氏>
「プロジェクションマッピングは単に映像をマッピングするのではなく、対象の形状に沿って投影するものです。建築物へのプロジェクションマッピングは立体的な映像が描けますが、それをしっかりできていた作品だと思います。」

●【優秀賞】
 多摩美術大学
 チーム名:POTTS
 作品名:『モンスターのすみか』

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    多摩美術大学 POTTS/『モンスターのすみか』

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<審査員のコメント:森内大輔氏>
「三角形が2つ重なったビッグサイトの形をさまざまな形状に見立て、妖怪や怪物を登場させて、人間の力を超えた多様性のあるものが集まる場所として、この展示場の機能を表現する発想が面白いと思いました。」

●【優秀賞】
 福井大学
 チーム名:mei
 作品名:『Installation Time』

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    福井大学 mei/『Installation Time』

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<審査員のコメント:関和亮氏>
「プロジェクトの使い方はベーシックで見やすく、見ていて気持ちよかったです。せっかくの機会なので他大学の仲間と交流しましょう。」

●【審査員特別賞】
 日本電子専門学校
 チーム名:grow's
 作品名:『Crecer』

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    日本電子専門学校 grow's/『Crecer』

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<審査員のコメント:森山朋絵氏>
「一年生が多い中、よく頑張ったと思います。作品のコンセプトもきちんと表現できていました。」

●【審査員特別賞】
 日本工学院八王子専門学校
 チーム名:youth
 作品名:『Lady』

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    日本工学院八王子専門学校 youth/『Lady』

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<審査員のコメント:橋本大祐氏>
「クオリティが高く楽しめました。まだまだのところはありますが、一番キュンとさせられた作品です。好きなことを一生懸命作っている印象で、好感が持てました」

●【フジテレビ賞】
 東京藝術大学大学院
 チーム名:今津良樹と佐々木いぬ
 作品名:『ANIMA ROOM』

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    東京藝術大学大学院 今津良樹と佐々木いぬ/『ANIMA ROOM』

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<審査員のコメント:宇津井隆氏>
「レベルが高く、学生らしいストレートさもありました。フジテレビは臨海地区の地元企業でもあり、プロジェクションマッピングも行っております。一緒に仕事をしたいかという点で選ばせていただきました。」  ▶次ページ:参加作品

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