低価格なハイスピードカメラシステム「瞬間ハンター」2月4日（木）発売予定（イマジオム）

イマジオム（本社：茨城県日立市、代表取締役：高木太郎）は、パソコンを使った低価格のハイスピードカメラシステム「瞬間ハンター」を開発した。手持ちのパソコンに専用ソフトウェアをインストールし、高性能化・低価格化の進む産業用カメラを繋ぐだけで、毎秒500フレームを超える高速撮影が実現。専用ソフトウェアは、産業用カメラと合わせても20万円以下となる価格に設定されている。研究開発や教育など、幅広い用途を想定する「瞬間ハンター」は、2月4日（木）の発売を予定しているとのこと。

・「瞬間ハンター」詳細ページ

■製品のコンセプト

人間の目では捉えきれないすばやい事象を観察しようとすると、これまではハイスピードカメラを使う方法が一般的だった。1秒間に10,000枚以上のフレーム（動画を構成するそれぞれの静止画。いわゆる「コマ」）を撮影することのできるハイスピードカメラを使うと、たとえば拳銃から発射された弾丸なども映像として記録することができる。

しかし特殊な部品で構成されるハイスピードカメラは、大型で高価な機材になりがちだった。また高速撮影を必要とする全てのユーザーが10,000FPS（フレーム／秒）の高速性を求めているわけではなく、500FPSの速度で充分なユーザも少なくない。そうしたユーザーにとって、従来のハイスピードカメラはオーバースペックな機材だった。

一方、工場などで使われる産業用カメラについては、ここ数年の間に高性能化と低価格化が急速に進んできた。10万円を下回る価格でありながら、500FPS以上の速度を持つものも現れている。そこで同社では、一般的なWindowsパソコンに産業用カメラを接続して高速に動作させるソフトウェアを開発し、低価格なハイスピードカメラとして利用することができるようにした。これが「瞬間ハンター」だ。

「瞬間ハンター」で撮影した映像例

■製品のあらまし

システムとしての「瞬間ハンター」は、本体パソコン・産業用カメラ・専用ソフトウェアの3つのコンポーネントで構成されている。専用ソフトウェアは同社から販売されるが、本体パソコンと産業用カメラは同社の提示する適合条件に合う機材であれば、ユーザー自身が購入したり、すでに持っている機材を流用・転用して「瞬間ハンター」用に役立てることができる。要望により、本体パソコンや産業用カメラを同社で用意することも可能だ。

専用ソフトウェアはインターネット（同社ホームページ）から自身でインストールすることもでき、本体パソコンを同社で用意する場合は、あらかじめインストールして渡すこともできる。

専用ソフトウェアを本体パソコンにインストールしてから4週間は、全ての機能を無償で使うことができる。ただしその後も使い続けるには、次のいずれかのライセンスの購入が必要だ。

・「通常ライセンス」
機能制限：なし
価格　　：120,000円（税抜き）

・「バンドルライセンス」
機能制限：初回のライセンス設定時に指定したカメラのみ使用可能
価格　　：40,000円（税抜き）

購入したライセンスは無期限で使うことができる。また「バンドルライセンス」は、差額の支払いによって「通常ライセンス」にアップグレードすることも可能だ。