リニューアル第2回目となる本コンテスト。テーマは今回も「3DCGを用いた静止画作品」。3DCG業界をリードする審査員計28名による厳正な採点の結果、優秀賞を勝ちとった21名を一挙に紹介しよう。
※本記事はフリーペーパー「CGWORLD Entry vol. 23」掲載の「WHO'S NEXT?」掲載の内容に審査員講評結果など追加したものです。
※講評コメントは全て原文ママ
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CGWORLD Entry vol.23
特集:グラフィックの匠になる!
価格:無料(フリーペーパー)
判型:A4ワイド
発行日:2019年9月4日(電子版)、9月6日(ペーパー版)
URL:https://cgworld.jp/news/book/Entry23.html
作品応募条件・審査方法について
応募作品テーマは「3DCGを用いた静止画作品」。作品審査はCGWORLD連載陣など特別審査員が9名、CGプロダクションの審査員19名によって行われた。審査員はいずれも全作品の中からお気に入りの作品を選び、持ち点20の中から配点する。合計得点の高い作品から表彰。参加対象は高校生から専門学校生、大学、大学院生など教育機関在学中の方を対象。通学中でなくても、クリエイティブ分野における就業経験のない方
CGWORLD Entry vol.23 電子版はこちらから
第1位:『Steam Edo』 獲得点数:60点
仲條駿輔さん(デジタルハリウッド大学)
海外で働くことを目標にしています。主に背景モデラーですが、コンポジット等を通して映像作品をつくれるように頑張りたいです。
https://www.artstation.com/nakajo
●作品解説
「蒸気機関を取り入れた江戸の街」をコンセプトに制作しました。当時の江戸の空気感とイギリスの産業革命時の空気感をいかに再現するかを工夫しました。
●使用ツール
Maya, Photoshop, Substance Painter
●審査員コメント 抜粋
【SAFEHOUSE inc. 鈴木卓矢(取締役/背景モデリングSV)】
色見の少ない背景ですが情報量、ディティールのつけ方のバランスでそこを補っていてうまくまとまった作品になっていると思います。もう少し気を付けるとよくなる部分はテクスチャーのモデル一個一個の汚れかたがどこを見ても一緒に見えることで、これによって絵が平たんに見えてしまう所です。本来であれば下の木造部分と上の鉄部分の差がもっと出ると絵が生き生きしてくると思います。
【トランジスタ・スタジオ 秋元純一(取締役副社長)】
コンセプトが素晴らしく、設定もしっかりしているので、説得力が圧倒的。また、アセット作り込みや密度感が素晴らしく、エフェクトも蒸気と黒煙を巧みに使っている。水たまりの質感や轍の表現なども素晴らしく、静の中に動を思い起こさせる。テクスチャで文字遊びが見られるが、作品に対する愛情と、作業への余裕を見せつけられる。制作が楽しいと言う思いが存分に伝わってきて、悔しいとすら思わせる、素晴らしい作品だと思す。
【カプコン 藤田 祐一郎(キャラクターアーティスト)】
コンセプトが面白く、細部まで作りこまれていて、絵の完成度が高いと思います!情報量の少なくなりがちな砂の地面も、濡らすことと轍を組み合わせることで魅力的になっています。一つだけ惜しいと感じたのは、蒸気でエネルギーを生み出している感じはすごく伝わるのに、生み出したエネルギーをどこに使っているかは分かりにくかった点です。車も人力のようですし。大きい歯車だらけの織り機が画面内に1つあるだけでも、一段と楽しめる作品になると思います。
【 坂本一樹(DigitalArtist)】
和風スチームパンクというコンセプトがとても魅力的な作品です。構図や奥行き感なども申し分ないと思います。一点だけ残念なのは、引きで見たときに右下の影領域にある暖簾の町並み(和風)の部分が完全に死んでしまう部分です。よく見ると和風の世界観だ!という驚きが隠れていることは大変おもしろい視線誘導のテクニックだと思うのですが、右下の(和風)の部分に注目する前に閲覧者は作品から目を反らしてしまう可能性があります。例えば、提灯や行灯を付けて、影領域の中にも光源が点在するようなアイディアはいかがでしょうか。もしくは暖簾からもう少し強い光が漏れるようなコントラストの調整等。「暗い領域にもなにかあるぞ?なんだろう、じっくり見てみたいな」と思わせれば勝ちです。蛇足かもしれませんが、ちょっとしたアイディアを述べさせていただきました。今度はこのシーンに魅力的な登場人物が登場すると、更にワクワクする世界観になると思います。今後の制作が楽しみです!応援しています!
【中村 基典(3D背景アーティスト)】
物量、モデリング力、テクスチャリング力、レイアウト、絵としての魅力、モチーフ、どれをとっても高クオリティで、完成度が高い魅力的な絵になっています。一つ一つのアセットも丁寧に制作されています。レイアウトも気持ちが良く、主役に自然と目が行くように、また見せたい箇所、目立つ箇所にディテールやこだわりが加えられていて絵のクオリティを一層押し上げています。とても計算された、完成された絵になっています。更に良くなるアドバイスとしましては、右側の建物の並びが全面的に影の中にあるので光源を足し、ディテールを今よりもう少しだけ光源で説明してあげると良いのではと思います。左から右奥に向かう目立つトラスですが、ディテールや質感、錆具合が最高ですが、あえて付け加えるとすると、若干の歪みを加えてあげて、直線を切るように途中に何か小さなアクセント的な装飾を配置すると更に良くなると思います。空の雲の密度感や形や流れを意識して再構成してみると更に良くなるでしょう。3D作品として、各工程における技量がすべて高く、上手く作品に落とし込めており、大変魅力的で目を引く作品となっています。とても完成度の高い作品であり、作者の今後の活躍が楽しみです。
【INEI 富安健一郎(コンセプトアーティスト/代表取締役)】
世界観が突出している。何に魅力を感じて、何を表現したかったのかが伝わってくる。全体の構図、建物の構成もよく考えられていて、完成度を上げる事の重要性をよく理解できていると感じる。色のセンス、スケール感、コンセプトに沿ったデザインも素晴らしい。本当は賑やかな人通りまで書きたかったのではないだろうか。
【exsa株式会社】
コンセプトがしっかりと表現されているので大変好印象です。スキルがちゃんとあるので無理なく表現されていると思います。特にいう事が無いのですが、次は自然物や有機物の作品を見てみたいと思いました。
【スマートエンジニア】
構図もよくパースのドン付きの表現もうまくカバーできています。作りこみもよくできていて自然な感じがしました。光と影、濡れた感じと乾いた感じ、コントラストが効いていて飽きがこないです。
【バンダイナムコスタジオ】
町の雰囲気に合う小物にも良く拘りを持って作成されています。そういったことの積み重ねが、このコンセプトの完成度を向上させていると感じました。画面手前の油の水たまりが、この町の雰囲気にマッチしています。この町をより良く見せるためにカメラやレイアウトにも工夫をされるとより良い作品になると思います。これからも良い作品作りに励んでいただければと思います。(バンダイナムコスタジオ:阿部)
【ポイント・ピクチャーズ】
江戸の要素と、産業革命的な要素が高い水準で融合されており、ランドマークとして置いてある時計塔のデザインが秀逸な事で作品の魅力が一気に増しています。また、地面の水溜まりと轍が干渉している部分の造り込みにこだわりを感じました。こういった造り込み感は非常に大切だと思います。
【slanted】
細かな作り込みに感心しました。看板類ももちろんですが、打ち水された路面にストーリーを感じられます。蒸気と煙も丁寧に重ねられて独特の世界観になっています。この構図なら光は左から入るようにした方が良くなると思います。重く太いモノが上部にあるため、構造的な不安定さが現実感を無くしてしまって勿体ないと思いました。
この度、沢山の方に講評していただきありがとうございます。現在私が製作する上での物の見方や考え方において自信に繋がるとてもすばらしい機会でした。参考画像から、資料館にある展示物から如何にして汲み取り作品に落とし込むか意識し製作しました。今後審査員のコメントを参考にさらなるスキルアップを目指してまいりたいと思います。
第2位:『二千十九年夏某所』 獲得点数:45点
平田 翼(デジタルハリウッド大学)
●作品解説
夏をテーマに、雰囲気を大事にしながら制作を行いました。
●使用ツール
Maya, Substance Painter, Photoshop
●審査員コメント 抜粋
【トランジスタ・スタジオ 秋元純一(取締役副社長)】
全体的な雰囲気は素晴らしく、技術力は高いと思う。電化製品から察するに、昭和の頃を彷彿とするアイテムがあり、ストーリー性も感じる。恐らく察するに、季節夏だが、ブロック塀が奥にあり、薄暗い部屋で少しかび臭い。住人は売れない作家だろうか。そんな温度や匂いを感じられる。惜しいのは、建具のサイズ感や、畳の目のサイズ感などをもう少し現実に寄せることで、より写実的な作品に仕上がったと思う。
【森田悠揮(アーティスト・クリーチャーデザイナー)】
構図とモチーフ、そして画面全体のトーンなどに一貫性があり、アセットもひとつひとつとてもクオリティが高かったので高得点を入れさせていただきました。静かな、とても安心するような雰囲気が画面から伝わってきます。ライトの強度のバランスやその反射光などの表現もとても繊細で素敵です。ただ一つだけ言うとすると、影がかなり黒く沈んでしまっているので、すこーしだけ色味をのせるだけでも随分と絵がリッチになったんじゃないかなと思いました。
【中村 基典(3D背景アーティスト)】
一つ一つのアセットの質感が良く表現できています。またダンボールなどのアセットの作りこみを通して、作者の見る目が高いことが伺えます。ライティングはモチーフにマッチしており、この作品の魅力を一層引き立てています。 光と影のバランスが絶妙で、作者のセンスを感じさせます。 また、配置が質素で絶妙で生活感があり、素晴らしいです。 更に良くなるアドバイスとしましては、 ガラス窓の奥にも障子があるように見えますが、夏を感じさせるためにも、緑の庭か、もしくは庭に目が行き過ぎるようでしたら、全部に簾がかかっているのもありかな、と思いました。 細かいところですが、ブタの蚊取り線香から煙が出てると更に雰囲気が出て良いでしょう。 スタンドライトの奥のドアですが、角が一様に剥げているので、緩急をつけると更に良くなります。 右奥のカーテンですが、光が透けている表現が出来ているとなお魅力が増すと思います。 畳の目のスケールが少し大きいかも知れません。 細かいところをいくつかあげてしまいましたが、作品としてはとても完成度が高く魅力的に仕上がっています。今後の活躍が楽しみです。
【株式会社MARK】
自分の実家も同じような雰囲気なので懐かしさを感じることができる作品でした。扇風機の羽が回っている、蚊取り線香の煙が出ている等の表現があると机に座っていた人の存在をより感じさせることが出来て良いのではと思いました。
【 コロッサス】
「夏」の捉え方がおもしろいですね。じっとりとした空気やにおいが伝わってくるようです。密度が高いですがまとまりもあり綺麗な絵です。
【株式会社VERRY】
光の表現や小物の完成度が高く時代の空気感、雰囲気が演出され魅力のある作品に仕上がっています。素材ごとに適切なリフレクションがされて全体のバランスが上手く取れています。障子やガラスの面にも汚れやムラ、面ごとの劣化やそれぞれのガラスをほんの少しだけ傾けたり、壁への光の反射などにも気を配り、埃の反射などが入るとなお良いかと思います。
正直な話 今回の作品は個人的に心残りがいくつかあり、受賞できると思ってなかったので本当にびっくりしました。また多くの審査員の方々から講評をいただき自分では気が付かなかった改善点やアドバイスをいただくことができ、大変勉強になりました。今後のCG制作にも生かして行きたいと思います。関係者の皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございます。
第3位:『通学』 獲得点数:35点
中川 祐さん(デジタルハリウッド大学)
リアル系CGが大好きです。
https://plusq.artstation.com/
●作品解説
電車で通学中の女子生徒です。とにかくフォトリアルを目指しました。
●使用ツール
Maya, Photoshop, Redshift, DAZ3D, ZBrush
●審査員コメント 抜粋
【鈴木卓矢 SAFEHOUSE inc.(取締役/背景モデリングSV)】
かなり細かい部分まで作りこまれていて素晴らしいです。とくに肌に産毛があるかないかでリアルさが変わってくるのですがそこがしっかり表現されているのと髪の毛も細かく作られているのでよくできていると思います。目線の方向を窓の外にするともっと自然に見えるのではないでしょうか?
