>   >  学生限定投稿コーナー「WHO'S NEXT?」:学生CGトライアル「WHO'S NEXT?」2020年第2弾 結果発表! 優秀賞&審査員講評コメント一挙公開
学生CGトライアル「WHO'S NEXT?」2020年第2弾 結果発表! 優秀賞&審査員講評コメント一挙公開

学生CGトライアル「WHO'S NEXT?」2020年第2弾 結果発表! 優秀賞&審査員講評コメント一挙公開

▼審査参加企業・アーティスト

<<特別審査員>>

  • 秋元純一
    トランジスタ・スタジオ/CGディレクター・取締役副社長

    2006年に株式会社トランジスタ・スタジオ入社。専門学校時代よりHoudiniを使用し続けて現在ではCGWORLD.jpにて「Houdini Cook Book」を連載中。

    http://www.transistorstudio.co.jp

【総評】
今回は、全体的にクオリティにバラツキが大きかった様に感じた。それに関しては、応募の間口が広がったという事だろう。また、似通ったモチーフが多いのも面白いと感じた。クオリティに自信がなくても、作品を人に見せるということが非常に重要だと思っている。自己評価も大事だが、他の目線からの講評を貰う事は大きな経験になると確信している。それによって自信を深めるもよし、プライドを打ち砕かれるもよし、作品は自分の世界だけで展示するのは勿体ない。実際に講評をさせてもらっている私自身、非常に勉強になることも多いし、刺激も多い。こういった機会は逃すべきでは無いだろう。講評においては、自分なりの基準を設けているが、基本的には褒めたい気持ちが先行している。今回もできる限り全員に講評をしたが、どうしても辛口になってしまった人もいた。ただ、是非とも激励として受け取って欲しいし、少しでも刺激になってくれるとありがたい。

[ 採点結果 ]
留目貴央さん:2点 小濵行秀さん:3点 木原瑞穂さん:1点 鎌田 明さん:2点 飯田葉月さん:3点 上妻由奈さん:1点 松永倖汰さん:2点 松浦優太さん:1点 山下晋太朗さん:2点 坂田冬士さん:3点 



  • 今泉隼介
    モデリングブロス/代表取締役

    高校卒業後に渡米、カリフォルニア州立大学を卒業後ロサンゼルスの「Sight Effects Inc.」「Zoic Studios」でモデラーとして8年の勤務を経て、2012年に帰国。帰国後はフリーランスとして様々な映画やコマーシャル製作、専門学校講師などを務める。2018年に株式会社モデリングブロスを設立、現在は代表としてモデリングチームをまとめている。

    https://www.modelingbros.com/

【総評】
今回初めてWHO's NEXTの審査をさせて頂きました。正直ここまで多くの作品が投稿されているとは思わず、皆さんのチャレンジ精神の大きさに驚かされました。面白いと感じたのは、製作される作品に「トレンド」の様なものがある様に見えたことでした。過去のWHO's NEXTであったり、Twitterで回ってくる質の高い作品が色々な方に影響を与え、新しい作品が出てくるのだなぁと感じました。

[ 採点結果 ]
留目貴央さん:5点 伍 世基さん:3点 山﨑 遼さん:3点 三枝木ニコさん:2点 平田 翼さん:5点 加藤早紀さん:1点 坂田冬士さん:1点



  • 小山 誠
    Double Negative Vancouver/シニアキャラクターアニメーター

    大阪府出身。1991年、19歳の時にカリフォルニア州に移住。建築設計士の仕事をする傍ら27歳の時にデジタルハリウッドのサンタモニカ校(dhima)へ入学。 卒業後、2002年にロスアンゼルスにあるBlur Studioでキャリアをスタートし、ゲームシネマティック、TVコマーシャル、ライドフィルム等にジェネラリストとして参加。 2006年にサンフランシスコのIndustrial Light & Magicに移籍し「トランスフォーマー」「アイアンマン」等の実写映画作品にアニメーターとして携わる。 2010年、ニュージーランドのWeta Digitalへ移籍し「ホビット」「サルの惑星」「ジャングル・ブック」などの作品に携わった後、2016年からバンクーバーに移り現在はDNEGに所属。これまでに参加したハリウッド映画は大小含めて40作品に上る。

