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「WHO'S NEXT? vol.1」受賞作品&総評

「WHO'S NEXT? vol.1」受賞作品&総評

入賞作品

『I came』

猪巻美夏さん(東京工科大学メディア学部メディア学科)
ゲームの3DCGキャラモデラーを目指しています。グラフィック的視点や考え方からゲーム全体を面白くする提案が出来るアーティストになるのが目標です。

●作品解説
敵メカとエフェクトを全てフォトバッシュで制作しています。見る人の視線の流れの意識や、空気感を統一するための色調整、遠近感を出すために雨の粒のサイズを変えたりといった調整をしました。

●使用ツール
Maya、CLIP STUDIO PAINT、Unreal Engine 4

●審査員コメント
【コロプラ伊藤さん】
画面構成がよく練られており作品へのこだわりと愛を感じます。ロボットのシルエットのバランスも良いです。見る人は必然的にキャラクターの顔に目がいきますが、ロボットの顔が隠れてしまう形状になっているのが勿体無いです。色々な角度からの見え方も意識しモデリングするとさらに洗練されてくると思います。

●受賞コメント
受賞大変嬉しく思います。ロボットが好きで画面構成やシルエットはかなり意識していたので、コロプラの伊藤さんから『作品へのこだわりと愛を感じます』と言っていただけたのは本当にうれしかったです。制作時間が限られていたので、いかにクオリティを出すかを意識してフォトバッシュに挑戦してみたのも良い結果に繋がったと感じています。

『Richard』

Dekhil Lamisさん(ECCコンピュータ専門学校)
クリーチャーとキャラクターのスカルプト、Substance Painterでテクスチャーを描くこと、Marvelous Designerで服を作ることが得意です。

●作品解説
テーマは「渋いおじいさん」です。リアルなおじいさんを作るには顔のシワやスキンシェーダーに力を入れて作りました。

●使用ツール
ZBrush、Maya、Substance Painter

●審査員コメント
【CGWORLD 沼倉】
高い造形力、質感スキルが伝わってくる作品です。ただ、「渋いおじいさん」という、高齢の男性にしては女性的な印象も感じてしまいました。あとは、ポーズと首にまいたスカーフの形状にもう一工夫あるとさらに良くなると思います。

●受賞コメント
作品を選んで頂きありがとうございました。色んな人に見てもらうことがとても嬉しいです。これからもスキルをあげるように頑張ります。

『Gotcha!』

小原芹菜さん(ECCコンピュータ専門学校 高度情報処理研究学科)

●作品解説
モンスター捕獲を生業とする両親の下に生まれたヴェロニカとヴィクターの2人が力を合わせてモンスターボネボネを捕まえた時の記念写真というコンセプトで制作しました。

●使用ツール
Softimage、Maya、Photoshop

●審査員コメント
【コロプラ伊藤さん】
キャラクターの表情が生き生きとしており、ワクワクしてアニメーション作品も見てみたくなりますね。ただ、モデルのエッジ部分、髪の毛や服の形状が一律に丸められてしまっている印象を受けるので、エッジを立てるところはしっかり立てつつ、モデルの中でもメリハリをつけられると画が引き締まると思います。

●受賞コメント
この度はこのような素晴らしい賞をいただき、たくさんの方に作品を見ていただける機会となり、とても嬉しいです! 私自身物凄く気に入っていて、終始楽しみながら作り上げたものです。支えてくれた友人にもとても感謝しています! これからも新しい技術など様々な事に挑戦し、勉強し続けたいと思います!

『Metalic Tortoise』

熊谷海斗さん(東北芸術工科大学)
ハリウッド映画に携わることが夢です。イチから発想を膨らませてモデリングすることが好きなので、デザインスキルも鍛えていきたいですね。

●作品解説
一目でカッコいい、強そう、と思えるようなルックスを目指し制作しました。質量から生まれる堂々とした立ち振舞いのかっこよさに共感してもらえると嬉しいです。

●使用ツール
Maya

●審査員コメント
【アカツキ村上さん】
メカデザインとしての密度感や構造がとても良く、ディテールや重厚感からなる雰囲気が素敵です。テクスチャ表現にこのキャラクターの前後のストーリーを詰めることで、物語性=引き込む絵になると思います。合わせて、金属感がより浮かび上がる背景に調整することでグッと魅力がたつと思います。

『-Devil's armor- G.T』

水野巧登さん(日本工学院八王子専門学校 CG映像科)
世界で大活躍するアーティストになるため日々精進しています。毎日毎日ご飯を食べるのを忘れるくらい制作に没頭しています。制作はワクワクが止まりません。
takutomizuno.artstation.com

●作品解説
ZBrushを用いたハードサーフェスモデリングに挑戦。デザイン、モデリングを一貫して行いました。先に全体のシルエットを決定できたので、面にディティールを入れやすかったです。

●使用ツール
ZBrush、Maya、Photoshop

●審査員コメント
【フォトン・アーツ鈴木さん】
ZBrushを用いたチャレンジということですがデザインも含めモデルバランスよくまとまっていると思いました。一目見て造形の情報から、異形のもの、邪悪な物という印象が伝わってくるポイントがとてもよく出来ており、おさえなければいけないポイントがしっかり出来ているという印象を受けました。

●受賞コメント
優秀賞を受賞することができ、大変嬉しく思います。特に嬉しかったのが、自分のイメージが審査員の方に伝わったことです。プロの方に直接コメントをもらうことはあまりできないので、非常にいい機会になりました。また、同世代の方の作品も見ることができ良い刺激になりました。今後もワクワクするような作品を生み出していきたいと思います。