【秋元純一 トランジスタ・スタジオ(取締役副社長)】
少し憂鬱な通学のタイミングを切り取っている感じが、アンニュイで素晴らしい。そもそも、フォトリアルヒューマンをチョイスする点が、恐ろしくチャレンジングで、勢いを感じる。実際、かなりいい質感に迫っていると思うし、レイアウトもいい。
【藤田 祐一郎 カプコン(キャラクターアーティスト)】
モデリングの完成度がかなり高いと感じました!より良くする為の改善案を挙げてみます。・顔の造形がヌルっとしてしまっていると感じました。鼻や頭蓋骨の出っ張ったところで凹凸をはっきりさせた造形にすると、締まるしリアルになると思います。SSSを少しだけ弱めることでも造形がはっきりします。・手前を青系でライティングして電車内の蛍光灯を表現し、車外の色味とのギャップを作れば、ぱっと見で「電車内にいる」というのが伝えやすくなると思います。・髪の毛と電車のドア枠のシルエットの重なりを少しズラしてあげることで、一瞬で形状を伝えられるようになると思います。
【スマートエンジニア】
CGだからといってどこかあらを探してしまいますがそれに耐えうる 仕上がりになっていると思います。特に口のあたりは良いと思います。
【 ピコナ】
フォトリアルなCGへの拘りが凄いですね、拡大してみても髪やまつ毛、肌の凹凸まで良い仕上がりだと思います。
【株式会社MARK】
肌の質感や、唇、瞳の生々しさに惹きこまれました。また、少ない情報で電車のドア横に立っていると分からせる構図も含めセンスを感じました。素晴らしい作品だと思います。
【 コロッサス】
ただキャラを作るだけではなく、ストーリー・感情を表現しようとしていて良いです。
【 キャラバンズ】
モデリングや質感など、基本的なCGスキルが高いのはもちろん、空気感というか、雰囲気の出し方がとても上手たとおもいました。レイアウトもよくまとまっていて、まるで映画のワンシーンを見ているようで、自然とストーリーが感じられる素晴らしい作品だと思います。
まさか上位に入れるとは思っていなかったので驚いております。普段とは違い、キャラクター作りに挑戦してみて良かったと思いました。次は食べ物系で勝負したいです! また、このような場を設けてくださった運営の皆様、審査員の皆様、本当にありがとうございます。いただいた講評コメントも参考にしながらより良いモノを作れるように精進してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。
第4位:『slum』 獲得点数:32点
留目貴央さん(日本工学院専門学校)
将来は、実写映画やゲームのムービーなどを手がける背景モデラーになり、国内でも海外でも活躍できるクリエイターになりたいと思っています。また、背景モデル以外にも力を入れていき、少しでも技術や知識の幅を広げていきたいと思っています。
wimper0702.artstation.com
●作品解説
lightingとcomposite、世界観の構築に力を入れ、いつもとちがう表情を魅せるスラム街を表現しました。絵全体を歪ませ建物に圧倒されているようにしたり、ポイントで補色を使い、それぞれが引き立てあうように制作しました。
●使用ツール
Maya, Photoshop, Substance Painter, NUKE
●審査員コメント 抜粋
【鈴木卓矢 SAFEHOUSE inc.(取締役/背景モデリングSV)】
モデルのスケール感がしっかりとれていると思います。アングルも面白いですしライティングもきれいです。
壁を伝っているパイプなどはこれくらい荒廃しているのであればもう少し歪ませると建物にもCGっぽくない表情がでてきて良いと思います。テクスチャーはどこを見ても同じフラクタルのようなものが貼られているのでスケール感が感じられません。モデリングは好きだけどテクスチャーはそんなにという感じが出てしまっているように思えました。
【森田悠揮(アーティスト・クリーチャーデザイナー)】
同じようなモチーフのものを僕自身昔作ろうと思ったことがあるので(作ってない)、こうして観ることができてうれしかったです。人工物の集合体でも、その配置や色の並びなどはそこにいる各人間のランダムな行動結果から決まってくるので、アセットとしてもう少し多様なオブジェクトが無造作にあると生活感が想起できてよくなったんじゃないかなと思います。その他、看板や提灯の色味やライトを遊ばせて画面にもうすこしだけ色を加えても面白いんじゃないかなとも思いました。全体的な構図やカメラアングルはとても迫力があり素晴らしいと思いました。
【富安健一郎 INEI(コンセプトアーティスト/代表取締役)】
良い点:画面の構成、粗密のバランス、色の感覚。特に色数を絞って画面の構成を強く見せているところにセンスを感じる。暗いエリアの中に明るいものを置いたり電線、提灯の配置、窓の開け具合一つにも工夫と粘りがみられる。頑張って欲しい点:ここまでできるのであれば、テクスチャーのスケールや看板のデザイン、ケーブルのスケール、レンズの選択などの細かいけど大事なところの違和感にも自分で気がついてどんどん完成度をあげて欲しい。非常に有望であると思います。
【神央薬品】
アングルや構図、光の見せ方等とても上手いと思いました。柵や窓ガラスなどはもう少し見せ方工夫してみてもう少しスラム感が出せるとおもっと良いと思いました。
【スマートエンジニア】
こまかいところまでよく作り込まれているのとその空気感から、実在する重量感が感じられる作品だと思います。
【 メタサイト】
ビルの狭間の退廃した感じは見事です。ディティールもこだわっている感じが見てとれます。これくらいになるとテクスチャのスケール感が合っていない部分が見てとれるのが残念です。レンズディストーションを表現すると尚良くなると思います。
【株式会社MARK】
空気感がよく出ている作品だと思いました。上手のパイプ等、結構目が行くところなのでもう少しテクスチャに気を使ってあげればより良くなってくると思います。
【 キャラバンズ】
怪しい感じがよく出ていて、ライティングやレイアウトもよても良いと思います。ただ、全体を構成しているオブジェクトがほぼ建物と提灯だけの印象なので、補色の関係を壊さない程度に、洗濯物やごみなどを配置して、もっと情報量を出してもよかったかなと思いました。
今回は、多数の作品の中から4位を頂くことができ大変光栄に思います。ご講評並びに審査してくださった方々、本当にありがとうございました。また、今回の作品を通して自分に足りない箇所や今後の課題も見つかったので、より良い作品ができるように、より一層努力していきたいです。
[[SplitPage]]第5位:『水時計の町』 獲得点数:26点
林 晃広さん(ECCコンピュータ専門学校)
背景モデラーとしてゲーム業界への就職を目指しています。人の心を動かせられるような背景をつくれるようになりたいです!
●作品解説
「水時計」と「東アジア」をコンセプトに、町の少し劣化した雰囲気や生活感を出すことを目指して制作しました。
●使用ツール
Maya, ZBrush, UE4, Photoshop,Substance Designer, Substancep Painter
●審査員コメント 抜粋
【 坂本一樹(DigitalArtist)】
今回のコンテストでは、こちらの作品に最高評価を付けさせていただきました。リアルタイム作品で他のプリレンダ作品に劣らないクオリティという部分も評価できますが、構図の工夫や空気遠近法を用いた表現で奥行きが見事に再現されていて、非常にクオリティの高い作品に仕上がっています。視線誘導された先、霧に包まれた画面中央右奥をよく見ると、作品のテーマにもなっている水時計の正体が見えてきます。世界観にも、視線誘導にもストーリがあり、とても魅力的な世界観です。被写界深度ボケを使わずに色収差でレンズ歪や遠近感を出している部分も評価が高いです。背景の作り込みを殺すことを恐れないならば、被写界深度で手前や奥を少しぼかしたバージョンも拝見したかったです。是非、この世界観を一人の冒険者としてVRで動き回ってみたいです。素晴らしい作品と出会えて刺激を受けました。今後の活躍を期待しています!!
【中村 基典(3D背景アーティスト)】
一つ一つのアセットがとても良くできていて、なおかつとても魅力的です。特に日よけテントや荷車の幌部分、建物の造形。モデリング力、テクスチャリング力がとても高いのを感じることが出来ます。ライティングや雰囲気も大変良いです。フォグによるレイヤー感がよく表現されています。 全体的に、高クオリティな作品に仕上がっています。 更に良くなるアドバイスとしましては、レイアウトでは真ん中に一番目が行くのですが、石と地面のみでとても勿体ないです。道をもっと狭くして左右の建物が写る面積を増やすか、もしくは地面に物を増やして密度感を上げると良いでしょう。また、左右の建物どちらかに、もっと光が当たる面積を増やしても良いと思います。 一番奥の崖ですが、真横に切れていてさらにその前に何もないため、水平ラインに凹凸をつけつつ、ラインを切るように手前に何か物を配置すると良いでしょう。 また、一番奥の崖のさらに奥に尖った山などがあると、奥行きがさらに出て良いかも知れません。 一つ一つの造形はとても良くできているので、あとはレイアウトとライティングを工夫することにより、さらに何段階も上の絵にすることができます。 とても素晴らしい作品です。
【 富安健一郎 INEI(コンセプトアーティスト/代表取締役)】
とても完成度が高い。絵としてのバランスも非常に良い。独自の世界観をもっと構築して欲しい。
【東映 ツークン研究所】
見せたいものが伝わってくる構図で大変良いです。ただグレインや収差、フォグなど少しやりすぎて安っぽくなっているのが残念です。
【 メタサイト】
解像感とディティールは素晴らしいと思います。石畳の隙間からのぞく草などはリアリティに貢献していますね。これだけ古い町を表現するなら石畳の道はもう少しうねっていても良さそうですね。
【バンダイナムコスタジオ】
全体の空気感や世界観を出そうと努力が見えることが好印象です。ざらざらした空気感はこの中華っぽい雰囲気に合っていると思います。また細部もバランスよく作られているので、それもいい印象を持ちました。ただ、画面全体の構成として「どこを見せたいのか」が少し弱いです。遠くの建物は靄に霞んで抑えられていますし、一番手前左の砂時計(?)は見せ場というにはモノの魅力として役者不足です。真面目に丁寧につくるだけではなく、見る側に「こう見てほしい」というのを明確にして、それを最終的な作品の中で実現させていく、一種のあざとさのようなものを身につけてもらえればと思います。(バンダイナムコスタジオ 小和田)
【株式会社VERRY】
手前から奥への段階的な配置、空気感など構図バランスが良く考えられています。プロップ類の手書き風エッジ処理、瓦屋根や柱など直線部分に経年による反り、砂時計の色をアクセントとして見せるなどアナログ寄りな表現に成功しています。布の複製感や岩場ののっぺり感、水時計の落ち方、左の水時計のポリゴン感等が気になってしまい勿体ないと思いました。
【ENGI】
独特な世界観の雰囲気がいい感じに出ていると思います。ディティール、質感ともにバランスよく表現できていると思います。
このたびは、「WHO'S NEXT?」5位を表彰いただき、誠にありがとうございます。このコンテストを通じて、自身の作品への講評はもちろんのこと他の受賞者の方の作品や講評を見て、作品制作の改善点を多く知ることができ、とても貴重な体験をさせていただきました。これからは作品を見る側への配慮をもっと意識した作品制作を心がけたいと思います。審査・講評をしてくださった皆様、誠にありがとうございました!
第6位:『植物達の時間』 獲得点数:25点
比嘉敦樹さん(ECCコンピュータ専門学校)
主に背景モデリングについて学んでいて、新しいツールやソフトの勉強にも力を入れています。人の心に残ってもらえるような作品をたくさん作っていきたいです。
https://twitter.com/alayto0110
●作品解説
時計を動かす人間がいなくなり、植物達だけの場所となった施設です。寂しげな空気感であったり、植物によって歯車のディテールが埋もれすぎてしまうことがないように意識して制作しました。
●使用ツール
Maya, Substance Painter, UE4, Photoshop
●審査員コメント 抜粋
【秋元純一 トランジスタ・スタジオ(取締役副社長)】
まず、コンセプトにストーリー性を見ることが出来、レイアウトも素晴らしく、引き込まれる。色彩もシンプルだが納得出来るまとめ方で、モデルの作り込みも申し分ない。バランス感覚に優れており、見せたい箇所がきちんと理解できる。作品は、やはり何を伝えたいか、どこを見てほしいか、作者が理解している事はまず基本だと思うが、中々難しいことでもあると思う。それをしっかり踏まえた上で、思想や感情、そのモーメントを切り出せているのが、素晴らしい。
【デイジー】
大胆な構図とライティングで視線を時計(歯車?)に自然と誘導されます。すごく好き案な世界観です、「Mist」(Cyan社の古いゲーム)を連想させるファンタジックなこの施設の物語が気になります。
【lure.Inc】
全体に植物がお生い茂っても建造物だとわかるバランスが良いです。植物に種類感じるように色や形状のバリエーションがあっても良いかと感じました。
【ポイント・ピクチャーズ】
まず、独特の構図と圧倒的な植物の量に感心します。寂寥感、神々しさなどが漂い、背景としてはとても良い雰囲気が出せているのでは無いでしょうか。一部のテクスチャーマップが、伸びているように見える点を改善すればより良くなると思います。
【 コロッサス】
極端な明暗の付け方と迫力のある物量で印象的な絵です。大胆な絵作りですがうまくまとめられていて、神秘的な美しさも表現できていると思います。
この度は「WHO'S NEXT?」にて素晴らしい賞をいただいたこと、プロの方々に作品を評価していただいたことを大変嬉しく思います。そして助言をしてくださった皆様方本当にありがとうございます。頂いた講評を読み、自分の良い部分、足りていない部分を深く知ることができました。この貴重な機会を自分の糧にして今後とも作品制作頑張っていきたいと思います。
第7位:『部屋』 獲得点数:23点
丸山貴大さん(デジタルハリウッド東京本校)
最近作成したポートフォリオです。
https://drive.google.com/file/d/0B1yjJKmrmiLNU3JYTGEtaEhNSHF0aFA3ZGxnWG5iaHlCWnhn/view?usp=sharing
●作品解説
煩雑さを演出するためにカメラの圧縮効果を利用して物量の多さを演出しました。
●使用ツール
Maya, Photoshop, After Effects
●審査員コメント 抜粋
【森田悠揮(アーティスト・クリーチャーデザイナー)】
やわらかな雰囲気のある作品ですね。ガラスと木の質感が匂いを感じさせます。カメラの圧縮効果を有効に使う場合は、モチーフとの親和性がひとつ大事なポイントとなってくるのですが、今回のモチーフはどちらかといえば、ふんわりした優しいものばかりなので、すこし圧縮効果と相性が悪いかなと思います。さわやかさにフォーカスしたものの配置や構図にするか、もしくは煩雑さを表現したいのであれば金属などの硬いモチーフをいれたり、物と物との重なりを意識してみたりするといいんじゃないでしょうか。
【藤田 祐一郎 カプコン(キャラクターアーティスト)】
色んな種類のオブジェクトがあり、見どころが多いので見ていて飽きない作品でした!ここからさらにクオリティを上げるなら、オブジェクトの角に表情をつけてあげるのが効率的だと思います。まな板のエッジを丸くしたり、窓枠に一部だけ欠けや凹みを作ったりすると、ハイライトが乗って見栄えがよくなると思います。またPhotoshopなどで、空気中を漂う埃を部分的にうっすら重ねるだけで空気感を演出できると思います。
【 中村 基典(3D背景アーティスト)】
絵全体としてとても良い雰囲気にまとまっていて好感が持てます。ライティングについては、奥に行くにつれて霞んでいくフォグの表現がとても美しいです。 また左側が机の影となっているため、目線が自然と明るい窓から机の上に行き、そこに目が止まる。絵も引き締まり素晴らしいです。 更に良くなるアドバイスとしましては、一つ一つのアセットの作りこみが甘いので、手を入れるとさらに良くなります。例えば、本の紙のゆがみ、手垢、ページのばらつき。ランタンの錆びが全体的に大まかなので、どこが錆びやすいのか、埃がたまりやすいのかを表現してあげると良いでしょう。小物一つ一つに、持ち主がどのように使用していて、どの部分が使い込まれているのか、どこに傷が入りやすいのかを意識してあげるとさらに良くなります。角がある小物は、必ず面取りしましょう。木製と金属製の角の丸みの違いにも気を付けてあげましょう。 手前の本や右下の鉢をもう若干暗くすると、さらに絵が引き締まり、目線を中心に向けやすくなります。 配置についても、持ち主が何の作業をしているのか、その場の主人公の気持ちなって想像力を膨らませて配置してみると良いでしょう。 ファーストインプレッションもとても良く、サムネイルでみても目を引く美しさで、絵としてとても魅力的に仕上がっています。
【神央薬品】
生活感など感じられて良く出来てると思います。構図も纏まっていて良い感じです。本や窓はもう少し丁寧に使い古した感じがでるともっと良くなると思いました。
【Volca】
好きなモノ、作りたい絵のテイストが分かりやすくて良いなと思いました。主人公の顔は、エッジの破綻などがあるのでそのあたりはより拘った方が完成度が上がると思います。
【 メタサイト】
フィルムルックな画作りが利いていますね。被写界深度も考えられていると思います。モデリングとしては凝ったものは無いと思いますが、全体的に質感が良いのでリアリティとしての存在感は良く出ていると思います。
【デイジー】
ホコリっぽい田舎のロッジを連想させる空気感がとても良い感じです。
【バンダイナムコスタジオ】
柔らかいライティングがその空間の心地よさを感じさせてくれています。一方で、この風景へのオリジナリティを感じさせる何か特徴的なアイディアを入れたり、それぞれの道具の使用感や劣化に説得力が出せると、ストーリー性が感じられ、作品に深みが出てもっと良くなると思いました。これからも良い作品作りに励んでいただければと思います。(バンダイナムコスタジオ:阿部)
30歳手前で本当に自分がやりたい事は何かと考え、1年前からCGを学び始めました。クリエイティブとは無縁の人生でしたが、寄り道して来た人生経験や知識を総動員して作品を作る感覚に魅了され、CG制作に没頭してきました。今回、有名アーティストの方々からコメント頂けた事を大変嬉しく思います。表現の幅を広げ、誰かに感動して貰える作品を作れるよう精進して参ります。桑原先生、クラスの皆さん有難う御座いました!
