IMAGICA GROUPは、新たな才能の発掘とグローバルな舞台における日本映像表現の可能性追求を目的とした「IMAGICA GROUPオリジナル映画製作プロジェクト」第3弾の企画募集を、6月30日(火)より開始した。応募締切は8月31日(月)。
本プロジェクトは、企画募集から選考、製作までを一貫して行い、国際映画祭への出品・受賞も見据えながら、クリエイターの挑戦を実際の映画作品としてかたちにする取り組みである。これまでに選出された2作品は現在映画化に向けた製作が進行しており、第3弾では新たな才能との出会いを目指す。
「IMAGICA GROUPオリジナル映画製作プロジェクト」概要
「IMAGICA GROUPオリジナル映画製作プロジェクト」は、2025年に始動した社内公募型の映画製作プロジェクト。グループ各社から国際映画祭への出品・受賞を視野に入れた企画を募集し、毎年1作品を選定・製作する取り組みで、これを5年間継続することで才能あるクリエイターの発掘・育成と、IMAGICA GROUPの創造力・表現力の世界発信を目指している。
第1弾では、寺田ともか氏(監督・脚本)と土川はな氏(オー・エル・エム/プロデューサー)による『マリア』を選出。第2弾では、関友太郎氏(ピクス/監督・脚本)とハンサングン氏(ピクス/プロデューサー)による『OUR SON』が選ばれた。
両作品は現在、映画化に向けた制作が進行しており、国際映画祭への出品も見据えた準備が進められている。
審査の流れ
- 6月30日(火)
募集開始
- 8月31(月)
提出期限
- 9月1日(火)から10月30日(金)
⼀次審査
- 11月上旬
⼀次審査通過企画決定
- 12月25日(金)
⼆次審査提出期限
- 1月1日(金)から2月28日(日)
⼆次審査
- 3月上旬
受賞作品決定
参考資料
第1弾作品 『マリア』
監督・脚本 寺田ともか
1993年、⼤阪生まれ。関⻄学院⼤学卒業後、社会福祉⼠として働く。 横浜の寿町(ドヤ街)にある小さな診療所で、野宿者の方や、アルコール・ドラッグなどの依存症を抱える方と関わりながら働いた後、DVや性被害を受けた⼥性の⽀援などに携わる。 2020年より分福に所属。是枝監督らのもとで監督助手として映画制作を学ぶ。 日本に暮らすクルド人の家族を描いた『マイスモールランド』、是枝裕和監督の『怪物』などに監督助手として参加。現在も社会福祉⼠として働きながら脚本の執筆を⾏なっている。
プロデューサー 土川はな
株式会社オー・エル・エム
1993 年生まれ。イギリスの⼤学を卒業後、2016年株式会社オー・エル・エムに入社。 それ以来、三池崇史監督作品を中心に数多くの実写映画やテレビドラマの制作に携わる。近年はアメリカ、イギリスなどの海外プロダクションとの共同制作の映画作品でもラインプロデューサーを務める。
【作品内容】
舞台は日本の片隅にある工業地帯、貧困と犯罪が溶け込んだ雑多な町。
海があり、工場がある。巨⼤な公営団地があり、多国籍の労働者たちが暮らしている。
主人公の永田マリア(18)は、この町で訪問介護ヘルパーをしながら生きている。
そんなある日、予期せぬ妊娠がわかる。産んで育てられる環境にないことはわかっている。しかし、中絶しようにも⾦がない。相手の男は逃げた。たった⼀人の家族である⺟親は、薬物依存症の更生施設に入っていて、マリアには頼れる相手がいない。
⾏く当てのないマリアは、⾼齢者宅で遭遇したある少年を思い出す。
⾦井ケン(19)は、この町のドラッグディーラー。生活保護の⾼齢者たちから、眠剤や精神薬を安く仕入れては、必要な人間に売って生計を⽴てており、訳あって5歳の妹とふたりで暮らしている。
中絶費⽤を手に入れるため、ある悪事を持ち掛けるマリアは、ケンと妹が暮らす古びた⻑屋に転がり込んだ。
こうして、3人の共同生活がはじまる。 マリアとケンが重ねる小さな犯罪は、超⾼齢社会と壊れゆく家族の姿、孤独死、記憶から消えつつある戦争の傷など、現代社会が抱える問題を炙り出しながら進んでいく――。
この奇妙な共同生活は、いつしかマリアにとって、かけがえのない時間になっていく。
だが、次第に⾦が貯まり、この生活が終わりを迎えようとしていたある日、 思いがけない事件が起こる――。
