デザイナーにとって最高の作業環境が整っている

長年にわたり親しまれてきたシリーズや、人気アニメのタイアップ機種を手がけることが多いため、クライアントからの期待は大きいとパチスロ制作課デザイングループリーダーの谷口正義氏は語る。「派手さだけではなく、美麗さ、丁寧さも兼ね備えた一級品の映像を、早く・安く・確実につくることを大目標にしています」。同社では、これを有言実行すべく、デザイナーがクリエイティブな作業に集中するための業務改善が着々と続けられているという。「例えばエフェクト制作やオーサリングで使うAfter Effects の場合、20 個以上のプラグインを整備しており、機械的な作業はなるべく自動化するよう心がけています」デザイナーにとって最高の作業環境が整っていると谷口氏は続ける。「遊技機映像制作の現場はスピードが命です。常に変化し続ける市場に対し、デザイナーがそのセンスを120％発揮するための土台づくりに妥協はありません」。同社では新機種を開発する際、ヒアリング結果やデザインのコンセプトを" 制作ノート" と呼ばれる独自のフォーマットに落とし込むことを徹底している。「これを導入したことで、開発資料の削減と一元化が実現しました。テイストの統一が容易になり、後日の大幅な修正も削減できたので、デザイナーはもちろん、企画やプログラマたちからの評判も上々です」。

『パチスロ大工の源さん ～いくぜっ！炎の源祭編～』©SANYO GROUP. ALL RIGHTS RESERVED.

同社オリジナル背景カット

業務効率アップで無駄な残業をなくし、ワークライフバランスを実現

スタッフどうしが惜しみなくノウハウを共有する社風のため、遊技機業界以外からの転職者にも居心地が良いという

谷口氏のグループに所属する新名恵里氏は、半年前に同社へ転職し、現在はオーサリングを担当している。「今は映像制作の最終工程を任されているので、大きな達成感があります。効率化のおかげで過度な残業はなく、多くのスタッフが20時台には帰宅できる環境です。なかには定時で仕事を終える人もいて、現場の雰囲気は良いですね」。新名氏は前職でも遊技機の映像制作に携わっていたが、同僚のなかにはアニメやゲーム業界からの転職者もいるそうだ。「遊技機に馴染みがなくても、映像制作への熱意のある人なら快く受け入れ、惜しみなくノウハウを共有する社風です」。インハウスツールのマニュアルや研修制度が充実しており、企画が主導する遊技機の勉強会もあるため、異業種からの転職者にも居心地が良いという。

作業環境に加え福利厚生も充実しており、社内クラブ活動への援助制度もある。写真はサバイバルゲームクラブの様子だ

一方、東京パチンコ制作課の細井優衣氏は、3 年前に新卒として同社に入社した。「3 ヶ月の新人研修期間中に、2D、3D、エフェクト、オーサリングなど幅広く勉強しました。自分の適性を見極めスペシャリストに徹する人もいますが、私の場合は企画段階のデザイン、テロップ制作、3DCG など幅広い役割を担っています」。企画から最終仕上げまで一貫して携われるのに加え、自分が希望する役割に挑戦できるため手応えは大きいと語る。

なお、選考用の作品を送付する際には、自身が担当したエフェクトや3DCG がしっかり と判別できる状態にしてほしいそうだ。「ご自身の技術や熱意をしっかりと見せていただ きたいですね。面接でお会いできるのを楽しみにしています」と谷口氏は語る。遊技機開 発の最前線で腕を磨きたい人は、ぜひ応募してほしい。