第8位:『The early Morning』 獲得点数:22点
縄田壮祐さん(デジタルハリウッド大阪校)
コンセプトアートを描くのが好きで現在コンポジターに興味があります。
●作品解説
朝のオフィスを制作しました。映画のワンシーンを意識して、人のいない朝の空気感を演出しています。外のビルのモデリングやライティングにこだわりました。
●使用ツール
Maya, Photoshop
●審査員コメント 抜粋
【鈴木卓矢 SAFEHOUSE inc.(取締役/背景モデリングSV)】
モデルの作り方も丁寧で、オフィスの一部分を切り取ったような雰囲気がでていて素晴らしいと思います。小物の配置感もバランスが取れていてかっこいいと思います。ただ外のビルの配置感がフラットに見えているのでもうすこし奥行きが感じられるようにするといいと思います。ビルの配置感を工夫して空間の使い方を広くするともっとよくなると思います。
【藤田 祐一郎 カプコン(キャラクターアーティスト)】
静かな朝の空気感まで表現できていて素晴らしいです!特に良いと思った点を挙げさせていただきます。①淡い色合いの中にも青とオレンジの補色が入っていることで色彩の豊かさを感じました。②CG臭くなりそうな平面な形状の箇所では丁寧にRoughnessを散らしてあって、反射をうまく使ってリッチに見せられていると感じました。③机の高さの微妙なズレなど、細部までこだわり抜かれていると思います。席に座っている人の性格まで想像できました。
【 坂本一樹(DigitalArtist)】
『対比が素晴らしい作品』離れてみると一瞬油絵のように見えますが、近くで見るとリアルなディティールが入った3DCG作品で非常に不思議な感覚に陥りました。絵画のように高度に作られた美しい配色や構図、ライティングやコントラストが絵画だと錯覚させるのかと思います。この作品には沢山の対比が隠されていているように伺えます。普段は人の多いオフィスビルなのに、誰もいない状況の対比。照明の落ちた室と空の対比。暗いオフィスの中に光る逆光を受けた水や電子機器の対比。見事に一つの作品の中に様々な対比の文脈を織り込んでいて、アート作品としての完成度が非常に高いです。扱っている舞台も情緒があり、誰もがどこか既視感を覚えるような情景です。見れば見るほど奥深さが分かり、絵画作品として見ても3DCGとして見ても非常に優れた作品だと思います。素晴らしい知識と努力と才覚が伺えます。他の作品も拝見したくなりました。ぜひこれからも活動を続けていただきたいです。
【富安健一郎 INEI(コンセプトアーティスト/代表取締役)】
朝のオフィスの雰囲気は出せていると思う。画面の構成、色彩感覚に特に優れているのでコンポジターに向いている才能だとおもう。ここからどのように完成度をあげているかが勝負だと思うので、どんどん気づいていくと良いだろう。テーマを魅力的に変えていくのもまたスキルなので、自分なりの考え方、センスをさらに強くしていくとベースはすでにあるだけにとても良いアーティストになっていくと感じる。
【slanted】
コンセプトアートのような窓外の世界、オフィス各部の質感、どれもとても良く出来ていて驚きました。天井やテーブル、ボトルに差し込む光もとても綺麗です。明るいところにブルーム効果を少し入れる、もう少し空を広くみせたり室内暗部に少し光が回り込むなどするとより印象的な絵になると思います。
【株式会社VERRY】
現代モチーフは表現の際、如何にCG感を無くすかが決め手になるのですが、とても自然に表現されているように感じます。光沢や反射表現はやり過ぎても足らなくてもリアリティを損ないます。これらのバランスが取れているのが決め手だと思います。窓の外に見える建造物それぞれの解像度にばらつきがあり、のっぺりした印象でてしまったのが勿体ないかと思います。
この度はこのような賞を頂き、誠にありがとうございます。作品の中で見てほしいと思った部分がちゃんと伝わったのが嬉しいです。また自分では気づかなかった部分もご指摘いただき、大変勉強になりました。皆様のアドバイスは次の作品に活かしたい思います。これからも様々な表現にチャレンジし、より良い作品を生み出せるよう努力していきます。
第8位:『だって楽しいから。』 獲得点数:22点
今村実希登さん(京都精華大学)
中学生の頃からキャラクターモデリングが大好きで、カートゥーン要素を含んだキャラクターをよく作っています。今はアニメーションにすごく興味がありキャラの動きや演出、撮影処理を勉強しています。MV制作などいろいろお仕事を募集してしています。
1065shiro.tumblr.com
●作品解説
「女の子の頭の中」をCGで表現しました。ギターやコントローラーのアイテムは光沢や粗さなどのマテリアルにこだわり、キャラクターは海外のアニメのようなデザインと日本のイラストのようなデザインを混ぜ合わせたものものを目指しています。
●使用ツール
Blender, ZBrush, CLIP STUDIO PAINT
●審査員コメント 抜粋
【 坂本一樹(DigitalArtist)】
独特のトゥーン表現がなされた質感、ダイナミックな構図、パース、左右非対称の表情、3DCGをイラスト作品の領域にまで昇華した素晴らしい作品だと思います。このコンテストに限らず、久しくメイキングを見てみたいと感じた作品です。3DCGでオリジナリティを出すのは一般的に難しいことなので、ぜひこの路線で突き進んでいただきたいです。今後のご活躍を期待しています!
【exsa株式会社】
背景の作品が多い中、キャラクタメインの作品はすごくよいと思います。質感やレイアウト、デザインに関してもコンセプトにマッチしており、すごくまとまっていて良いです。この作品はこれである意味完成されていると思うので別の作品を見てみたいと思いました。素晴らしいです。
【ポイント・ピクチャーズ】
小物アイテムの質感にこだわったことが伝わってきます。加えて、色使い、配置などのバランスも良いです。背景を低彩度に抑えたこと、また魚眼レンズの効果で、キャラクターとアイテムを引き立てたせることに成功しています。アイテムのうちもっと大胆に手前までくるものが1、2個あったら、さらに迫力が出ると思います。画面のフレームからはみ出すぐらい思い切って。
【株式会社VERRY】
CGで表現したいこと、できることを模索している感じで楽しくなる一枚です。頭の中にある楽しそうな物、ポップな物のチョイスがありきたりに感じます。もっと脳内のカオスを表現できると印象的な作品になるのでないでしょうか。前景を目立たせるために背景が沈んでいるように思います。絵全体の勢いやパンチ力をアップできるよう構成力をつけましょう。
このたびはこのような賞を頂きありがとうございます。初めてのコンペなので色々多くのことを学ぶことができました。順位に関しては正直悔しい気持ちもありますが、今回の反省点をしっかり生かして次の作品に生かしていきます。最近はセルルック作品を多く作っていたのでマテリアルや細かなライティングを試行錯誤するのが新鮮で楽しかったのですが、その分レンダリング時間に度肝を抜かれました。これからも精進していきます。
第8位:『宇宙からの小さなスパイ』 獲得点数:22点
熊澤七花さん(デジタルハリウッド大阪校)
大学では染織を勉強し、家やデジタルハリウッドではCGを勉強するという、デジタルとアナログを行き来する生活をしています。染織とCGは全く違うようですが、片方で学んだことがもう片方でも生きるという事が割とあります。今後の学生生活では、今までに無い、染織と3DCGを掛け合わせたような制作をして行きたいと思っています。就職に関しましてはCG系を志望しており、どんな職種が自分に向いているのかを模索している状態です。
●作品解説
地球上の様々なモノを集めて何かを企む宇宙人です。身近でこんなことが起きていたら良いなと思い、宇宙人の暮らしや心情を想像して楽しみながらつくりました。オリジナルキャラクターを使っているため、他のオブジェクトでリアリティが伝わるよう、実物を手元で観察しながら制作していったところがポイントです。
●使用ツール
Maya, Photoshop, Illustrator
●審査員コメント 抜粋
【 坂本一樹(DigitalArtist)】
一枚のスチルの中に様々な情報が含まれていて、見ている者の想像力を掻き立てます。どういう状況でキャラクターが何を思い、これからどうするのか、非常に興味をそそられます。CG自体の実力も高いですが、一枚のCGにバックグラウンドの世界観やストーリー等の多くの情報量をもたせ、観客をワクワクさせる非常に良い作品だと思います。これからも素敵な世界観を広げていっていただきたいです。これからの活躍が楽しみです!
【長砂賀洋(コンセプトアーティスト)】
設定がかわいらしいですね。宇宙人が見ているモニター(?)に写っている小物、芸が細かくて最高だなと思いました。宇宙人がもう少し絵的に目立つともっと良かったように思います。奥のコンセントが宇宙人より目が行ってしまうので。
【東映 ツークン研究所】
きれいにまとまっていて目をひく作品でした。照明、構図がきれいで良いですね。物だけでなくレンズ感などでもミニチュア感が出ていればより良いかなと。置いてある物も、もっと簡潔に物語やキャラクター性を感じさせるような選択、配置になっているとぐっと画としての魅力も上がるかと思います。
【lure.Inc】
世界観が可愛くて良いと感じました。カメラボケをつけるなど、ミニチュアな世界を表現できたらさらに良くなると思います。
【株式会社MARK】
作品のコンセプトも分かりやすく、小物それぞれの質感も丁寧に造られていると思います。欲をいえば金平糖?の質感と宇宙人の手から出ているホログラム的なものの表現をもう少し凝ってみるとより良くなると思います。
【三悟】
絵としての完成度の高さ、ストーリーを感じさせる素敵な作品ですね。細部へのこだわり(例:おはじきのひらがなの名前、ボルトのすり減り等から)も伝わってきました。任天堂さんのソフトをBDSと変えている点も既存製品への配慮があり良いですね。オブジェクトの配置や色調から、絵として少々散漫になっている印象ですので、中心のキャラにもう少し目がいくライティングや色調だったらもっと良くなったかなと思います。今後も熊澤様の作品を楽しみにしています。
自分の世界観を全開にした作品でこのような賞を頂くとができ、とても嬉しいです。CGを使った作品を作るのはこれが初めてだったので、技術を叩き込んで下さった先生や、助言・応援をして下さった方々のお陰だと思っています。審査員の皆様から頂いた講評を受け、まだまだ勉強するべき事が沢山あるなと思いました。自分の持つ世界観を大切にしつつ、スキルアップしていきたいです。この度は貴重な経験をありがとうございました。
[[SplitPage]]第11位:『Neo Japan 2』 獲得点数:17点
直江遼河さん(吉田学園情報ビジネス専門学校)
僕は世界中の人に映像やゲームなどのコンテンツを通してワクワクしてもらいたい、そのために世界で戦っていけるエンバイロメントアーティストになりたいと考えています。そしてエンバイロメントアーティストとして、憧れている方たちを超える勢いで駆け抜けて行きたいと考えています!