福祉の目が届かない、制度の隙間に生きる若者たち。
生まれてこなければよかったという呪いを、愛されなかった者は愛せないという呪いを、 ⾝をよじって振りほどく、若いふたりのひと夏の物語。
第2弾作品 『OUR SON』
監督・脚本 関 友太郎
1987 年神奈川県生まれ。東京芸術⼤学⼤学院映像研究科を卒業後、NHKドラマ番組部を経て、監督集団「5月」の映画・ドラマ作品の監督を務める。2026年よりP.I.C.S.所属。 2014 年、共同監督を務めた初作品『⼋芳園』をカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門へと送り込む快挙を成し遂げ、2018年『どちらを』にて、再びカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門で正式招待を受けた。 2022 年、初の⻑編映画『宮松と⼭下』がサンセバスチャン国際映画祭 New Dirctors 部門に正式招待。2025年、連続ドラマW『災』で⺠放連盟賞優秀賞受賞。⻑編2作目となる『災 劇場版』がサンセバスチャン国際映画祭コンペティション部門、釜⼭国際映画祭に正式招待された。
プロデューサー ハンサングン
2011年P.I.C.S.入社後、アートディレクター/プランナーの経験を生かしTVCMやコンテンツ開発を中心に企画・プロデュース。 2014年初めて挑戦したShort Film『B級⽂化遺産』でFlorida Film Festival 最優秀短編外国語映画観客賞。2020年から2026年現在まで続いているNHK特集ドラマ『岸辺露伴は動かない』シリーズではギャラクシー賞テレビ部門2021年1月度月間賞を受賞。2023年 映画『岸辺露伴 ルーヴルへ⾏く』が公開、第55回 照明技術賞受賞。2025年は映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』が公開。2026年公開した映画『ソニックビート』は「ファンタジア国際映画祭」の「Fragments d'Asie 2025」部門に正式出品された。
【作品内容】
⽔質研究者である妻・葉⼦と、⻭科医の夫・岳。⼀⾒、平穏な生活を送る⼆人だったが、その裏側には「⼦どもができない」という深い溝が横たわっていた。
葉⼦は、開業⻭科医の家系である岳の実家から無⾔の圧⼒をかけられる。お願いしても、夫は男性不妊の検査を受けてくれない。そこで葉⼦は、男性不妊の夫婦やシングルマザーが夫以外の第三者から精⼦提供を受けて人工授精を⾏う生殖技術、AID(非配偶間人工授精)を⽤いて妊娠を目指すことを決める。
夫に隠してAIDを⾏おうと、医療機関を通さずにSNSを⽤いた個人間の取り引きで精⼦提供者を探す葉⼦。⾼学歴で夫に似たスペックの提供者を探し、ショッピングモールのトイレや漫画喫茶で、⾒知らぬ男から提供されたものを自分の体内に注入する。時には相手の説得に負けて直接⾏為に及ぶこともあった。
そんなある日、理想の条件を備えた男、室橋と出会い、葉⼦はついに⼦を授かる。ところがその後、衝撃の事実が発覚する。室橋の経歴は全て嘘で、彼は妻⼦ある外国籍の男だったのだ。望んだはずの我が⼦が、突如として自分の腹に宿る「冷たい泥」のような異物に感じるようになってしまう葉⼦。そこから彼⼥の精神は破綻し始める。
そして、夫の岳が愛情を注ぎ込んで育児をする最中、葉⼦は⼀線を越えた⾏動に出てしまう。
〝ある過ち〟を犯した後、葉⼦は岳のあまりに深い「⽗性」の正体を問い直す。
「なぜ、自分を憎まないのか」という妻の問いに対し、岳が答えた⾔葉とは-。
結婚相手ではなく精⼦提供者を選ぶということ。そしてその結果生まれてきた⼦どもの運命。〝これまでの出産〟と同じことと違うこと。新たな技術(=AID)と人間が初めて対峙する際に生じる、未経験の感情に迫る物語。
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株式会社IMAGICA GROUP
「IMAGICA GROUP オリジナル映画製作プロジェクト」
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