>   >  学生限定投稿コーナー「WHO'S NEXT?」:学生CGトライアル「WHO'S NEXT?」2020年第2弾 結果発表! 優秀賞&審査員講評コメント一挙公開
学生CGトライアル「WHO'S NEXT?」2020年第2弾 結果発表! 優秀賞&審査員講評コメント一挙公開

学生CGトライアル「WHO'S NEXT?」2020年第2弾 結果発表! 優秀賞&審査員講評コメント一挙公開

2020年度、第2回の開催となる本コンテスト。テーマは今回も「3DCGを用いた静止画作品」だ。3DCG業界をリードする審査員計29名による厳正な採点の結果、優秀賞を勝ちとった27作品を一挙に紹介しよう。

※本記事はフリーペーパー「CGWORLD Entry vol.25」内「WHO'S NEXT?」掲載の内容に審査員講評結果など追加したものです
※講評コメントは全て原文ママ

  • CGWORLD Entry vol.25
    特集:ライブで会おう!
    価格:無料(フリーペーパー)
    判型:A4ワイド
    発行日:2020年8月26日(電子版)、8月26日(ペーパー版)
    URL:https://www.catapoke.com/viewer/?open=c7925&lang=ja

作品応募条件・審査方法について

応募作品テーマは「3DCGを用いた静止画作品」。作品審査はCGWORLD連載陣など特別審査員が12名、CGプロダクションの審査員17名によって行われた。審査員はいずれも全作品の中からお気に入りの作品を選び、持ち点20の中から配点する。合計得点の高い作品から表彰。参加対象は高校生から専門学校生、大学、大学院生など教育機関在学中の方を対象。通学中でなくても、クリエイティブ分野における就業経験のない方であれば応募OK。

CGWORLD特別審査員 総評

審査企業 総評、新卒採用募集内容

CGWORLD Entry vol.25 電子版はこちらから

第1位:『日本庭園』 獲得点数:88点

留目 貴央さん(日本工学院専門学校)
今後もinput、outputを大切に、作品の質を上げていきたいと思っています。

●作品解説
自身の好きな「和」をコンセプトに、日本庭園の美しさを表現しました。

●使用ツール
Maya、ZBrush、Substance Painter、Photoshop、SpeedTree、Megascans

●受賞コメント
この度は一位を頂くことができ、大変うれしく思います。作品の説明にもありますが、自分が好きなものをコンセプトにして制作したからこそ、モデルやテクスチャ一つ一つに真摯に向き合うことができたと思います。審査員の方々の講評を読ませていただき、自分が表現したかった日本庭園を伝えることができたと同時に、まだまだ絵を面白くしたり、説得力を持たせることができるということを痛感したので、今後の制作での課題にしたいです。


●審査員コメント 抜粋

トランジスタ・スタジオ 秋元純一(取締役副社長)
全体的な質感のクオリティが高く、アセット一つ一つ手を抜いておらず、細やかな調整が入れられている。構図も非常に素晴らしく、手前から奥の抜けまで無駄が無い。すだれの乱れ方や、建具の開け具合まで、現実世界の様にエラー(ランダムさ)を入れ込んでおり、リアリティがある。植栽も非常に凝っていて、違和感がない。特筆すべきは、屋根の上にまで配置された枯れ葉だ。こういった気配りが写実表現には欠かせない。あまり欠点を見つけられないが、言及するとすれば、季節感だろうか。色づいた葉もあり秋の様にも感じるが、緑色の植栽が多いことから、その雰囲気を紛らわしてしまっている。情景の表現としては十分ハイレベルだが、もっとコントラストをつけて、手前を更に暗く落として額縁のように使うことで、見せたい日本庭園に視線が行くのではないか。

モデリングブロス 今泉隼介(代表取締役)
置かれている植物の種類やパターンの豊富さ、建築資材の多さからバラバラになりがちな要素を1枚の絵としてとても綺麗にまとめていると思います。これは影の使い方の上手さ、色の合わせ方の巧妙さ、フレーミングの取り方の合わせ技であると思います。細かく見ていくと、柱、梁などもまっすぐに作らず、微妙に湾曲させながら作っている所にも、製作者の観察力、手間を惜しまない努力が窺えました。一方で、全体的にラフネスの調子が一定なので、そこに変化を入れられる要素を追加すると、さら良くなるのではないかと思います。

小山 誠(シニアアニメーター)
夏の暑い日に畳の間でのんびり座りながら日本庭園を眺めている瞬間を切り取った様な、光と影が印象的な素晴らしい作品だと思います。特にシェーディング、テクスチャーの質感が素晴らしく作者の可能性を強く感じます。強いて言えば、軒先が明るすぎるので、もう少し影を落として明暗をはっきりさせた方が視線を中央に集中できるかと思います。作者の将来がとても楽しみです!