●作品解説
高校生の頃に観た『ブレードランナー』に憧れサイバーパンクなものをつくりたいと思い制作しました。以前も同じような作品をつくったのですが、技術力も今以上に足りなくフォトバッシュなどを用いていたため、全て3Dで表現しようと試みました。
●使用ツール
Cinema 4D, Substance Painter, Photoshop
●審査員コメント 抜粋
【富安健一郎 INEI(コンセプトアーティスト/代表取締役)】
絵心を感じる。自分独自のデザインランゲージを作品の中で構築できるとさらに良くなると思う。
【神央薬品】
サイバーな感じもちゃんと出ていて良かったと思います。画面に対してのレイアウトも上手に出来ていて将来が楽しみです。鳥居の奥のディティールも何か感じれるともっと良くなると思います。
【イリンクス】
左右のコントラストを強く意識されており、それはとても良いのですがレターボックス風の黒帯のせいもありますが2つのモチーフが画面内の上下で見た時かなり上めのほぼ中央に位置しており、レイアウト全体が浮ついて見えます。消失点が画面中央近くまで高く来ることへの意味付けが感じられませんでした。
【Volca】
暖色と寒色による遠近の強調効果が目を引きました。映画や特撮の1ショットのようで面白いと思います。
【株式会社MARK】
綺麗な画作りができていると思います。ただ鳥居のテクスチャ、看板の側面の黒ベタ、室外機のコピペ感、提燈などが悪く目立ってしまっているなと感じました。
今回は前回の結果よりも良い結果を残せた点ですごく嬉しかったです。ただまだまだ上位者には劣る点がたくさんあります。今後は審査員の方々からいただけたフィードバックをもとに自身の伸ばすべき部分を見極めて成長していきたいと思いました。またこのような、自身を含む学生とプロの方々が接点をもち私達の作品を見ていただけたことが嬉しく、こんな機会を用意してくださった皆様に大変感謝しております。
第11位:『Vegetable Store』 獲得点数:17点
松本潤子さん(デジタルハリウッド東京本校)
将来海外のフルCGアニメの制作会社でアニメーターとして働くことを目標にCGの勉強を始めました。モデリングでもアニメーションでも、何故そこにそのものがあるのか、何故今その動きをしたか、など想像をめぐらすのが好きで、またその考えが如実にクオリティに反映されるCGという表現方法が楽しくてしかたありません。その自分の中の想像が、どう表現すればより人伝わるか研究していきたいです。
●作品解説
メキシコのグアナファトという街をモデルに制作しました。カラフルなかわいらしさの中にも生活感を感じさせる古都のわびさびと、野菜のフレッシュさとのコントラストの表現に力を入れました。
●使用ツール
Maya, Substance Painter, Photoshop
●審査員コメント 抜粋
【INEI 富安健一郎(コンセプトアーティスト/代表取締役)】
どのような事を表現したかったのか伝わってくる作品で印象が良い。手前の果物達のテンションが画面全体にあるとなお良い。例えば、地面、ダンボール、果物のシズル感、空、壁、それぞれにもっと違った汚れや表現があることに気がついていくと良い。今はまだ本気で表現できていないのだろう。さらに病的なほどの作り込み、表現の追求があれば突然ものすごい作品に化ける可能性を秘めている。
【秋元純一 トランジスタ・スタジオ(取締役副社長)】
メキシコの乾いた空気感と日差しの強さを十分に感じられる作品になっていると思う。レイアウトも決まっていて、色彩も素晴らしいと思う。モデル、テクスチャともに丁寧で、作品への拘りが伝わってくる。ただ写実的なだけでなく、伝えたいローカルの雰囲気をうまく表現できている。
【メタサイト】
メキシコの乾いた空気感と日差しの強さを十分に感じられる作品になっていると思う。レイアウトも決まっていて、色彩も素晴らしいと思う。モデル、テクスチャともに丁寧で、作品への拘りが伝わってくる。ただ写実的なだけでなく、伝えたいローカルの雰囲気をうまく表現できている。
【東映 ツークン研究所】
全体としての色彩感などでコンセプトが伝わってきてとても好感がもてます。ただメインになっている野菜の質感が少しチープでフレッシュさが感じられないので、そこが改善点かなと思います。
【Volca】
配色や構図が良いと感じました。絵の中に面白い主題 (見せたいもの、伝えたい事)があればもっと良い絵になったと思います。
このたびは賞をいただき本当にありがとうございました。審査員の方からいただいたコメントを読んで、自分の作品のどこが評価されたポイントか、また今後評価を上げるために必要なポイントはどこかということが明確になり、次の作品作りへの指針が出来ました。今までは自分の好きなものをがむしゃらに作っていましたが、このコンテストで人に作品を見てもらうとはどういう事かを学べた気がします。自分も楽しく、また見る人がより楽しめる作品づくりに励みたいと思います。
第13位:『Shoe Atelier』 獲得点数:15点
太田一希さん(デジタルハリウッド大学)
背景モデラー目指して頑張っています!
●作品解説
生活感を出しつつ、各道具も使い古された感じに仕上げました。窓から入る光で部屋全体を温かく、見ていて心地良い作品を目指しました。
●使用ツール
Maya, Photoshop, Substance Painter, After Effects, V-Ray
●審査員コメント 抜粋
【鈴木卓矢 SAFEHOUSE inc.(取締役/背景モデリングSV)】
モデリングも丁寧に作られているし質感の住み分けもよくできてます。画面を占める情報のバランスもとれていて静止画という点で絵画的で素晴らしいと思います。もったいないのが木材の凹凸が強くてノイジーな部分です。凹凸が強くそこにスペキュラーが入っているので画面がちらつく要因になっています。触ったらささくれが指に刺さりそうな廃墟感が出てしまっているので雰囲気との調和が取れるともっとよくなると思います。
【スマートエンジニア】
影の使い方がうまくできていてそこにある空気感が表現できています。細部のディティールやテクスチャの作りこみがよく全体的に丁寧な作品に仕上がっています。
【バンダイナムコスタジオ】
絵画的な構成や光と影による雰囲気がとても良いと思いました。使い込まれた道具は、劣化するだけでなくツヤが出たりもするので、そのあたりを使い分けられるともっと良くなると感じました。(バンダイナムコスタジオ:東)
【slanted】
ディテールの作り込み、テクスチャ感が素晴らしいです。ライティングもとても丁寧にされていてCGスキルがとても高いと思いますが、一枚の絵としては構図が平面的で主題がはっきりしません。もっと大胆に切り取ってみてはいかがでしょうか。
Who's next を知って以来、入賞することが1つの目標でしたので、こうして叶えられたことは嬉しいです。審査員の方々に頂いた講評から、気付いたことや見直すべき点が分かり、制作の中で意識する観点も広がりました。今後のスキルアップに繋ぎ、1歩を踏み出していきたいです。今回の結果に決して満足せず、精進したいと思います。審査員、関係者の皆様、ありがとうございました。
第14位:『石竜保護協会』 獲得点数:14点
孫イヒさん(HAL東京)
日本のゲーム業界を目指し、留学中に幅広い技術を身につけ、特にオリジナリティーのある造形が大好きです。将来人々に感動を届けられる作品を作りたいという夢を抱いてます。 作品ポートフォリオ:https://www.vivivit.com/profile/public/wJw1FuwGFQ
●作品解説
世界観が表れてて、見てて楽しい背景を作りました。どんな人が住んでいるのか、何のための部屋なのかを伝わるように、小物の配置や協会の紋章、ドラゴンの置物にこだわりました。珍獣である石竜を世界中で探し、保護活動を行うための協会で、会長が良く趣味で彫刻をしていたという設定です。
●使用ツール
Maya, Substance Painter, Photoshop, ZBrush
●審査員コメント 抜粋
【森田悠揮(アーティスト・クリーチャーデザイナー)】
アセットやシーン内の全体的なボリューム感、とてもよく作られていると思いました。これからもう1ステップアップするには、見せ場である竜の骨への視線誘導、画面全体の明暗のバランス、見せたい場所の質感のクオリティアップなどを行う必要があるかもしれません。
【中村 基典(3D背景アーティスト)】
物量が多く、とても見ごたえのある絵になっていて、作者の力量を感じます。一つ一つのアセットがちゃんと観察され、それが丁寧に反映されていますので、高クオリティに落とし込めています。 配置についても、見ている人を飽きさせないように、丁寧にかつ自然な形で配置されており、とても好感が持てます。 更に良くなるアドバイスとしましては、 ライティングの明暗が均一に感じますので、例えば手前の頭骨や地球儀のある一角、左側のイスを少し暗くして、奥の窓に目が行くようにする、もしくは奥の窓の光とその光が当たっている箇所以外をもう少し暗くしてみると、絵が整理されて良いかもしれません。 また、ライティングで環境光に隠し味として少し別の色を入れてみるのも面白いかも知れません。例えば窓の外には緑があるので、窓からの光の環境光に少し緑を混ぜてみるとかです。 また、その絵の主が彫刻をしていたという設定であれば、木の削りカスを置くとか、行動や人柄、歴史を表現し、ストーリーを感じさせることが出来ると更に良くなると思います。 全体的にとても高いクオリティで仕上げていて、素晴らしい作品です。今後の活躍が楽しみです。
【デイジー】
とてもたくさんのプロップを丁寧に作成、配置されていて、情報量に圧倒されます。ファブリックの質感もすごく良いです。あえて言うなら作品の中の面積が広い窓と光の表現が手前のオブジェクトにくらべ弱い印象で一番見せたい部分が曖昧になってしまったかもしれません。
【slanted】
主題が分かりづらいので石竜の頭をもっと大きく見せたらよかったと思います。小物まで全てとても良く作られてますし、レースのカーテンも綺麗ですね。
受賞できることをとても嬉しく思います!点数を入れて頂いた方々、ありがとうございます。頂いたアドバイスを生かして、表現したいことをもっと伝えられるような作品にブラッシュアップし続けたいと思います。このイベントを通じて、夢を追って日本へ来たことは正解だと確信出来ました。これからも好きなゲーム業界で活躍出来るように、楽しみながら自分を磨き続けます。
第15位:『ダイニングルーム』 獲得点数:13点
小谷勇樹さん(トライデントコンピュータ専門学校)
https://takeshi112.artstation.com/
https://www.facebook.com/profile.php?id=100025457683127
●作品解説
田舎の夫婦が住んでいる印象と、生活感が出るように意識しました。冷蔵庫の張物や食器の並び方などに乱雑感を与え、生活感をつくりました。
●使用ツール
3ds Max, After Effects, Photoshop, Substance Painter
●審査員コメント 抜粋
【鈴木卓矢 SAFEHOUSE inc.(取締役/背景モデリングSV)】
一個一個のモデルが丁寧に作られていて素晴らしいです。小物も多く作られているのでリッチに見えますね。ただ物が意図的に置かれている感が強いので家具の展示場のように見えてしまっています。もう少しモデルの動的な配置感を心がけると自然に見えていいと思います。
【秋元純一 トランジスタ・スタジオ(取締役副社長)】
作品の雰囲気は良いと思う。物量は多く、それぞれが作り込まれているのも良い印象。折角、夫婦の食事を表現するなら、テーブル中央の鍋が、会話の邪魔にならないか心配になってしまう。それと、夫婦それぞれがワインボトルを抱えている事も心配要因の一つだ。狙ったストーリーであればよいが、物量を無理やり増やしてる感も否めない。
【坂本一樹(DigitalArtist)】
今回のコンテストでは、背景や風景の応募が非常に多かったのですが、こちらの作品はキッチンというありふれたテーマでありながらも頭一つ秀でた作品でした。構図、質感、ライティング、空気感、奥行き感、情報量など、かなり完成度が高く、見るたびに発見のある良い作品です。強いて言うなら、画面手前に来るテーブルクロスや木のテーブル、椅子などの質感設定をもう少し丁寧にしてあげると更に良くなるかと思います。PBRテクスチャを用意し、カメラの近くに来る場所には木目や細かい傷などのセカンドマップの設定などをしてやると更に情報量が現実的になり、違和感がなくなります。最近ですとSubstance等で簡単に質感やテクスチャが作成できるので、仕上げのひと手間を加えて上げると完璧な作品に仕上がるのではないでしょうか。他の作品も見てみたくなりました。今後の作品も期待しています!