    https://www.dneg.com/

【総評】
こういったCGコンテストには初参加でしたがアニメーター目線で楽しく審査させてもらいました。今回は一枚絵ということで多くの時間をモデリングやライティングに時間を割くと思うのですが、アイデア次第では同じモデルでも構図や視点を少し変えるだけでストーリーを持った面白い作品になります。自分にしか出来ない表現方法を模索してみるのも良いかもしれませんね。全体的に背景が多い印象だったので個人的にはもっとオリジナルキャラクターにも挑戦して欲しいです。

[ 採点結果 ]
留目貴央さん:5点 小濵行秀さん:4点 伍 世基さん:1点 山﨑 遼さん:2点 三枝木ニコさん:2点 伊藤史弥さん:1点 佐藤直紀さん:1点 鎌田 明さん:1点 上妻由奈さん:3点



  • 鈴木卓矢
    SAFEHOUSE / 取締役・背景モデリングSV

    大学卒業後、Square-EnixのVisualWorksに入社。その後アメリカに渡り、BlizzardEntertainment のCinematics 部署でSeniorArtistとして背景のデザインからモデリングまでを担当。2019年初めにドイツのArtDirectorとタッグを組んで、日本にSAFEHOUSE inc.を設立。自身の経験をもとにBlizzardと同じ環境レベルでのアーティスト教育を心掛けている。

    http://safehouse.co.jp/

【総評】
毎回審査をしていて思うことは、背景モデラーの認知度が高くなって背景作品が多くなったことがまず単純に嬉しいですね。 その中でも今年はコロナで自粛が求められた影響なのか、身近な物を題材を作品にしたものが多かったように思えます。 全体的に言えるのは、ソフトウェアが進化したおかげでテクスチャーや質感などはリアルに表現できるようになってきてます。 なのでパっと見の印象は全体を通していいですね。 ただ、そこから一歩抜け出せてる人は少ないように思えました。 テクスチャーの本質は素材の質感付けだけじゃなく、ストーリーを描くものなのでそこをどこまで深く掘り下げて表現できているかというところを意識していくと、もう一段感高いレベルで作品が作れると思います。 今後はそういったストーリーを描けているかというところもポイントになってくると思うので、ぜひ頑張ってほしいと思います。

[ 採点結果 ]
留目貴央さん:5点 小濵行秀さん:3点 伍 世基さん:4点 山﨑 遼さん:2点 林 祐希さん:1点 三枝木ニコさん:1点 木原瑞穂さん:1点 尾崎晶一:1点 實重成倫さん:1点 野口陽翔さん:1点



  • 竹下 優子
    コンセプトアーティスト・マットペインター

    Otis College of Art & Design 卒業後、ILM Singapore、Method Studios、MPC、Animal Logicで勤務。帰国後フリーのコンセプトアーティスト・マットペインターとして映画、テレビ、ゲームを中心に活動。

    https://yukotake.artstation.com/

【総評】
CGに対する熱意が伝わる作品が多く見られました。今持っている情熱を大切に、これからどんどん技術を磨いて頂きたいです。

[ 採点結果 ]
留目貴央さん:3点 伊藤史弥さん:4点 木原瑞穂さん:3点 鎌田 明さん:1点 藤原直登さん:2点 鄒 新晨さん:3点 北村祐樹さん:3点 平井未歩さん:1点



  • 東條あずさ
    Industrial Light & Magic / Art Assitant

    同志社大学経済学部を卒業後、バンクーバーフィルムスクールにて3Dアニメーションを専攻、卒業後、Hydraulxで3Dアニメーター、ILMでデジタルペイントアーティストなどの職を経て、現在はコンセプトアーティストになるべくアート部門でアシスタントとして修行中。参加作品『Stranger Things 2』、『Rampage』、『Aladdin』、『Terminator Dark Fate』、『Star Wars Episode 9』、『Irishman』など。