『吸血鬼のハナムコ』

山端 啓さん(東京都)
ガンダム愛ならだれにも負けません!必殺技はロボットの名前を100体以上言えること。夢は自分のデザインしたロボットを映画、プラモデル化し愛されることです。

●作品解説
重量級刺突武器での一撃離脱・高速戦闘を目的とした人工知能搭載型実験機。ロボットのかっこよさ・リアリティの追求をしました。

●使用ツール
Maya、3ds Max、ZBrush、Marmoset Toolbag、Substance Painter、Photoshop

●審査員コメント
【朝倉さん】
3D部分だけにとどまらず、コンポジットによるトータルの画づくりの重厚さが非常に良いと思いました。羽部分のパーツが平面的なことや、背景の煙様の合成のスケール感のバラツキ・平面感が気になったので、羽をもっと生体的にしたり、煙表現をもっと空間的にすることでより絵に奥行きが出てくるかと思います。

●受賞コメント
私の作品を選んでいただきありがとうございます、コンテスト等で受賞するのは初めてです。ですが、まだサイバーコネクトツーの松山さんに面白いと言われるだけの作品を作れているとは思ってないですし、海外での就職や自分のプラモデルを発売する事もまだです。調子にのらず、生きてる間に一つでも多く何かを残したいです。

『Briteeny-tiny island』

Axel Mounierさん(多摩大学 経営情報学科)
私は、フランスのラバル3Diの学生で、多摩大学でVRゲームを作るインターンシップをしています。将来、ゲームの3Dグラフィックデザイナーか、アニメーターになりたいです。
axelmounier.artstation.com

●作品解説
この想像上の小さな島はグレート・ブリテンとブルターニュ(フランス)間の海上の境界線あたりにある設定で制作しています。単純な形状(ローポリ)、微妙な色使いの手描きテクスチャに特徴があります。

●使用ツール
3ds Max、3D-Coat、Photoshop

●審査員コメント
【CGWORLD 沼倉】
明確なコンセプト、そしてそれを具現化するにあたってのアプローチがとてもロジカルでCG制作についての高い素養がうかがえました。

●受賞コメント
I'm really happy to be selected between so much great 3D creations! I come from France and it's the first time I won a price for my work. I'm so glad to win this in Japan thanks to CGWorld magazine, Thank you so much!

『Welcome to Hong Kong!』

Chi Tai Loiさん(東京デザイナー学院 映像デザイン科)
香港出身の21歳の背景モデラーです。ArtStationやYouTubeから良いアイデアや技術を柔軟に取り入れています。CGを学び始めて1年、自分の成長を感じることができています。今まで出会った人に感謝!

●作品解説
Unreal Engine4を使った背景作品です。私の出身地である香港を舞台に、木々に浸食された街をCGで表現しました。街中に植物を加え、ユニークかつ立体的な画作りを目指しました。

●使用ツール
Maya、Photoshop、Unreal Engine 4、Substance Painter、Substance Designer、SpeedTree

●審査員コメント
【CGWORLD 沼倉】
意図した世界観がしっかりと描かれていると思いました。欲を言えば、地面や草木にもっとディテールがあるとさらにクオリティが向上すると思います。

『Demon』

古賀悠悟さん(海城高校)
中学2年生のときにBlenderでCG制作をはじめました。主にモデリングをしています。将来は海外のスタジオで働きたいと思っています。
@RianDigital
riandigital.artstation.com

●作品解説
制作中の映画に出てくるヴィランキャラクターとして作りました。不気味で怖い印象を出すために前からの表情を無くし、さらに横から見ると笑ったような表情が浮かび出るように工夫しました。

●使用ツール
Blender、GIMP

●審査員コメント
【CGWORLD 沼倉】
15歳(高校1年生)とは思えない、高いデザインセンスと造形スキルを感じました。最終的なゴールはアニメーション化ということですが、さらなる展開も楽しみです。

●受賞コメント
今回このような賞をいただいて、とても嬉しく思っています。応援してくださった方々に感謝したいと思います。私の将来の目標はILMなどの海外のスタジオで働くことです。まだ作品数が多くないのでさらに多くの作品を作っていきたいです。また、既に2019年のKLab Creative Fesに向けての制作を始めています。去年の反省を活かして今年こそは賞を取りたいです。将来を見据えて、奢らず謙虚に頑張りたいと思います。

『Throneroom』

アゼベド ブチェック ロドリゴさん(ECCコンピュータ専門学校)
昔からゲームが好きで、完全に新しい世界が造れることに関心を持ってきました。特に背景のモデリングやレイアウトやライトが好きで、ゲームエンバイロンメントアーティストを目指しています。

●作品解説
中世ファンタジー的な、豪華で大きく、インパクトの強い謁見の間をコンセプトにしました。ルネサンスとバロック時代の建築の資料を参考にデザインを描き、ZBrushでスカルプトしました。

●使用ツール
Unreal Engine 4、ZBrush、Substance Designer、Substance Painter、Maya

●審査員コメント
【フレイム山崎さん】
空気感や雰囲気がよく出ています。モデルの質感分けもできていて、暗くてよく見えないところもしっかり作られています。ただ、上からの入射光が中途半端に若干斜めなのが気になりました。入射光の広がりも左右対称の方が良いかも知れません。斜めにするなら下手の窓から入射光が入るくらい斜めにしてもいいかもしれません。

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