【中村 基典(3D背景アーティスト)】
一番奥の壁や窓、冷蔵庫は密度感があり、小物の物量も多く、とても説得力があり絵の魅力を引き立てています。ライティングもとても整理されていて、アセット一つ一つの陰影を引き立たせています。とにかく物量がしっかりあるので素晴らしく、見ている人を飽きさせません。更に良くなるアドバイスとしましては、一番目を引く小物であるポットのディテールがほとんど無いのがもったいないので、汚れや模様など何か目を引く情報を追加してみましょう。テーブルクロスや椅子のディテールもさらに追加してみましょう。 ライティングでは、手前のテーブルクロスの影を少し暗めにしてみるとテーブルの上がさらに引き立つと思います。 環境光として少し別の色をスパイスとして入れてみる実験をしてみると良いでしょう。 物量、ライティング、配置、雰囲気、とても素晴らしい作品です。
【神央薬品】
ダイニングの暖かい雰囲気が出てて良いと思いました。モデルも丁寧に作成してあるのですが手前に映る部分はもう少しディティール足せればまた一段と良くなると思います。あとはライトの処理はもう少し丁寧にやれるともっと雰囲気が出ると思います。
【Volca】
ライティング、質感、構図が綺麗にまとまっており絵としてとても見やすいです。絵の中に少し遊び心があったらさらに魅力的になると思います。
ダイニングルームは様々な方の協力や講評のお陰で完成したので、協力してくださった友人や講師の方々に感謝を。そして、今回の受賞を今後の作品制作のモチベーションや自身の強みとして取り組んでいきたいと思います。最後に、今回自分の作品に講評して頂いた審査員の方々のコメントを今後の作品制作に取り入れてゆき、今後の自分の作品制作により良い物ができるよう努力してゆきたいと思います。
第15位:『星集めの日』 獲得点数:13点
畠山朋子さん(デジタルハリウッド東京本校)
もともとイラストを描いていましたが表現手法を広げるため3DCGの勉強を始めました。分野を問わずクリエイターとしてさまざまなお仕事に携われるようになりたいです。
●作品解説
ビネットフィギュアのイメージで制作しました。1体2,000ポリゴン程度のローポリで魅力的なキャラクターと世界観を表現できるようこだわりました。
●使用ツール
Maya, Photoshop, Illustrator, Substance Painter,CLIP STUDIO PAINT
●審査員コメント 抜粋
【秋元純一 トランジスタ・スタジオ(取締役副社長)】
ローポリゴンの表現としてまとまっているし、世界観もあって素晴らしい。
もっとレンズエフェクトを効果的に使って、空気感などを見たくなるような、作品のまとまりを感じた。
【坂本一樹(DigitalArtist)】
ローポリゴンがペーパークラフトのような味を出していて、とても可愛らしく素晴らしいヴィネットに仕上がっていると思います。キャラクターのデザインや小物も素敵で、この世界観のゲーム作品を遊んでみたくなりました。ただ、もし今後手を加えることができるなら、地面のテクスチャだけがラスタライズ(手書き風テクスチャ)ではないのが気になります...せっかく全体が良い世界感で統一されていて勿体ないので、地面だけ修正すると更に良くなるかもしれません。今後も素敵なヴィネット作品を期待しています!(追伸:ぜひSketchfabにアップして3Dでグリグリ回して見れるようにして下さい)
【 ピコナ】
キャラクター背景合わせてファンタジーな感じにまとまっていていいですね、かわいいです。右の子のポーズがちょっとかたそうな感じがしますので少し肘曲げてあげたりとか入れてもいいかもですね。
【ポイント・ピクチャーズ】
元々イラストを描いていたということもあり、レイアウトもビネット風にうまくまとめられたかわいい作品だと思います。スマホゲームのローポリキャラモデルの需要も多いですし、様々な分野で活躍できるのではないでしょうか。頑張ってください。
【三悟】
フォトリアル調な作品が多い中、デフォルメのキャラクターと箱庭やオブジェのように世界観を作っていらっしゃって素敵だと思いました。キャラクターはローポリゴンでも可愛らしくディティールまで作られていて良いと思います。背景に関して、今一歩作りこみが甘い箇所があるのかなといった印象です。例えば、地面のテクスチャの粗さ、ツタの色味が夜にしては緑の色合いが強いかなと。窓から光が漏れる様子ももう少し表現されても良かったですね。全体的にまとまりよく雰囲気も伝わってくる可愛らしい作品だと思いました。今後も畠山様の作品を楽しみにしています。
この度はこのような賞をいただき、誠にありがとうございます。現場でご活躍されている方からの貴重なコメント、大変励みになりました。CG制作に関わりたいと思い、現在会社を辞めてCGの学校に通っております。在学中に結果を残せて大変嬉しく思います。これからも慢心することなく精進していきたいです。受賞したキャラ達で動画も制作しました。よろしければご覧ください。
[[SplitPage]]第17位:『murder』 獲得点数:9点
伊藤史弥さん(トライデントコンピュータ専門学校)
映像作品におけるコンポジットやライティング、カメラワークなどに興味があります。見ている人を感動させる映像を作ることを目標にしています。
●作品解説
サスペンス映画の死亡シーンを表現しました。赤と緑の補色を使い、深みのある色合いにしています。血痕の色で、殺されてからどれぐらいの時間が経っているのかわかるようにしました。
●使用ツール
Maya, NUKE, After Effects, Photoshop
●審査員コメント 抜粋
【長砂賀洋(コンセプトアーティスト)】
ストーリーと美しさを持っていて素晴らしいです。血を花びらで表現してる工夫がとても良いです。
【イリンクス】
事件の香りですね!もう少し欲をいうなればもうすこし物語を絵から読み取れるように工夫できたら良いかなと思います。最初に見た印象が「死んでる...」といった感想が浮かんだのですが、次に思ったのが、どのように死んだのかな?と思いました。絵から読み取ろうと思ったのですが、見た人に推理させる構造になさりたかったのかもしれませんが、もう少しヒントが表現できたら素敵だと思います。たとえば侵入された痕跡、凶器が落ちている、などなどがあるともっと絵としよいと思います。
【東映 ツークン研究所】
死体の美しさを引き立たせる色彩で、雰囲気が出ていて好きです。収差やボケ、光の強さがあってないように見えたりと、細かいところで気になる点はありますが、総じて良い作品だと思います。
【ポイント・ピクチャーズ】
静かな空気感と色彩がとても素晴らしいと思いました。特に水の表現、透明度と色合いが作品全体の良さを引き出していると感じました。
たくさんの人に私の作品を見ていただき嬉しい限りです。今回の講評で多くの改善点を教えていただいたので、ブラッシュアップを重ね、より良い作品を目指していきたいです。今後は映像作品を制作していくので、今まで学んだ知識や技術、今回のアドバイスなどを活かしながら制作に励みたいと思います。
第17位:『Dinosaur』 獲得点数:9点
内田尚吾さん(神戸芸術工科大学)
キャラクターモデラーを目指しています。映像やゲームの中でよりリアリティーのある生物を表現できるようになりたいと思っています。
https://www.artstation.com/syogouchida
●作品解説
恐竜をコンセプトにしたクリーチャーが獲物を追いかけている場面をテーマに制作しました。足元の木片やブラーでスピード感が感じられるように意識しました。
●使用ツール
ZBrush, Maya, MARI, Substance Painter, NUKE, Photoshop
●審査員コメント 抜粋
【藤田 祐一郎 カプコン(キャラクターアーティスト)】
造形もディテールもカッコいいです!モデリングの力量を感じました。いくつか気になった点を挙げさせていただきます。・SSSが全体にかかりすぎているのが惜しいです。しっかりマップで制御してあげると良いと思います。・ポージングについて。左右とも手足のシルエットがかぶっているので、どちらかだけでもズラしてあげることで恐竜の体形が伝わりやすくなると思います。・ブラーについて。身体がぼかされていることで顔にぱっと目が行くのは良いのですが、顔だけしかディテールが見えないのがもったいないです。力強く踏み込んだ右足はぼかしを取る(その代わり明度のコントラストはやや抑える)などすれば、もう少しじっくり楽しんでもらえる作品になると思います。
【中村 基典(3D背景アーティスト)】
鱗のディテールと、顔パーツによる鱗の流れと形状の変化がとても良くできています。スカルプト技術の高さが伺えます。身体部分が被写界深度でボケてしまっていて惜しいので、もう少しピントが合った状態で見てみたいです。全体的にとても緻密で造形力もあり、魅力的な作品に仕上がっています。
【バンダイナムコスタジオ】
首から上の部分は作り込まれていて熱意を感じました。相対的に、ブラーがかかっているとはいえ体の作り込みや背景に対する意識は、やや甘く感じられてしまいます。(バンダイナムコスタジオ:東)
【 キャラバンズ】
勢いのある構図に説得力のあるDOFがとてもマッチしていて、バランスの良い画づくりが出来ていると思います。ただ、クリーチャーがやや小さく感じられるのがもったいない気がきました。
この度は数ある作品の中から選んでいただき誠にありがとうございました。貴重な講評を頂くことができとてもいい経験になりました。今回は時間がなく詰め切らなかった部分も多かったため悔しい部分も多くありますが、頂いた講評を参考により良い作品を作れるように精進していきたいと思います!
第19位:『自動改札機-Automatic Ticket Gate』 獲得点数:8点
大石凌雅さん(九州産業大学)
目標は影響力のある作品(映画,CM)に携わることです。主にフォトリアルCGとモーショングラフィックスが好きです。来年度春から博報堂プロダクツ/VFXクリエイター職入社予定。
https://www.artstation.com/ryomavfx
●作品解説
暗めのシーンでありながらも、コントラストのある引き締まったフォトリアル表現を目指しました。また、改札機を通りたくなるような構図を心がけ、絵としてよりクオリティを高く見せる努力をしました。
●使用ツール
3ds Max, V-Ray, Substance Painter, Megascans, Photoshop, After Effects
●審査員コメント 抜粋
【秋元純一 トランジスタ・スタジオ(取締役副社長)】
リアリズムを追求している事は十分理解できるし、実際にクオリティも高いと思う。構図も面白く、主観の様な視点から、少しだけ見切れる足元も説得力に一役買っている。しいてあげるなら、塗装部分のシェーディングに少し難ありだが、それは難癖と言っていいだろう。トータルで素晴らしいと思う。
【藤田 祐一郎 カプコン(キャラクターアーティスト)】
色味がお洒落で構図も決まっていると思いました。視線がいきそうなところに丁寧にディテールが入っているのも良いと思いました。右上の人物は黒つぶれしていることで悪目立ちしている気もするので、特徴のないスーツと革靴などにした方が作品を邪魔しないかも知れません。
【長砂賀洋(コンセプトアーティスト)】
今回見た作品の中で、図抜けて空気感がありました。絵で描こうとしてもこの空気感はなかなか出ないので、CGならではの良さをすごく感じます。うらやましいです。
【exsa株式会社】
全体的なクオリティが高く、絵としての強度が高い作品だと思います。改札だけでなく、人の足を入れたことでより説得力が出ているのは良いですね。今風なスマートなデザインではなく、少し武骨な感じも面白いなと思いました。
【株式会社MARK】
格好良い画作りがされていて、とても雰囲気の良い作品だと思います。人が沢山触れて剥げた箇所、通る時に当たってしまい出来た傷、擦れが意識できているとより良くなってくると感じました。
この度は優秀賞を頂きありがとうございます。前回は落選しましたが、反省点を踏まえ、当作品を完成させることが出来ました。19位という結果からも分かるように、この作品にも多くの反省点があります。他の入賞者の講評も踏まえ、次に生かします。勿論、目標は世界中の優秀なアーティストと肩を並べることです。より多くの人の心に響く作品を作るため、限界まで技術力・創造力を高めて参ります。宜しくお願いします。
第20位:『Dragon Knight』 獲得点数:7点
林 祐希さん(東京工科大学)
キャラクターモデラー、デザイナーを目指して独学で制作をしています。目標は海外でも生き残れるキャラクターアーティストになることです。
●作品解説
コンセプトは戦場を駆ける竜騎士です。キャラクターのシルエットを意識しながら、騎士とドラゴン両方に目が行くようにしました。また、鎧や角の傷、障泥の汚れといった劣化の表現も意識しました。
●使用ツール
Maya, Zbrush, SubstancePainter, AfterEffect
●審査員コメント 抜粋
【鈴木卓矢 SAFEHOUSE inc.(取締役/背景モデリングSV)】
モデルに動きがあっていいと思います。ただクリーチャーの皮膚感と角と甲冑のモデルの作りが同じで全体的にモデルがぬるく感じてしまいます。甲冑はクリーチャーが装備していても製造したのは人なのでメリハリをしっかりつければもっと良くなるのとポリゴン数の足りないところもあるので細かい部分に注意するといいと思います。
【藤田 祐一郎 カプコン(キャラクターアーティスト)】
モンスターのデザインカッコいいです!獰猛さが分かるポージングも良いです。騎士は腰を曲げてもう少し前傾にした方が良いと思います。また右手首が曲がりすぎているので、もっと右腕全体で手綱を引かせると良いです。鎧が全体的にふにゃふにゃっとしてるので、特に輪郭部分は丁寧に形状を整えてあげると見栄えが良くなると思います。現実味を持たせるには、現実の動物を観察してその要素を取り入れればいいと思います。たとえば羊の角のように先端ほど凹凸を消して滑らかにしたり、指を短くして4足歩行しやすそうにしたりする、等です。
【exsa株式会社】
絵としての完成度が高く、よい作品だと思います。
ポーズもかっこよくまとまっているかと。
ただ、四角い画面に引きずられてる感もあるポーズなのでもう少しチャレンジしてもよいなと思いました。また、質感的なものでいうと、金属と有機物(ドラゴンの肌等)の感じに差が少ないのでメリハリがつくともっと良くなると思います。騎士の持っている剣もドラゴンの上で戦うことを考えるとサイズ的に無理があるように見え、説得力が出てこないのでもっと大きくするか槍的なものを持たせるとかにした方が良いかもしれません。コンセプトによるのですが、まとめすぎず、冒険する部分を作ってもよいと感じます。
【ポイント・ピクチャーズ】
カッコ良さと渋さが両立したデザインや、質感表現は国内外で通用しそうです。暴れる竜とそれを制する騎士といった、対の要素が上手くまとまったポージングで、シルエットに関してもよく気が配られています。良い意味でキャラクター表現のみに集中した作品で、背景がなくとも作品設定や情景が見えてくるレベルの情報量があります。
【株式会社VERRY】
イラストのように構図やポーズがまとまってよい感じです。キャラクターメインの作品では棒立ちのものが多い中、アクションも表現しようとして好感が持てます。シルエットやデザインがまとまりすぎて一般兵感が強いのが作品として気になります。モデル流用で何体か配置し、手前に隊長的キャラを配置しストーリー性を持たせても良かったように思います。
今回は入賞させていただきありがとうございます。前回の「WHO'S NEXT?」では入賞できなかったので、とても嬉しいです。自信にも繋げることができました。また、質感表現やモデルなどのアドバイスも頂けたので作品に反映できるように尽力して参ります。次回は更にレベルアップした作品で応募できればと思います。この度は関係者の皆様ありがとうございました。
第20位:『荒廃したアメ横』 獲得点数:7点
藤井健一さん(デジタルハリウッド大学)
ゲームの背景デザイナー志望の学生です。今、4年生ですが、背景デザイナーを目指し、勉強を始めたのは3年生からです。プロの背景デザイナーを目指して頑張ります。
「https://twitter.com/KenkenX33」
Twitterのアカウントです。2ヵ月前からTwitterを始めました。作品の進捗などをあげています。
●作品解説
災害が起き、数日が経過したアメ横を想像してつくりました。構図やライティング、コンポジットなどに力を入れて制作しています。奥行き感が出るようにアメ横の看板の位置を何度も調整したり、カメラを広角気味に設定するなど工夫しました。またライティングとコンポジットでは、メインの看板が目立つように調整しました。
●使用ツール
Maya, Substance Painter, Photoshop, After Effects
●審査員コメント 抜粋
【中村 基典(3D背景アーティスト)】
モチーフ、絵の構成、ライティングがとても魅力的で、一目見たら忘れられない個性的な作品に仕上がっています。作家性とセンスを感じます。アメ横の傾いた大きな文字、その上のレトロな装飾。とても目を引かれます。作者が楽しんで作っているのが目に浮かびます。破壊された奥のガードなどの曲線がとても心地良く表現されています。 更に良くなるアドバイスとしましては、 左側の赤い日よけテントに歪みを加えて、直線を無くすと良いでしょう。 また、右側のシャッターの直線部分も歪みを加えると良いです。 アメ横の土台も、直線で構成されているので、微妙に歪みをいれて直線感を和らげるとクオリティが増します。 3DCGではどうしても完全な直線が表現できてしまうのですが、現実世界では完全な直線は少ないので、直線部分のポリゴンを割って歪みを入れる手間をかけると、さらにクオリティが増すのでお勧めです。 また、面取りをすべてのアセットに入れると良いでしょう。 物量もあり、細かいところにもこだわりを持ち、楽しんで作っている感じが伝わり、とても好感が持てます。その影響により、作品がとても魅力的であり、目を引く素晴らしい作品に仕上がっています。
【イリンクス】
