>   >  はじめよう!踏み出そう!VFX!:第1回:Blenderで踏み出す実写合成!【ステイホームVFX連動企画】
第1回:Blenderで踏み出す実写合成!【ステイホームVFX連動企画】

第1回:Blenderで踏み出す実写合成!【ステイホームVFX連動企画】

03:Blenderで「レンダリング」しよう!

最後に動画として書き出すための設定をしていきます。そこまで手順は多くありません。


【実践】よくわからなくてもOK! まずは手順通り触ってみよう!

今回は試行錯誤の効率を高めるため、リアルタイム系のレンダラである「Eevee」を使用します。

  • 【1】右側のプロパティパネルのカメラアイコン、レンダープロパティの[レンダーエンジン]が[Eevee]になっていることを確認します

  • 【2】右側のプロパティパネルの印刷機アイコン、出力プロパティの[出力]で、動画の出力先フォルダを選択します。[ファイルフォーマット]を[FFmpeg動画]にしたら、[エンコーディング]を開き、[コンテナ]は[MPEG-4]を選択、動画コーデックは[H.264]を選択します

  • 【3】ヘッダーの[レンダー→アニメーションレンダリング]を押すと、レンダリングが開始されます。レンダリングは時間がかかりますので、おやつでも食べながら気長に待ちましょう

  • 【4】動画がmp4として書き出されました! 開いて見てみましょう! CGが合成されています

今回はこれにて終了です! お疲れさまでした!!

【理論】なぜこうするの?

今回は効率良く圧縮され、どのデバイスでも再生しやすいH.264コーデックのmp4ファイルで保存しました。

ただ、この形式はあくまで最終的な動画の出力で使うものであり、他のソフトへ映像データをもっていくときには使わないよう注意してください。今回はわかりやすくするために元の映像素材もこの形式になっていますが、実際にコンポジットを行う際はOpenEXRなどの画像の連番でやり取りすることが多いです。

おわりに:VFXはアイデアが大事!

このように、VFXとは実写やCG、他にも模型やマットペイント(背景画像)などを組み合わせ、現実には撮影が困難な映像を描く技術の総称です。今回紹介したカメラトラッキングとコンポジットの手法はVFXのほんの入口にすぎませんが、これだけでもかなり映像表現の幅が広がるのではないでしょうか。

そしてVFXで最も重要なのは「アイデア」です。技術を学ぶことで使える画材を増やすことはできますが、キャンバスに何を描くのかは描き手次第です。シンプルな技術でも組み合わせや使い方のアイデア次第で、そこには無限の可能性があります。

この連載をきっかけに、楽しいVFXの世界に足を踏み入れていただけたら嬉しいです。では、また次回お会いしましょう!



Profile.

  • 三宅智之/Tomoyuki Miyake
    2000年、東京生まれ。平成28年度 総務省「異能vation」採択(最年少)。早稲田大学教育学部複合文化学科在学中
    Twitter:@38912_DIGITAL
    YouTube:38912 DIGITAL
    note:note.com/38912_digital



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    ・審査同意書記入:〜5月21日
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