SAFEHOUSE 鈴木卓矢(取締兼モデリングSV)
一つ一つのオブジェクトが高いクオリティーで作られていて、モデルとテクスチャーのバランスがとてもいいです。 モデルの配置バランスも好きですね。手前はシンメトリー構造なのに対して、その奥の構造はアシンメトリーなのですが、質量がシンメトリーバランスになっているので空間全体に目線が行くように設計されている感じがします。 雰囲気も日本庭園の静かな感じが出ていてテーマも表現てきていると思います。 もう少し風鈴が見えるようになると、音が聞こえてきて伝わる情報が増えるのと、植物のスケール感にバラつきがあるので、それを合わせてあげるともっと良くなると思います。

竹下優子(シニアマットぺインター・コンセプトアーティスト)
とても綺麗で穏やかな絵です。家屋の作りや庭園の木々まで、細やかな造りをされていて、見事です。風の音が聞こえてきそうな気がします。CGとしては十分リアルなライティングなのですが、一枚の絵としてより完成度を上げたければ、ライティングの色や影の色を誇張したりなどが可能だと思います。とても綺麗で癒される絵です。大変お疲れ様でした。

友野るい(イラストレーター)
描写的な意味でのリアルさや完成度があって、大変すばらしい作品かと思います。日本庭園に関して私は造詣が深くないので絵的な部分からの講評となりますが、庭園部分の面積が少ないのが少し見え方として不利かなと思いました。勿論建物の中から鑑賞する前提や、あえて見ている人の視点を屋内に置く利点はあると思うのですが、規則正しい直線で構成された建物に対して、もっと庭園部分の有機的なシルエットや色彩を見せて、対比としてよく見せることができるのかなと思うのですが、それには構図の調整が必要かと思いました。あと端的に、庭の植物の粗密不足や植物の高さが上下ラインでそろっている、背の高い植物の間隔が均等にそろってしまっているなど、メイン部分に大きな改善の予知がありそうです。

森田悠揮(アーティスト・クリーチャーデザイナー)
リアリティという点でいえば申し分ないクオリティだと思います。素晴らしいです。絵として少し整いすぎているというか、平凡な印象も受けてしまったのでなにかクセを作ると魅力的に見えるのではないかなと思います。

khaki 横原大和(CGディレクター)
モデル、質感共に細部までとても精巧に作られていて絵に説得力を感じる。畳や木の床も軋む音を想像させるくらい作り込まれている。静寂さや重厚さを感じさせるレイアウトとライティングも「和」をとても上手く表現している。作品を見ていると、まるで自分が実際にその場に座って、美しい日本庭園を眺めている感覚に襲われてきた。

宮川英久(コンセプトアーティスト)
完成度が頭一つ抜けて高いと感じました。ライティングも自然ですし、モデリング、テクスチャ、色味の配置もうまく機能しています。あえて言うならば(静かな雰囲気を演出する為に意識的に選んだのは分かりますが)2点透視図法的なカメラアングル以外に何か選択肢があったのかもしれません。1点透視図法的なカメラアングル「でなくてはならない」という程の説得力が感じられない、というだけで、不適切なアングルでは決してありません。また、この作品の主題や構図的に難しい所ではありますが、手前に(最前景に)オブジェクトが何か欲しかったです。とはいえ、これらは「重箱の隅」です。素晴らしい作品です。

wonderium 原野豪行(リードデザイナー)
構成がとても良く考えられていると思います。画面奥へのパースを強調する廊下や、日向と日陰のバランスの良い配置で、奥行きのある空間が表現できていると思います。奥行き表現で使いがちな奥行きのブラーがないおかげで隅々まではっきり見え、奥の部屋がどうなっているか、先の見えない廊下の先もどんな景色だろうかとついつい想像してしまいます。植物や建物の作り込みや丁寧な配置も没入感を邪魔しない要因になっていると思います。敢えて言うのであれば、屋根瓦の形状や並びの規則正しさ、奥の建物の障子のテクスチャや質感にCGっぽさが出て少し気になりました。