好きです。とっても素敵です。雰囲気も出ていて良いと思いました。ただ「災害が起き、数日が経過」とのこのとなのですが、だいぶたってしまているように感じます...とってもいい汚れ表現だと思うのですが...もう少し抑え気味にしたら説明文ととっても合うかと思いました。でも絵としてとっても好きです。
【三悟】
絵としての構成、ストーリーを感じさせる画面作りが良いですね。アメ横というチョイスもとても面白いです。(なぜアメ横を選んだのかお伺いしたいくらい)細かい点では、背景アーティストとしての技術はまだまだこれからなのかなといった面もありますが、絵作りの面白さ、アイデアは可能性を感じる作品でした。エンターテインメントの背景づくり(とくにゲームでは)というのは、見る側を楽しませる、そういった考え方や想像力が非常に大切だと私は考えております。今後も藤井様の作品を楽しみにしています。
【ENGI】
現実にあるものを破壊して表現してみるといった発想がとても良いです。ディティールがもう少しあれば更によくなります。雰囲気は十分に出ていると思います。
この度、20位という結果ではありますが、優秀賞を受賞することが出来まして、大変光栄に思います。しかし、審査員の方々の講評コメントや、他の受賞者の作品を見ると、自分はまだまだであるという事を、改めて実感いたしました。今後、プロの背景デザイナーになる為に、これからもっと精進していきたいと思います。
[[SplitPage]]第22位:『TIME IN TONIGHT』 獲得点数:6点
吉田宇輝さん(トライデントコンピュータ専門学校)
モデリングやマテリアルを始め、ライティング、コンポジット、構図などに興味があります。
liry.artstation.com/
●作品解説
懐かしいようで見たこともない雰囲気の作業風景を目指しました。配置されているものから使っているのがどういう人なのか想像できるよう工夫しています。
●使用ツール
Blender, Substance Designer, Substance Painter, Substance Alchemist, Affinity Photo
●審査員コメント 抜粋
【鈴木卓矢 SAFEHOUSE inc.(取締役/背景モデリングSV)】
モデリング、テクスチャー共に丁寧に作られていて素晴らしいです。小物がしっかり作られているのですが、主役のモデルがほかと比べて汚しがきつすぎるかなと思いました。土手から拾ってきたような印象に見えます。現役で使用しているのであればしっかりと手入れがなされている感じが出るといいし、そうでなければ修理道具など現在進行形の物を置いてあげるといいのではないかと思います。
【森田悠揮(アーティスト・クリーチャーデザイナー)】
80年代?には僕は詳しくありませんが、どことなく哀愁があり、かつアセットのクオリティも十分に高い作品だと思いました。ここで作業していたであろう人の人物像まで想起させられてストーリーや深みのある作品に感じました。静止画作品にとって時間軸を感じさせられるかどうかはかなりキーとなってくるポイントなので、この作品に関してはその点とてもよく表現できています。画面内に明るい部分が2つ(手前のライトと奥のライト)あるので、2つの光源に強弱をつけて視線を狙いのところへもっていけているとなお良かったかなと思います。
【バンダイナムコスタジオ】
雰囲気や世界観、またこの場所の主人の仕事をする姿が想像できます。見てほしい場所を明るくすることによって視線誘導を行う基本に忠実な構成も好印象でした。惜しむらくは、見せ場付近であるメモ帳のしわ表現がきつく、紙ではなく石のように見えてしまうところです。この机の上で、中央のPC(ワープロ?)とメモ帳はここの主人が最も手を振れるものだと思います。手を触れることによる劣化は、放置されて怒る経年劣化とは全く別の質の劣化の仕方をしていくと思います。例えば、削れる・擦れるといったマイナスものです。経年劣化は、逆に汚れの付着や錆などプラス方向の劣化が多いです。そういったことを観察し、適切に表現していくと、より説得力のある作品につながると思います。(バンダイナムコスタジオ:小和田)
今回が初めての応募でしたが、受賞することができとても嬉しく思います。色々な方々に評価を頂けて非常に光栄でした。また、頂いた審査員の方々のコメントで、次の課題を見出せました。22位とギリギリの入賞となってしまったので、次の機会があれば更にクオリティを上げて挑戦しようと思います。この度は誠にありがとうございました。
第22位:『朝』 獲得点数:6点
森 謙造さん(デジタルハリウッド大阪校)
背景モデルの腕試しで提出しました。今後はリグやアニメーションにも取り組んでいきたいです。
●作品解説
「猟師の家」を室内の装飾にこだわって制作しました。見せたい箇所を光の演出で表現しました。
●使用ツール
Maya, ZBrush, Photoshop, Substance Painter
●審査員コメント 抜粋
【中村 基典(3D背景アーティスト)】
物量が多く、とても画面がにぎやかで見ていて楽しいです。また一つ一つの造形が面白いので見ごたえがあり、絵の魅力を引き上げています。
小物も種類が豊富で、隅々まで見てみると新しい発見があり、楽しいです。左側の置時計はデザインが面白く、作者のデザインセンスを感じます。更に良くなるアドバイスとしましては、彫刻部分が全体的に丸いので、角がある場所も追加してメリハリを付けると良いでしょう。本棚などの木製品の木目の方向を意識してみましょう。壁がぼけているので、ディテールか模様を追加してみましょう。ライティングですが、光が当たっているイスやその周りをもう少し明るくすることにより、コントラストをつけて絵を良くしつつ、この絵の主役に目を行きやすくすると良いでしょう。また、光が当たっているイスや机ですが、落ちている影が複雑すぎて煩雑な印象がありますので、影の模様を簡略化して、机とイスの形状をもっと分かりやすく見えるように工夫すると良いかも知れません。また物量がとても多いのですが、整理されて置いてあるせいか、見た目よりも少なく感じてしまいます。手前に机を配置してその上に小物を配置してみる、床にもっと小物を配置して増やしてみる、などしてみると良いでしょう。物量、造形とともに、とても魅力的で見飽きない作品に仕上がっています。
【exsa株式会社】
モデル一つ一つが丁寧に作られており、とても良い作品になっていると思います。特にデザインがファンタジー感が出ていて良いなと思いました。ただ、猟師の家っぽさではない?気がします。(魔法使いの家っぽい?)猟師の家であれば仕留めた動物の毛皮や骨で作ったもの等があったり、猟の道具があったりした方が良いのかなと。次作に期待します。
【スマートエンジニア】
光の使い方が特徴的で独特の世界観がありすばらしいです。ただ、シャンデリアの影が若干、複雑すぎて見づらい部分がありますが細部にまで作りこまれたパーツ類には感心します。
この度は優秀賞に選んで頂きまして、大変光栄に思います。講評して頂いた審査員の皆様にも感謝しております。一線で活躍されているプロの方々からのコメントは、作品の良し悪しを決める視点を学ぶいい機会となりました。今回の講評を今後の作品作りに生かして、精進していきたいと思います!最後に、コンテストで共に競争できた学生の皆さんにも感謝しています。 ありがとうございました。
第22位:『探査』 獲得点数:6点
山口拓海さん(デジタルハリウッド大学)
幅広い表現を作れるよう、勉強しています。いつも帽子を被ってます。
●作品解説
架空の滅んだ国をアンドロイドが探査しています。オフィスに戦車が突っ込んでいる様子を、どう感じるのでしょうか。
●使用ツール
Maya, ZBrush, Substance Painter, MARI, After Effects
●審査員コメント 抜粋
【坂本一樹(DigitalArtist)】
構図も上手く、人をワクワクさせる作品です。パーティクルでダスト(チリ)を舞わせる一工夫を加えるだけでも、奥行き感や空気感、戦車や瓦礫といったシーンの説得力が増すかと思います。ぜひ試してみて下さい。
【イリンクス】
モデルの形状もきれいで、その他の物も良く見ると大変細かく作り込んであるのですが、ビジュアルのコントラストが高すぎて大半のディテールが死んでしまっており、戦車も良く見ないと戦車と気づけない状態になってしまっている印象でした。
【 ピコナ】
背景、キャラクター合わせて世界観作ってあるのは良いですね、コンセプトにありますようにアンドロイドならそれを感じられる要素をもう少し入れても面白いかなと感じます。質感差をもっと表現出来ると良いですね。
【ENGI】
SFらしい表現ができていると思います。無駄に処理をかけすぎずに質感とライティングで表現しているところがよいと思います。
第22位:『Imaginations From The Other Side』 獲得点数:6点
加藤晃介さん(日本電子専門学校)
カナダの映画スタジオでハリウッド映画に携わり世界中の人に驚異的な体験を届けたいです。また、僕の大好きな映画監督ベン・スティラーのように監督や俳優など様々な活動ができるマルチなクリエイターになることが目標です。
Artstation
https://tononoki.artstation.com/
●作品解説
人形の主人公が新しい世界へと進んでいこうとするシーンを想像して制作しました。昔からストップモーションアニメが好きで、独特な写実感、そしてCGならではのカメラワークや視覚効果を合わせて幻想的な世界観の表現を目指しました。
●使用ツール
Houdini, Maya, NUKE, Substance Painter,CLIP STUDIO PAINT
●審査員コメント 抜粋
【秋元純一 トランジスタ・スタジオ(取締役副社長)】
世界観や空気感は面白いし、良く表現されていると感じる。グレーディングも、映画のショットを意識されている様な雰囲気になっている。
【長砂賀洋(コンセプトアーティスト)】
映像的な美しさのあるイメージだと思いました。空気感が素晴らしいです。割れたガラスの意味とか、もう少しわかりやすいとなお良かったかなと思います。
【東映 ツークン研究所】
アイディアが面白く、映画のワンシーンを切り取ったような雰囲気が出ていて惹かれました。キャラクターなど、いろいろと想像させられて好きです。が、一枚絵としてはもう少しやれることがあるかなと思います。キャラクターのポーズなどももっと分かりやすく作っても良いかなと思います。
【lure.Inc】
スケール感、光の使い方が綺麗で良いです。キャラクターのデザインも味のある良い世界観をだしていると思います。
受賞できてとても嬉しいです。1枚の静止画として作品を完成させるのは難しく、今回の作品を通して新しい表現や手法にも挑戦しました。コンテストでは他の参加者の方々の作品を拝見しながら、同じ学生とは信じられない完成度に圧倒され、その作品に添えられた審査員の講評、すべてが刺激的でした。評価され、多くの人に見て頂ける機会はそう多くありません。貴重な経験ありがとうございました。
[[SplitPage]]CGWORLD特別審査員 総評
今回の作品審査に参加していただいた特別審査員(月刊CGWORLD連載陣やCGWORLD+ONE KNOWLEDGE登壇者)の採点、総評を紹介しよう。
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秋元純一
トランジスタ・スタジオ取締役副社長
2006年に株式会社トランジスタ・スタジオ入社。専門学校時代よりHoudiniを使用し続けて現在ではCGWORLD.jpにて「Houdini Cook Book」を連載中
http://www.transistorstudio.co.jp
【総評】
クオリティの差はあるものの、制作にかける情熱は皆同じだと感じました。そこに丁寧さが加わってくることが評価の分かれ目になったと考えます。審査は作品をつくることへの情熱を思い出させてくれて、少し若さへの嫉妬すら湧くような体験でした。皆さんに現場でお会いできることを楽しみにしています。
【採点結果】
仲條駿輔さん:4点
平田 翼さん:1点
中川 祐さん:1点
林 晃広さん:1点
比嘉敦樹さん:3点
今村実希登さん:1点
熊澤七花さん:1点
松本潤子さん:3点
太田一希さん:1点
畠山朋子さん:1点
谷 姫莉さん:1点
笹山真聖さん:1点
芹澤千尋さん:1点
-
坂本一樹a.k.a ますく
DigitalArtist
普段は 「ますく」(@mask_3dcg)というHNで「人柱系CGモデラーのTipsブログ」からゲームモデリング関連の情報を発信しており、「3DCGスクールAlchemy」で非常勤講師として年に数回短期集中講座を開催しております(9月からUE4講座募集中です!) 複数のツールを跨ぐ複雑なデータフローの検証や解説が得意なので、CGWORLDでは新分野の検証記事を執筆しています。
【総評】
今回は静止画1枚のみの審査でしたが、単にCG技術の高さを競うだけではなく視線誘導や奥行きを意識したストーリーを感じさせる作品が多く、感銘を受けました。小手先の技術はCGを続け表現したいという思いさえあればいずれついてくるものですが、人の想像力を刺激し描画された以上の何かを想起させ感情を動かす作品はそう簡単につくれるものではありません。今回素晴らしい作品を見せてくださった皆様には、作品の中身を大切に、今後も有意義な制作活動に取り組んでいただきたいと思います。
【採点結果】
林 晃広さん:5点
縄田壮祐さん:4点
今村実希登さん:3点
熊澤七花さん:2点
畠山朋子さん:3点
土屋美月さん:3点
-
鈴木卓矢
SAFEHOUSE inc. 取締役/ 背景モデリングSV
SeniorArtistとしてBlizzardEntertainmentのCinematics部署で背景のデザインからモデリングまでを担当し多くの作品に携わる。 現在はドイツでArtDirectorとしてリアルタイム映像制作で活躍しているErasmusBrosdauとタッグを組んで、SAFEHOUSE inc.を設立。 自身の経験を基にBlizzardと同じ環境レベルでのアーティスト教育を心がけてます。
【総評】
今回はレベルの高い作品がたくさんあって、点数が審査員の好みで分散するんじゃないかなぁと思いました。逆に言うと少しの差が分けた第2回大会といってもいいと思います。今回受賞できなかった学生もその差はちょっとしたことで埋まるものなので、なにかきっかけをつかんで頑張ってもらいたいです。個人的な感想としては、今は全然つくれてないけども、ちゃんと教えたら伸びそうな背景モデラー志望の学生がたくさんいたので今後が楽しみです:)
【採点結果】
仲條駿輔さん:3点
平田 翼さん:2点
中川 祐さん:2点
留目貴央さん:2点
縄田壮祐さん:2点
太田一希さん3点
小谷勇樹さん:2点
林 祐希さん:2点
吉田宇輝さん:2点
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富安健一郎
INEI コンセプトアーティスト/ 代表取締役
株式会社INEI(陰翳・インエイ)はコンセプトアートのスペシャリストです。映画、ゲーム、CMなどのエンターテイメントコンテンツ、都市計画、大型施設のなどのコンセプトアートを提供しています。コンセプトアートとは、作品のビジュアル面でのコンセプトをアート(絵)として表現したものです。世界中のビジュアルコンテンツに対して最高水準の作品を提供していきたいと思っています。
【総評】
全体的にはできる人がどんどん伸びていくだろうという印象が強かった。この時代、強く目標をもっている人は自分で広く有益な情報を仕入れて大きく羽ばたく可能性がたくさんある。まだ自分の力が足りなかったと思えた人は幸運だ。他の人より早いスタートを切れる。才能を仕事にしてる未来の皆さんの活躍が本気で楽しみです。
【採点結果】
仲條駿輔さん:5点
留目貴央さん:3点
林 晃広さん:2点
縄田壮祐さん:3点
直江遼河さん:3点
松本潤子さん:2点
森 謙造さん:1点
小寺 翔さん:1点
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中村基典
3D 背景アーティスト
3D背景アーティストとして、今まで数多くのゲームタイトルに携わってきました。CGWORLD2018年12月号にて「フォトグラメトリーを活用したフォトリアルな神社アセット」を寄稿、またCGWORLDオンラインチュートリアル「フォトグラメトリーを活用したフォトリアルな神社アセット制作」を出させていただいております。
https://motonak.jp
【総評】
年齢層やジャンルも幅広く、とても楽しく審査させていただきました。学生ながらも3DCG表現のツボを押さえた作品をつくられる方もおられ、驚きました。また、楽しんで夢中になってつくったであろう作品は画面から伝わってきますし、結果として目を引く魅力的な作品となっていることが多いものです。今回の審査を通して、そういった作品にも出会うことができました。まだ粗削りな部分も多いですが、3DCGが好きという気持ちを継続させ、良い作品を世に送り出していっていただきたいです。
【採点結果】
仲條駿輔さん:3点
平田 翼さん:3点
留目貴央さん:1点
林 晃広さん:2点
丸山貴大さん:1点
孫 イヒさん:3点
小谷勇樹さん:2点
内田尚吾さん:1点
藤井健一さん:2点
森 謙造さん:1点
鹿俣丈優さん:1点
-
長砂賀洋
コンセプトアーティスト
鳥取県出身。京都精華大学テキスタイルデザインコース卒業。アニメ美術背景スタッフとして多数の作品に携わった後、渡米。トンコハウスの堤大介、ロバート・コンドウ監督作品『ダム・キーパー』ペイントリード、『ムーム』アートディレクター、『ダム・キーパー』グラフィックノベル全3巻・アートリードを務める。現在もトンコハウスのプロジェクトに参加中。
【総評】
自分の仕事柄、何を伝えたいか明確なものを選びました。まだまだ大変とはいえCGでの表現コストはどんどん下がってきているように思います。その中で、何をつくりたいか、伝えたいかということがより問われていくんだと思います。それに応えられるように毎日考えながらつくっていきたいと思っていますので、今回応募された皆さんといつか一緒に作品をつくれると嬉しいです!