【総評】
私が3Dをはじめたころよりもレベルの高い作品がたくさんがあり講評するのが楽しかったです。 また自分でストーリーをしっかり考えて伝えようとデザインをしている方がたくさんいらっしゃったのが素晴らしいと思いました。今後の皆様の活躍を楽しみにしています。今後この中の人とお仕事をご一緒できることが楽しみです。

[ 採点結果 ]
留目貴央さん:3点 伍 世基さん:1点 伊藤史弥さん:2点 岩佐一輝さん:3点  平田 翼さん:2点 坂田大河さん:3点 加藤早紀さん:1点 森重 光さん:2点 松浦優太さん:2点



  • 友野るい
    イラストレーター/コンセプトアーティスト

    関東の美大を卒業後にフリーでイラストレーター、コンセプトアーティストとして活動。ソーシャルゲームやコンシューマーゲームにおけるキャラクターデザインやコンセプトアート、アニメーション作品におけるイメージボードなどを手がける。参加作品に『ソウタイセカイ』(2017/コンセプトアート)、『死印』(2017/コンセプトアート、怪異デザイン)、『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』(2016/キャラクターデザイン)など

    Twitter:@kyame

【総評】
どの作品も広い意味での描写的リアルさは担保されていてとても素晴らしいなと思いました。 それとともに、目的と手段とは何かというところを再検討するのも面白いのではないかと思いました。 描写力を使ってモチーフを描く...描くことに一生懸命で何を表現するか...私も毎回の制作で見失いますが その都度、見直して制作に挑みます。 言葉に置き換えると、描く(描写力)...というのは語彙でどれだけ単語を知っているか...というようなものかと 思っています。そして表現する...というのはその語彙(描写力)を使って意図を伝えることかと思います。 モチーフをリアルに描くことが目的として求められる媒体やお仕事も沢山あるかと思いますが、こういった 考え方も多くの中の一つの価値観として存在すると時折思い出してもらえると嬉しいですね。

[ 採点結果 ]
留目貴央さん:1点 加藤早紀さん:3点 森重光さん:5点 實重成倫さん:1点



  • 長砂ヒロ
    コンセプトアーティスト

    鳥取県出身。京都精華大学テキスタイルデザインコース卒業。アニメ美術背景スタッフとして多数の作品に携わった後、渡米。トンコハウスの堤大介、ロバート・コンドウ監督作品『ダム・キーパー』ペイントリード、『ムーム』アートディレクター、ネットフリックス『GO!GO!コリー・カーソン』カラーリードを務める。

【総評】
映像表現よりもコンセプトを表現されている方が多くて、CGも画材の一つになったのだと実感しました。CGは現実世界の模倣が主な表現方法だと思うのですが、記号的表現をCGでしていくとどういうことが起こるのか見てみたいと個人的には思っています。

[ 採点結果 ]
小濵行秀さん:1点 佐藤直紀さん:1点 福島 優さん:1点 坂田大河さん:1点 加藤早紀さん:1点 松 浦優太さん:1点 陳 思羽さん:1点 



  • 森田悠揮
    フリーランス / 造形作家・キャラクターデザイナー

    国内外の映画・CM・ゲーム等幅広いジャンルでのキャラクターデザインやクリーチャーのCGアセット、デジタル原型を手掛ける一方、自然や動物をモチーフとした造形作家として国外の展示会にも数多く参加している。

    https://twitter.com/YuukiM0rita

【総評】
今回はいつもよりも審査に時間がかかってしまうほどに、どの作品もクオリティが高く、かつ作者が表現したいことにも多様性が出てきたような気がしています。特にキャラクター作品の量とクオリティが前回前々回よりも飛躍的に上回ってきたなという印象で、見ていてとても楽しかったです。

