>   >  吉祥寺トロン奮戦記:Vol.14:偏見に満ちたファイル形式選び
Vol.14:偏見に満ちたファイル形式選び

Vol.14:偏見に満ちたファイル形式選び

新年が始まりましたね。今年はモリモリ更新していきますよ! そんな 2012 年最初の吉トロ奮闘記は、小宮 CG ディレクターが颯爽と登場。誰もが1度は疑問を抱いたに違いない、「ファイル形式選び」について検証してみました。「Best of ファイル形式」に選ばれるのは、一体どの形式か!? 早速見ていきましょう。

現場でもバラバラな拡張子

10 年前と比べて PC の処理能力は格段に上がり、気付けば手頃な値段で買える時代になっていた。思い返せば、当時使用していたマシンは CPU が 700MHZ、メモリは 128MB という代物。メガからギガへとマシンスペックは上がったが、それに比例して作業が楽になったかと言われれば、そんなことはない。悲しいかな、作業量は横ばいである。

さて今回は、マシンスペックが上がった今でも悩みのタネになっている「データサイズ」と「転送スピード」について話をさせていただきたい。というのも、アニメ業界の片隅で CG 制作をしている身として、昔から気になっていることがあった。それはファイル形式の問題である。

コンポジター(アニメ業界では撮影と呼ぶ)にレンダリングした CG 素材を渡す場合、大抵の場合はシーケンスデータ(連番画像)での納品になるのだが、そのファイル形式は人によってバラバラなのだ。よく見かけるのは「tga」「tiff」「png」の3つで、特に「tga」は昔からアニメーション業界で根強い人気があるらしく、至る所で目にする。

これは何故なのか? どういう基準でそのファイル形式にしたのか? 業界で統一したりはしないのだろうか? と、考えれば考えるほど色々な疑問が沸いて出てくる。もちろん、画質や扱える色深度などが判断基準になっているのは間違いない。しかし今回は少し視点を変えて、この3つのファイル形式を「処理スピードとデータ容量がどのくらいコストになるのか」という基準で見ていきたい。

さくっと検証用にテスト動画を作成し、ファイル形式を比較してみた。



H.264 デコーダ、1,280 × 720、約 1,670 万色

次ページへ続く)

その他の連載