【採点結果】
熊澤七花さん:3点
伊藤史弥さん:2点
大石凌雅さん:2点
加藤晃介さん:2点
谷 姫莉さん:3点
中村裕紀さん:1点
田中拓郎さん:1点
福田慶一朗さん:3点
坂田大河さん:2点
梅村時空さん:1点
-
藤田祐一郎
キャラクターアーティスト
1988年愛媛県生、2012年立命館大学卒業。都内CGプロダクションに入社後、フリーランスを経て、現在は株式会社カプコンでキャラクターアーティストとして修業中。
https://www.artstation.com/chironamo
【総評】
たくさんの熱のこもった応募作品を拝見でき、非常に悩ましくも楽しい経験をさせていただきました。審査のポイントとしては基本的なCGのスキルに加え、作品を見る相手のことまで考えられている作品を高く評価させていただきました。皆様と今後同じ業界で切磋琢磨できる日を楽しみにしています!
【採点結果】
仲條駿輔さん:2点
平田 翼さん:1点
中川 祐さん:2点
比嘉敦樹さん:2点
丸山貴大さん:2点
縄田壮祐さん:3点
松本潤子さん:2点
内田尚吾さん:2点
大石凌雅さん:2点
林 祐希さん:2点
-
森田悠揮
アーティスト・クリーチャーデザイナー
国内外の映画ゲームCMなどのキャラクターデザインやコンセプトアートを請け負う傍ら2018年より造形作家としても活動をはじめる。
itisoneness.com
【総評】
今回僕が点を入れさせていただいた応募作品はどれも背景作品であり同じぐらいアセットのクオリティが高く、選ぶのがとても難しかったですが、構図やアイデアは個人差があったのでそこを基準に配点させていただきました。
【採点結果】
平田 翼さん:5点
留目貴央さん:3点
比嘉敦樹さん:3点
丸山貴大さん:2点
孫 イヒさん:4点
吉田宇輝さん:3点
-
沼倉有人
CGWORLD 編集長
2000年4月より(株)東北新社所属のオフライン・エディターとして、CMやVPの編集を手がける。主な参加作品は、YKK ap『EVOLUTION』VP、第一生命『第一でナイト(2代目ファミリー)』シリーズなど。2005年10月にCGWORLD編集部に加わり、2012年7月より現職。
cgworld.jp
【総評】
今回で通算4回目の開催となりましたが、着々と作品のバラエティさが増してきて本当に嬉しく思います。Twitterを通じて本コンペを創作活動&就職活動における目標に据えてくださる学生さんがいらっしゃることを知る機会も増えました。ひとえにご協力いただいている有力プロダクションさん&デジタルアーティストの皆さんのおかげです(感謝)。「WHO'S NEXT?」は、3DCGによる静止画作品であればテーマは自由というオープンさがウリでもあるので、次回も多くの学生さんからの応募をお待ちしています!
【採点結果】
仲條駿輔さん:1点
平田 翼さん:5点
中川 祐さん:5点
今村実希登さん:1点
熊澤七花さん:5点
直江遼河さん:1点
加来龍太郎さん:1点
川辺悠大さん:1点
審査企業 総評、新卒採用募集内容
続いて採点に加わった審査員企業の総評を紹介しよう。いずれの企業も現在 CGWORLD.jp JOBSで求人を掲載している。 あわせてチェックしてもらいたい。
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exsa
北は札幌、南は福岡まで日本国内に5拠点を構えております。ゲーム、アニメ、遊技機映像の制作を主に展開しています。ゲームとアニメには力を入れており、徐々に関わった作品が出せるようになってきました。制作環境の整備とクオリティに関しては手を抜かず対応していきます。関連会社のスタジオTANTAと始めたモーションキャプチャ事業もこれから大きくしていく予定です。
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/21100.html
【総評】:齋藤文仁(常務取締役/プロデューサー)
使用しているツールのバリエーションがすごく増えてきた印象です。様々なアプローチで作品の制作をしているのがとても面白いと感じました。リアルよりな背景作品が多かったので次回はぜひキャラクターの作品が見たいと思います。また、デザインで勝負するような作品も増えてくれるとより面白くなると思います。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
アルバイト
インターン
CG未経験可
【募集職種】
①CGアニメーター ②コンポジター③モーションキャプチャスタッフ ④CGモデラー ⑤2Dデザイナー
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神央薬品
映画、CM、TV、ゲームと様々な媒体を扱い、実写、アニメからフルCG、そして薬品......までは取り扱っておりませんがカートゥーンアニメーションからリアルなアニメーションを生み出すハイエンドかつハイブリッドなアニメーションスタジオです!
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/21046.html
【総評】:ノブタコウイチ(CGプロデューサー)
どれも意欲的で素晴らしい作品が多く講評するのが楽しかったです。年々クオリティも上がっているのですが、作品の中のボリュームも上がってきていてビックリします。今後一緒にお仕事できることを楽しみにしております!
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
インターン
【募集職種】
①プロダクションマネージャー ②CGリギングアーティスト ③CGアニメーター
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イリンクス
弊社はコンシューマゲーム好きが集まったコンシューマゲームに特化した開発会社です。特化しているからこそ、成功や失敗といったノウハウや技術がどんどん蓄積され次に活かせるのが強みです。 少人数ながらPS4等のハイエンドゲームを企画の起ち上げから開発まで全て自社で行っています。コンシューマーゲームの開発をしたいという方はぜひご応募ください。
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/30402.html
【総評】:西松祐紀、清家俊宏(背景アーティスト、テクニカルアーティスト)
今回もみなさん素敵な作品ばかりでした、最近はHoudiniなどの新しい3DアプリケーションやUnreal Engineなど、CGで表現するためのツールも増えて作品の内容も幅広くなってきているように感じます、それゆえ採点するのがとても大変でしたが、最後までとても楽しく作品を拝見させていただきました。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
【募集職種】
①エフェクトアーティスト ②キャラクターモデルアーティスト③ゲームプログラマー ④ゲームプランナー
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東映デジタルセンター ツークン研究所
最先端技術をCG制作に活かします! 最高峰のモーション&フェイシャルキャプチャ技術を磨き、高い次元のデジタルヒューマン、バーチャルセットの研究開発に挑戦しています。VFX制作ではゲームエンジンを利用するなど、つくる側も楽しむことで映像制作に貢献していきます。全ての分野で活躍するスペシャリストを募集します。プロデューサー志望も歓迎です。
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/21107.html
【総評】:石原翔太(CGデザイナー)
全体的にレベルが高く、アイデアも多様で楽しんで見ることができ、こちらも刺激されました。フォトグラメトリーなど、今まで学生ではあまりみられなかった手法を使ったものもあって良かったです。ぜひ各々の道を追求していってください。仕事の場で出会えることを楽しみにしています。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
CG未経験可
【募集職種】
①Light Stageデザイナー ②プログラマー ③フェイシャルアーティスト④CGデザイナー ⑤営業・プロダクションマネージャー
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スマートエンジニア
スマートエンジニアは、「レクサス」をはじめとした幅広い車種の海外/国内のカタログや、モーターショーなどのイベント、自動車メーカー社内検討などに使われるCG画像や動画を制作している会社です。ワークライフバランスを重視しており、プライベートや家族との時間を大切にしつつ、メリハリをもって仕事に取り組めます。愛知に加え、東京での業務も開始し、両拠点でのご応募をお待ちしております。
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/30208.html
【総評】:水野敏宏(CGデザイナー)
皆さん独特の世界観があり、いろんなアイデアがあるなと感心しました。技術なんて数をこなせば身につくし、仮に仕事を始めれば環境が大きく成長させてくれます。とかく普段の業務に追われると、純粋にCGを楽しんでいるとはなかなか実感できませんがモノをつくりたい、表現したい衝動を大事にしてこれからも楽しんで制作してください。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
インターン
【募集職種】
①3DCGデザイナー ②2DCGデザイナー(フォトレタッチャー)③コンポジター ④モデラー ⑤ディレクター(制作ディレクター/アートディレクター)
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Volca
Volcaはゲームエンジンを使った高品質なルック作成を得意とする会社です。社員平均年齢は20代後半と若く、とても自由な雰囲気の会社です。また毎年、自社オリジナル企画映像をリアルタイムでつくることにもこだわっています。通年募集中です。
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/30479.html
【総評】:加治佐興平(代表取締役、ディレクター)
前回に続き、高品質な作品が多く楽しく拝見させていただきました。その中でも目を引いた作品は、"見ている人に何を伝えたいか"が明確な作品だったように思います。CGはあくまで伝えたいことを表現するツールなのだなと再認識した次第です。今後、皆さまがデザイナーとして活躍するのが楽しみです。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
アルバイト
インターン
【募集職種】
①CGモデラー ②アニメーター ③3DCGゼネラリスト
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メタサイト
Blenderを利用した3DCG制作からLive2Dなどの2D制作まで幅広い業務を行なっております。今後は3Dアニメーションも積極的に制作していきます。VFXやウェディングムービーなど多様な業務が特徴です。
募集ページはこちら:http://cgworld.jp/jobs/30529.html
【総評】:菅原一敏(代表社員/CGIディレクター)
皆さんの作品を見ると高いクオリティに圧倒されます。荒削りな部分もありますが勢いのある作品が多く、これからが楽しみです。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
インターン
【募集職種】
①3DCGアーティスト ②3Dアニメーター ③Live2Dデザイナー ④Unityエンジニア⑤CGプログラマー ⑥プロダクションマネージャー ⑦映像編集⑧トリックアートデザイナー
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デイジー
共に新しい可能性を追求できる仲間を募集中です!3DCG・アニメ・VFX・ゲームの制作会社として発足し、アプリや電機、自動車メーカーとプロトタイピングの開発も行なっています。テクノロジーを使った現代美術作品にも力を入れ、美術館や海外へ出展をしています。また、スタンフォード大学、パリ大学などともインターンシッププログラムを行い人材育成にも力を入れています。
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/21110.html
【総評】:太田修司(シニア・CGディレクター)
とてもたくさんの作品を楽しく拝見しました!今回は背景作品がとても多く、コンセプトアーティストや背景モデラーを目指す方がたくさんいらっしゃって驚きました。全体的に背景作品は暗く、色のレンジがせまくなる印象でしたので、作品内でどこを一番見せるのかをレンジを広く使って巧く誘導してみるのも良いと思います。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
インターン
【募集職種】
①3DCGモデラー ②3DCGアニメーター ③VFX、エフェクトアーティスト ④コンポジター ⑤3DCGエンジニア、ソフトウェアエンジニア
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バンダイナムコスタジオ
バンダイナムコスタジオは「Innovation through Creativity」をスローガンとするエンターテインメントコンテンツの開発スタジオです。バンダイナムコグループ内で最も大きな規模の開発スタジオとして、日々、ビデオゲームを主としたネットワークコンテンツの開発を行っております。ビジュアルアーティスト職は新しいコンテンツを創出する情熱を持ち、世界中の人々を笑顔にするものづくりをしたい方を募集しております。
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/30385.html
【総評】:ビジュアルアーティスト 採用担当
作品のバリエーションが豊富で、好きなものへの愛情が感じられる作品が多かったです。一方で全体的に言えることですが、物のデザインや配置をするときに、現実の世界をよく観察すると、もっと良くなると思いました。今後もいろいろなことに興味をもって、作品へのこだわりを突き詰めていってほしいと思います。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
インターン
CG未経験可
【募集職種】
①CGモデラー(キャラクター、背景) ②2Dアーティスト(2Dアート、UI)③エフェクトアーティスト ④3Dアニメーター ⑤映像制作アーティスト
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ピコナ
株式会社ピコナは3DCGプロダクションです。NO BORDER 2Dx3Dをキャッチフレーズとして掲げ、「2Dのような表現の3DCG」や「3Dのように見える2Dグラフィック」といった、二次元と三次元の縁-BORDER-をなくしていくようなクリエイティブを心がけています。
募集ページはこちら:http://cgworld.jp/jobs/21080.html
【総評】:亀山銀志(CGディレクター)
応募された皆様、つくるものから表現方法までそれぞれ個性的で、共通して自分が目指すところへ特化した強い個性とこだわりをもって作品づくりを楽しんでいるのかなと感じました。その情熱をもって、ぜひそれぞれ目指すところへデザイナーとして活躍していただきたいです。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
アルバイト
インターン
【募集職種】
①CGモデラー ②CGアニメーター ③制作進行④アシスタントプロデューサー
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lure.Inc
フォトリアルCG、エフェクト、実写合成を得意とし、3Dでのモーションデザインなど、グラフィック分野にも力を入れております。ただ一点のみに特化せず、バランスの良い技術を身につけたい方には良い環境かと思います。
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/30558.html
【総評】:渡邉祐貴(CGディレクター)
全体的に様々なコンセプトの作品が見られ、それぞれに個性を感じたところが良かったです。ただ、切り口が良くてもストーリーが伝わりにくい印象を受けました。技術も大事なことですが、なぜそうするのかを大事にモノづくりすることを今後も心がけると良いと思います。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
アルバイト
インターン
【募集職種】
3DCGデザイナー(ゼネラリスト)
-
MARK
MARKは「CG/VFX制作」で数々の刺激的な話題作や時代の指標となる注目作を手がけているCGIプロダクションです。2012年の設立以来、大手企業のTVCMを中心に、有名アーティストのPVやMVなど最先端の映像制作で成長を続けています。業界を牽引する精鋭スタッフと共に、洗練された映像作品を発信したい方をお待ちしております。
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/30126.html
【総評】:高橋 豪(CG director)
たくさんの作品を審査させていただくく機会は初めてなのでとてもいい勉強になりました。レベルの高い作品も多くあり、作品に対する熱意、意欲を感じ、良い刺激を頂きました。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
アルバイト
【募集職種】
①CGデザイナー ②制作進行/アシスタントプロデューサー
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ポイント・ピクチャーズ
ポイント・ピクチャーズは、主にゲームやTVアニメのOP、PV、CM等「広報系」の映像を制作しています。2Dの作画アニメーションをベースに、デザイン感覚を多く取り入れたOPムービー、音楽に緻密に合わせて動かしたスタイリッシュなPVなどのショートムービー制作を得意としています。「映像をデザインする」に共鳴し、クオリティの追求に努力を惜しまない方のご応募をお待ちしております!