[ 採点結果 ]
留目貴央さん:4点 伍 世基さん:3点 木原瑞穂さん:2点 鎌田 明さん:2点 上妻由奈さん:2点 實重成倫さん:2点 伊澤賢人さん:3点



  • 横原大和
    khaki / Co-Founder・CG Director・Art Director

    CGプロダクションkhaki所属。3Dジェネラリストとしてジャンル問わずバラエティに富んだ多くのハイエンド映像作品に携わる。3Dアニメーションのディレクション、コンセプトデザイン、アートディレクションなど。

    https://www.artstation.com/yokohara

【総評】
キャラクターや背景問わずどの作品も基本的な技量が高くとても高クオリティで印象的でした。今回、街角や夕方といったモチーフの作品が偶然多く票がバラけてしまいそうなのが少しかわいそうな気もしました。個人的にはリアルな背景や幻想的なファンタジーであってもジャンルに問わずCG技術を巧みに駆使してその絵からストーリーやバックグラウンドを想像できインスピレーションをあたえてくれるものが好きなのですが、今回そういった作品がいくつもあったので拝見するのがとても楽しかったです。映像業界やゲーム業界問わず皆様の将来の活躍や一緒に仕事する日を楽しみにしています。

[ 採点結果 ]
留目貴央さん:5点 小濵行秀さん:1点 伍 世基さん:4点 山﨑 遼さん:2点 三枝木ニコさん:1点 佐藤直紀さん:1点 岩佐一輝さん:1点 平田 翼さん:1点 森重 光さん:2点 伊澤賢人さん:1点



  • 宮川英久
    コンセプトアーティスト

    熊本県出身。リードシネマティクスコンセプトアーティストとして携わった『Disneyland Resort: Guardians of the Galaxy - Mission Breakout!』(2017)をはじめ、『The Marvel Experience』(2014)、 映画『A Wrinkle in Time』(2018)、インドネシア最大級のテーマパーク『MNC Park』などを中心に、世界的なプロジェクトの第一線で活動しています。2019年7月下旬からは、マイクロソフトの343 Industriesに所属し、ゲーム『HALO Infinite』のコンセプトアートを手がけています。

    www.artstation.com/supratio twitter.com/HidehisaM

【総評】
意欲的で完成度の高い作品から、cg始めたてで純粋に楽しんでいる姿勢が伝わってくる作品まで、様々な作品を拝見できた事は光栄です。一部の例外を除き今回の作品に対しては完成度を基準に採点させて頂きました。3dcgは単一の作業を一貫して行う物ではなく、モデリング、テクスチャ、ライティングと複数の工程を経る物ですから時間配分が特に重要になってきます。また、ライティングが演出がかりすぎて自然さの欠けた作品が多かったのも全体的な傾向だったのでは無いかと思います。どんなに頑張って丁寧に作り込んだとしても、最後のツメを見誤れば台無しです。モデリングの微調整の為に消える5時間と、レンダリング前後の微調整の5時間では後者の方が意味のある事が多いのではないでしょうか。

[ 採点結果 ]
留目貴央さん:3点 伍 世基さん:1点 山﨑 遼さん:1点 林 祐希さん:1点 伊藤史弥さん:2点 岩佐一輝さん:2点 中野 凌さん:1点 鎌田 明さん:1点 上妻由奈さん:1点 加藤早紀さん:1点 松永倖汰さん:1点 



  • 沼倉有人
    CGWORLD

    2000年4月より(株)東北新社所属のオフライン・エディターとして、CMやVPの編集を手がける。主な参加作品は、YKK ap『EVOLUTION』VP、第一生命『第一でナイト(2代目ファミリー)』シリーズなど。2005年10月にCGWORLD編集部に加わり、2012年7月より現職。

    cgworld.jp

[ 採点結果 ]
小濵行秀さん:5点 林 祐希さん:3点 伊藤史弥さん:3点 平田 翼さん:1点 福島 優さん:1点 松浦優太さん:3点 藤原直登さん:3点

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