ポイント・ピクチャーズ CG部一同
物量系の背景作品は毎回受賞傾向が強く、ハードルが上がっていますが、そんな状況の中でも見事だと思いました。 フォトリアルを突き詰めた作風で、植物も種類があったり1つ1つ違うなど、詳細に造り込んである為、安定感のある構図の中で季節感、空気感、天候の感じやおおよその場所までじっくり伝わって来るような作品になっています。 全体は良くても細部が惜しい作品も多い中、この作品は造り切れている印象が大きかったです。 演出面についてですが、一般的に空を入れると開放感が出ますが、その分画面のディテールは減ってしまいます。 この作品の場合では空の描写は最小限に抑え、自然光が差し込んでいる状況によって主に画作りしている点も成功しているように思いました。 光と影、人工物と自然物の対比もきちんと入っていて、非常に見応えのある1枚になっています。

スマートエンジニア 岡本悠暉(CGディレクター)
写真のような高精細さを感じます。3Dモデルの完成度も素晴らしいと思います。構図と見せ方も良いですね。

MAPPA 淡輪雄介(取締役/CGI部部長)
雰囲気のある良い絵です。細部の造形が緻密でありつつ、奥→手前→奥と視線誘導される構図により奥行きと空気感も出ています。石や砂がもっと見えるように構成すれば、日本庭園の美しさが更に出たように思います。

メタサイト 菅原一敏(CGIディレクター)
細部まで作り込まれている為、画の情報量が豊富でリアリティがあります。軒の板目が同じであるのも気にさせない圧倒的なクォリティだと思います。

exsa 海老澤広樹(部長/プロデューサー)
全体的に各オブジェクトのスケール感のバランスが取れていて、とてもリアリティのある仕上がりになっていると思います。レイアウト的にも見せたいところに視線が行くようになっています。庭園の中でも主役となる草木を決めて作れば、もっと絵としての力が出て良いものになると思います。

コロッサス CGアーティスト一同
オブジェクト一つ一つが細部まで作られていて、 それでもって喧嘩せずに全てが仲良く纏まっていて感動しました。 小さな風鈴や、曲がりくねった盆栽の辺りも配置が上手いなあと思った。
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絵の構図、植物の密度感や光の入り方がきれいだったので一番に選びました。 屋根瓦にある落ち葉や壁のよごれ床のシミなどのよく観察して作っているように思いました。
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写真っぽくいい出来に仕上がっていると思います。ただ人が住んでいるようにみは見えないのが惜しいと感じました。 背景としてはとてもいいと感じましたが、生活感を出せればよりいい作品になると思います。

第2位:『脱け殻の街』 獲得点数:42点

小濵 行秀さん(九州大学芸術工学部芸術情報設計学科)
CGはちょうど始めて2年ほどになります。普段はxRアプリの開発や音楽制作、それに伴った映像制作などを主体に活動しています。将来的にはゲームや映画、メディアアートなどの制作に携わり、表現の追求をしていきたいと思っています。

●作品解説
非日常だけど懐かしい夏を目指しました。 女性の梅雨明けのような爽やかさからメカの重厚で夏のような暑さに向かっていく季節の移り変わりやこの季節の懐かしさ、温かみを田舎の古い建物や奥の住宅街から感じてもらえるようこだわりました。

●使用ツール
Blender、Photoshop、Substance Painter

●受賞コメント
ありがとうございます!非常に嬉しいです!頂いた講評も今後の制作の励みにしたいと思います。そして、他の応募作品もとても素敵でした...自分に無いものが沢山あり、とても勉強になりました。また、少しでもこの機会を還元できたらと思い、受賞作品のCGの制作過程をnoteで執筆致しました。ほんの少しでも参考になれば幸いです。非常に素晴らしい体験をさせて頂きました!これからも制作頑張りたいと思います。


●審査員コメント 抜粋

トランジスタ・スタジオ 秋元純一(取締役副社長)
もう何が何やら、、という状況が心をくすぐる作品になっていると思う。正直、CG的なクオリティラインとしては、もう少し頑張りたい細部が多い作品だが、画面が色々忙しく、構図も面白く、思わず点数を入れさせられた感じだ。雨上がりの後だろうか、かなり破滅的な状況の中、やたらと落ち着いた女性が少し高台から見下ろすように、佇んでいて、飛び立つ鳥や、向かうヘリ。手前にはフォーカスアウトしたセミ。古びた階段と新しすぎる階段。色々な対比を見せつけられて、思わず見入ってしまう構造になっている。恐らくタイトルから察するに、この街にはもはや人はいないのかもしれない。もしくは、飛び出したのは目の前の機械で、街自体を抜け殻として表しているのか、、画面手前のセミはそのメタファーなのか。状況を理解させないという手口にまんまとハマってしまった。映画を思わせる画面のサイズ感も、構図の上で成功している。