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/20040.html
【総評】:CG部一同
とてもレベルの高い作品が多く、CG部一同で楽しく拝見させていただきました。皆さんには、今後もたくさんの作品をつくり続けてほしいです。今回をふり返ると、背景作品に傑作が多かった印象です。「この世界観で他の場所も見てみたい」そう思う作品が数多くありました。一方で、キャラクターやトゥーン表現などに挑戦する方もおり、これらを同列に採点する難しさを感じます。
【募集対象】
2020年度採用
【募集職種】
①モーショングラフィックスデザイナー②グラフィックデザイナー
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slanted
主に自動車会社向けの映像、カタログ用画像などの制作を得意とするCGスペシャリスト集団です。企画・演出~完パケまで一貫した制作能力もあります。近年ではクルマ以外の映像制作も増え、それぞれに合わせた演出スキルが求められます。コンポジット兼任できる方歓迎します。よりクリエイティブな仕事を目指したい方はぜひ。
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/30207.html
【総評】:長瀬和志(ディレクター/CGディレクター)
玉石混交な応募作品、楽しく拝見させていただきました。採点は画としての完成度の高さを重視しましたが、結果として良い作品はCGスキルも高いです。分業化されるのが当たり前になってきましたが、どの工程においても常に最終アウトプットを意識しましょう。皆さんの今後に期待します。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
アルバイト
インターン
【募集職種】
●募集職種:①3DCGアーティスト [ジェネラリスト]
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三悟
主にゲーム、アニメ、映像、VR等のデジタルコンテンツで使用される3Dモデルを制作しています。日本が得意としているテイスト(NPR等)のキャラクターモデル制作に特化しております。ミサトリはアーティストの『Life』と『Work』を大切に考えています。CGの歴史が浅い会社ではありますが、新興企業ならではの旨みもあります!皆様のご応募お待ちしております。
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/30559.html
【総評】:大悟法幸子(代表取締役)
どれも素晴らしい作品で、クリエイティビティに富んでいて楽しませていただきました! 造形、世界観、グラフィックデザイン等々、様々な視点から表現された作品が多く、悩みました。アート性や技術力の面だけでなく、アイデア満載の作品や、面白い見せ(魅せ)方もあり、刺激になります。皆さまの今後の作品も楽しみにしております。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
アルバイト
【募集職種】
●募集職種:①3DCGキャラクターモデラー ②アートディレクター
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コロッサス
株式会社コロッサスは創業以来、高解像度のキャラクター制作やフルCGムービーを数多く手がけてきました。CGをただの技術としてではなくエンターテインメントの中でどう表現に結び付けていくのかを常に模索しています。技術や表現が目まぐるしく進化している現在において、私たちも常に進化を続け、映像のプロ集団としてみなさまの「これを求めていた!」に応えるべく日々精進していきます。
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/30000.html
【総評】:コロッサス制作一同(CGアーティスト)
よくつくり込まれていて綺麗にまとまっている作品が多い一方、強く印象に残る作品は少なかったかなという印象です。スタッフ数名で拝見したのですが全体的にクオリティが高く、意見がかなり分かれました。応募されたみなさまと一緒にお仕事ができる日を楽しみにしています。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
【募集職種】
●募集職種:①CGジェネラリスト(Maya) ②3DCGモデラー(Maya、ZBrush、Substance) ③3DCGアニメーター(Maya、MotionBuilder)
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キャラバンズ
ゲームグラフィックスを中心としたクリエイティブスタジオです。提案型デザインワークで感動体験をお届けする、特別なスタジオを目指しております。2019年より、デジタルキャラクタによるオリジナルコンテンツの制作販売も始めており、一歩先の手触り「EXTRA. TOUCH」を体現するコンテンツを生み出しています。面白い仕事をしたくてウズウズしている方はぜひ当社をご検討ください。
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/30387.html
【総評】:金重保貴(代表取締役)
まず多くの応募があることをとても喜ばしく感じます。年を追うごとにクオリティが上がり、リアルな表現には目を見張るものがあります。ただ個人的には、どこかで見たフォトリアルな画づくりよりも、独創性あふれる作品をもっと見たいです。今後お仕事をご緒し、皆さんのオリジナリティあふれる画づくりに触れる日を楽しみにしております。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
アルバイト
インターン
CG未経験可
【募集職種】
●募集職種:①キャラクターモデラー ②アニメーター ③背景モデラー④エフェクトデザイナー ⑤2Dアーティスト
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VERRY
弊社は大手ゲームメーカーのコンシューマゲームやスマートフォンのアプリの開発を主軸としつつ、イベントで流される映像や、企業・自治体のCMに使用されるデザインの制作に携わるなど、幅広い分野へと活動の場を広げております。設立7年目とまだ若い会社なので、会社とともに大きく成長していただく仲間を募集しています。スキルに自信がなくて不安な方でも、基礎ができていれば大丈夫ですので、気軽にご応募ください。
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/30503.html
【総評】:花守俊介(代表取締役)
たくさんの応募作品を拝見して、イメージ通りに作品を表現できた方、気持ちにまだ技術が追いついていない方、それぞれだと思いますが、応募されている方はご自分の世界観をCGで表現し、世界に発信したいという熱い思いがある方ばかりだと思います。今後もその熱い思いとフレッシュな感性を仕事でも忘れないようご活躍されることを期待します。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
アルバイト
インターン
【募集職種】
●募集職種:①キャラクターモデラー ②エンバイロメントアーティスト③アニメーター
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ENGI
弊社は、KADOKAWAグループのアニメ会社であり、KADOKAWA原作作品を主体に2D、3Dアニメを手がけていく会社です。北米、南米、欧州などから海外の最新技術をもったスタッフが加入しており、大型タイトルを目下制作中です。一緒にCG映像への挑戦をしてくれるバイタリティあふれる方のご応募をお待ちしております。
募集ページはこちら:https://cgworld.jp/jobs/30499.html
【総評】:吉岡宏起(取締役 チーフプロデューサー)
自身の世界観を上手く表現している方が多数おられ、とても楽しんで拝見させていただきました。ゲーム業界を志望される方が多くいるように見受けますが、これからの日本のアニメCG会社の中には、世界を相手に戦っていく会社もございますので、ぜひともアニメCG関連会社への就職もご検討ください。
【募集対象】
2019年度採用
2020年度採用
アルバイト
インターン
※英語、スペイン語が堪能に扱える日本人の方は未経験可能
【募集職種】
●募集職種:①3DCGモデラー ②3DCGリガー ③3DCGアニメーター④3DCGエフェクター ⑤3DCGプロダクションマネージャー(制作管理)
協賛企業からの応援メッセージ
最後に優秀者向けにプレゼントを提供してもらった企業を紹介したい。いずれのメーカーも、プロフェッショナルの3DCGコンテンツ制作現場で用いられているツールを提供している。本格的な作品制作を行う上で、頼りになる存在だといえるだろう。
※掲載順は五十音順
▼ASUS JAPAN
www.asus.com/jp
「ASUS」というとパソコンメーカーのイメージが強いかもしれませんが、実は2011年に初代ProArtシリーズ液晶モニター「PA246」を発売して以来、コンテンツクリエーターのためのトータルソリューションを展開してきました。ASUS ProArtシリーズの高い品質と技術力がこれまでに多くのユーザーに支持され、高い評価を受けてきました。今回応募された多くの作品を拝見させていただき、その技術の高さと作品に込められた熱い思いに圧倒され、感動いたしました。多くの素晴らしい作品から勝ち抜き、受賞された皆様には、心よりお祝い申し上げます。今後のさらなるご活躍を期待しております。
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ASUS JAPAN賞
PB258Q
仕事に娯楽に!2K WQHDの解像度の25型モニター
PB258Qは100% sRGBの広色域と178°の広視野角を実現した、2K WQHDの解像度を有する25型モニターです。仕事と娯楽に両対応のB258Qは、フレームレスデザインでマルチディスプレイ環境にも最適です。
▼エプソンダイレクト
shop.epson.jp
受賞された皆さん、おめでとうございます!応募された多くの作品はどれも作り手の情熱が溢れる素晴らしいものでした。これからも皆さんのこだわりを形にした作品を創り続けて下さい。私たちエプソンダイレクトも国内生産、25年以上続くブランド「EndeavorPC」で、映像・CG分野で活躍する皆さんを応援します!
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エプソンダイレクト賞
Endeavor MR8200
インテル Core i7、NVIDIA GeForce RTX搭載ハイパフォーマンス機
第9世代の8コアハイパフォーマンスCPU インテル Core i7-9700KそしてNVIDIA RTX2060を搭載した最新鋭のハイパフォーマンス機。大容量データによるストレージ交換が簡単なフロントアクセスはプロも推薦の利便性です。
▼マクソンコンピューター
https://www.maxon.net/jp
今回の応募作品は、ジャンルや方向性、表現の多様化していると感じました。細部まで作り込まれた作品から、シンプルながら豊かな世界観のものなど楽しませていただきました。学生の皆様には、無料のCinema 4Dをぜひこれから皆様のツールの一つとして使っていただければと思います。
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MAXON Computer賞
Cinema 4D R21サブスクリプション1年間
直感的でわかりやすい操作性が魅力。Cinema 4D最新バージョン
特にモーショングラフィックスの制作などで高い評価を得ている統合型3DCGソフト、Cinema 4D。直感的でわかりやすい操作と、論理的なインターフェイスは、初心者でも安心して操作ができ、高度な3Dグラフィックや驚くようなグラフィックをすばやく簡単に作成するのに最適なツールです。
▼マウスコンピューター
https://www.mouse-jp.co.jp
リアルな作品から幻想的な物語が始まりそうな作品まで、技術力と創造力にあふれる作品の数々に圧倒されました。今回応募された皆様が、世界で活躍するクリエイターへ成長することがとても楽しみです。クリエイター向けパソコンDAIVでは皆様の創作活動の相棒として製品面で支えていきたいと思います。
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マウスコンピューター賞
DAIV-DGZ530S3-SH2-VR
インテル Corei7を搭載したスタイリッシュなクリエイター向けモデル
8コアのインテル Corei7-9700F、GeForce RTX 2060を搭載したCPU・GPUともにバランスの取れたオールマイティーモデル。
▼ワコム
https://www.wacom.com/ja-jp
ワコムは、1983年の創業以来、日本を含めた全世界150以上の国と地域で、デザイナーやクリエイターの皆様のクリエイティビティーを最大限に発揮するペン&タッチタブレット、液晶ペンタブレット、モバイルクリエイティブタブレット、スタイラス製品を提供しています。 今回のWHO'S NEXTに応募された多くの作品を拝見し、そのクオリティの高さに感動するとともに今後のCG業界を支える次世代の息吹を強く感じることができました。受賞された皆様には心よりお祝い申し上げます。益々のご活躍を祈念致しております。また惜しくも受賞を逃してしまった皆様には、これからもたくさんのチャンスがあると思いますのでぜひ作品制作を楽しんでください。