小山 誠(シニアアニメーター)
アニメ映画の1シーンの様な迫力のある作品ですね。電線のライン、建物の手すりを使って自然と画の中心に視点を誘導するような構図はとても良く出来ていると思います。巨大ロボットは重機などを参考に光沢を下げて重厚感を出した方が良いと思います。女の子の足元の水溜まりの反射が強すぎるのが気になりました。カメラ前のセミがピンぼけしているとはいえ視線を遮るので無くした方が良くなると思います。

SAFEHOUSE 鈴木卓矢(取締兼モデリングSV)
画のバランスが好きですね。 すごく雰囲気の出ている作品になっていると思います。 近景中景遠景がわかりやすいので奥行きがシンプルに表現されています。 意外に手前に飛んでるセミによって物語に緊迫感がでていて好きですね。 奥に見えるセミロボットのパーツの一つ一つが大きく、ほかのオブジェクトとの対比でしかスケール感がでなくなってしまっているのがもったいないですね。 一つ一つのモデルを見るとまだ荒いところはありますが、全体のまとめ方が好きな作品です。

スパイス 本橋大史/杉本玲(ディレクター)
ストーリーを想像できるのが楽しい。やりたいことが詰め込まれてる。 コンセプトアートとして素晴らしいと思います。 危機感のあるシチュエーションに爽やかさを感じるキャラクターと色使い。 ミスマッチに違和感を覚えるも独特の世界観作りに一役買って良いと思います。

RAYLINE STUDIO 平本泰三(代表取締役/プロデュサー)
物語を感じる作品です。 キャラ、背景、ストーリーすべてが入っている作品。 制作物の密度、種類 質感の種類の多さは群を抜いていると思います。 マシンは素晴らしいと。機械系が好きだと思える精密さ、質感になっていると思います。 近景の階段手摺の曲げ方にもうちょっとストーリー性が欲しかったです。 また中景のビル群の高さがマシンとの比較で使用していると思いますが、近景との距離が近く見えるので、もう少しぼかしをいれて距離をみせるとよりよくなると思います。

wonderium 原野豪行(リードデザイナー)
情報量が多く見ていて飽きないです。季節感や雨上がりの状況も伝わってきます。 傾いたレイアウトも動きがあり、場面にもあっていて良い効果を生んでいるとおもいます。 蝉の幼虫型の巨大メカ(でしょうか?)のちゃんと稼働しそうな関節のデザインや重機のようなパーツを組み合わせた作りが良いですね。ポーズが落ち着いてしまってる印象なので、もう少し動きのあるところを捉えたようにしても良いかと思います。 少し気になったのは鳥のコピペ感、山の質感、ヘリコプターの質感といったところでしょうか。

StudioGOONEYS 大山萌依(モデリングスーパーバイザー)
さわやかなコンセプトとあった色使いで、絵としてよくまとまっていると思いました。 建物や手すりなどのプリミティブ感が惜しいです。一つ一つのテクスチャだけでなく、モデルの形状そのものでの情報量をもっと入れてあげると、グッとクオリティが上がると思います。 これからも作品作り頑張ってください。

ポイント・ピクチャーズ CG部一同
"今年は長い梅雨でしたが、それを吹き飛ばす清涼感に溢れた夏を感じるいい作品ですね! メタリックなメカと傘を持つ少女が作品にストーリー性を持たせており、作品の味を際立たせて引き込まれる画面構成になっているのだと思います。 建物の塗装剥がれや、階段のサビや壁の落書きなどが自然に馴染んでいることで、情景に説得力が出ています。奥の雲や山のディティールが手前のオブジェクトと比べて少しもったいないと感じました。 山の高さをもう少し低めに配置することで空の広さを強調し、ボケやフォグの追加で山自体を目立たなくさせたり、雲や青空の彩度を少し上げたり等加工すると写真素材感が消えてさらに良くなると思います!"

MAPPA 淡輪雄介(取締役/CGI部部長)
梅雨明けの日常風景と巨大メカの組み合わせに、一目見てワクワクしました。全体的にイラスト調の仕上がりなので、画面左半分や空に実写感が残っているのでグレーディングで整えたかったですね。

イグニス・イメージワークス 長谷川勝章(第一クリエイティブユニット 室長/CGディレクター)
世界観に奥行きがあって、面白い作品だと思います。ただ、一つ一つのディティールがやや単調なのがもったいないですね。また、ホワイトバランスがややばらけてしまっているので、視線誘導が安定しないかもしれません。土台からしっかりと丁寧に組み上げなおすと、さらに課題が見えるかもしれません。

クリープ 山田太郎(クリエイティブチームリーダー)
細部にわたって作り込まれており情報量も多く良いと思いました。 奥の怪獣?が若干周りから浮いて見えるので、環境やライティングを詰めて表現すればもっとなじむかな?と思いました。

第3位:『戯猫(ネズミが猫をからかう)』 獲得点数:37点

伍 世基さん(宝塚大学)
卒業後、ゲームCGデザインとエフェクト制作、5-6年後にはVFXのテクニカルアーティストになりたいです。いつか自分の名前をスタッフロールに載せます!
https://www.artstation.com/wushiji

●作品解説
年明けのために作った作品です、2020年はネズミの年ですから、ネズミをテーマとして作品を作りました、ネズミがネコをからかうシーン,二年生の時に自分なりの芸術様式を模索しながら作りました最も良い作品です、Zhelong Xuや竹谷隆之が私の1番好きなアーティストであり、彼らの影響で造形に興味を持ちました。

●使用ツール
Maya、ZBrush、Substance Painter

●受賞コメント
三位で受賞できて、自分も驚きました、ありがとうございました。審査員から講評をいただいけてとても感謝しています。プロたちから評価されて、いろんなことを学びました。自分が足りない部分が、今後の課題として頑張りたいと思います。いつか他人にも影響を与えることができるようなアーティストになりたいです、この度とても貴重な経験になりました。


●審査員コメント 抜粋

モデリングブロス 今泉隼介(代表取締役)
さすがZhelong Xu氏や竹谷隆之氏に影響を受けただけあって、流れのある作品になっていると思います。動物だけでなく、纏っている布や雲、釣り糸などの小道具に動きがあり躍動感を感じました。敢えて指摘するのであれば猫に載っているネズミのキャラクターに「スピードの中で竿を引っ張っている」など、力の表現があると更によくなるのではないかと思いました。全体的なカラーパレットのチョイスもまとまりがあり、キャラクターのデザイン力が素晴らしいと思います、次回作楽しみにしております!

SAFEHOUSE 鈴木卓矢(取締兼モデリングSV)
デザインセンスが素晴らしいと思います。 特に造形が素晴らしく今にも動き出しそうな躍動感がありますね。 ネズミや猫にも表情がありそれぞれのキャラクター感情が伝わってきます。 煙なのか水なのかわかりませんが地面の造形が猫の疾走感を強調していて、キャラの動きに対して背景のモデルが状況を説明していてとてもバランスがいいです。 ちょっと主役の顔が見えづらいのが残念ですが全体の完成度は高いと思いました。

【東條あずさ(ILM アートアシスタント)】
自分でデザインして彫ったということで素晴らしいと思います。 猫の表情やねずみの衣装などとても魅力的にデザインされています:)
こうしたらいいかもと思ったこと
台に乗っていることから、伍さんのあこがれのアーティストの方のように実際にある彫刻風に作ろうとされていると想定しました。 なのでつい細い糸の先に鯉がうかんでいるという状態が、実際の彫刻で物理的に可能なのか、無駄な考えがよぎってしまいました。 台を置いて本物の彫刻をイメージして作られるときは、実際の物理的なことも気にするといいかもしれません。 ただ、とっても生き生きとしたキャラクターで今にも動き出しそうなデザインなので、台がなくていいのになーと思ってしまいました。 また、釣り糸のいびつな線の形に目が行ってしまうので、そこはもっとファンタジーとおもって気持ちいいきれいな形にしたらいいかなと思います。フォトショでちゃちゃっとなおせます:) 初心者とは思えないスカルプティング力なので、 これからの活躍をとっても楽しみにしています!

森田悠揮(アーティスト・クリーチャーデザイナー)
猫の表情や煙、衣服の流れなどがとても素敵だと思いました。要素が多すぎず少なすぎず、かわいくまとめられている点もとても良きです。

khaki 横原大和(CGディレクター)
躍動感のある造形が素晴らしい。上に載って猫をからかうネズミというシチュエーションも面白い。鯉を夢中で追いかける猫の表情やポーズが今にも動き出しそうでとても魅力的で可愛い。

デイジー 太田修司(シニアCGディレクター)
籔内佐斗司先生の作品を彷彿彷彿させる、生き生きとした躍動感が素晴らしいです。思わずフィギュアとして手元に置きたい作品。 是非3Dプリンターで出力してください!

Luxolis 川崎 晃/中川大希(代表取締役/取締役)
フィギュアのような造形と質感が素敵ですね。 躍動感やストーリーを感じるところもGoodです。 モデリングもとてもお上手ですがVFXのTAを目指されているんですね。 将来、幅広い範囲でご活躍されるのを楽しみにしております。
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魚が波に乗っているのが世界観があって素敵な表現ですね。 猫の魚しか見えていない表情も出ていてとても楽しい作品になっていると思います。 これからのご活躍に期待しています。

アイロリ・エンタテインメント 三谷祥也(CGディレクター/デザイナー)
それぞれのキャラクターの細かい表情やアクションから、物語を上手に表現しています。 ネコの視線と舌、鼠の我が意を得たりと言った表情など。陶器の工芸品のようで良いですね。

第4位:『King』 獲得点数:35点

山﨑 遼さん(大阪情報コンピュータ専門学校)
コンセプトアートとモデリングを主に制作しています。将来は、一線で活躍できるクリエイターになりたいです。

●作品解説
映画のワンシーンのようなポートレートをコンセプトに制作しました。フォトリアルな人体造形、質感表現と、プロップの生々しい使用感が感じられるモデル作りを目指しました。

●使用ツール
Maya、ZBrush、Substance Painter、Marvelous Designer、Photoshop

●受賞コメント
この度は、賞を頂き大変光栄です!「WHO'S NEXT?」の参加はこれで3度目になるのですが、やっと結果を残すことができ、とても嬉しく思っています。審査員の皆様には毎度のことですが、これからの制作活動において重要なアドバイスや講評を頂くことができますが、今回も入賞出来たとはいえ、次のステップに繋がるお言葉をたくさん頂き、さらに精進しなければと改めて思いました。今後もさらなる飛躍が出来るよう尽力していきます。


●審査員コメント 抜粋

モデリングブロス 今泉隼介(代表取締役)
割れた鼻、高い頬骨、広い顎、太い首が強調されており、力強い西洋人キャラクターの造形であることが窺えます。またキャラクターとしての造形もさることながら、背後の椅子や身に着けている装飾品のディテールの作り込みも丁寧に行われている所が素晴らしいと思います。テクスチャのディテールに関しては、傷、汚れがつきやすい場所とそうでない場所を観察し、ランダムではなくなぜそこにその種類の傷(または汚れ)がつくのかを考えて作って行くとストーリー性を持った自然な表現が出来ますので、次回製作に生かしてみて下さい!

スパイス 本橋大史/杉本玲(ディレクター)
細部まで作りこまれていて素晴らしい。 人物の表情があるとリアルになると思います。 牢獄のような背景とキャラクターがミスマッチなのが残念。 広角上げてニヤリと笑えば拷問を見るのが趣味のサディスティックな国王に見えなくもない。

Luxolis 川崎 晃/中川大希(代表取締役/取締役)
造形、質感、ライティング、どれも素晴らしいです。 将来一線で活躍されるクリエイターになられるのではないでしょうか。 今後の作品も楽しみです。応援しております。
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使用感など細部までこだわって作られていて、とても良い作品になっていると思います。 これからのご活躍に期待しています。

スタジオリント 伊藤龍太(代表取締役)
応募作品の中では一番の人物作品です。SSSの質感が良い感じです。髪、髭、背景の石が一段クオリティが落ちて見えてしまう事と、椅子と最奥背景がマッチしていないのが残念です。

キャラバンズ 金重保貴(代表取締役)
とても雰囲気のある、すばらしい作品だと思います。細かいところまで作り込まれたキャラクターと椅子がストーリーを感じさせますね。王様ならではの気品も感じられて素晴らしいのですが、後ろの壁の印象が王様の雰囲気と合っていないのかなとも思うので、違うパターンも見てみたいです。

イグニス・イメージワークス 長谷川勝章(第一クリエイティブユニット 室長/CGディレクター)
人物を正攻法で作ろうとする姿勢に好感が持てました。瞬間を切り取るのであれば、人物の表情(人物の性格がわかりやすい表情)を決めると、そこから世界観が広がり、構図、ポージング、ライティングなど別アプローチが生まれるのでは、と思います。

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