Epic Gamesは、同社のゲームエンジン「Unreal Engine 4」を無料化すると発表した。今後は「Unreal Engine 4」による制作物が四半期ごとの総売上のうち3千ドルを超えた部分に対して5%のロイヤリティが発生する、成功報酬型のビジネスモデルに移行するという。
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■ 「Unreal Engine 4」無料化について

「Unreal Engine 4」が、将来のアップデートも含め無料で使用できるようになった。ダウンロードした「Unreal Engine 4」は、ゲーム開発や教育、建築、ビジュアライゼーションやVR、映像制作やアニメ等、様々な用途に利用可能。ゲームやアプリケーションを制作・販売した場合には、四半期ごとの総売上のうち3千ドルを超えた部分に対して、5%のロイヤリティが発生するというビジネスモデルがとられるという。
「Unreal Engine 4」はEpic Games自体でのゲーム開発にも利用されている統合的開発環境。インディープロジェクトからハイエンドな超大作まで利用可能で、すべての主要プラットフォームに対応し、C++コードもすべて含まれている。

無料化までの経緯
2014年3月、同社は「Unreal Engine 4」のサブスクリプションモデルを導入し、誰でも月額16ドルで「Unreal Engine 4」を利用できる仕組みをスタートさせた。ソースコードがオンライン上にアップされ、サインインした人は誰でも入手できるようになり、「Unreal Engine 4」のコミュニティは予想以上に大きなものへと拡大した。このことから「Unreal Engine 4」を利用して制作されたコンテンツのクオリティやバラエティの豊富さは、想像を絶するものとになり、今年のGDCで展示するために「Unreal Engine 4」で制作したプロジェクトを募集した際には、多くの作品が集まったという。このようにサブスクリプション開始後の一年間は同社の予想を超えた良い結果を生み、さらに今後、もっと多くのユーザーに「Unreal Engine 4」の使用を拡大するため、「Unreal Engine 4」の月額課金が無料化されることになったという。

サブスクリプションユーザーへの対応
無料化にあたり、既にサブスクリプションに加入しているユーザーには、直近の月の支払いを返金。さらに、これまでに「Unreal Engine 4」サブスクリプションの月額課金を支払ったユーザーには、Epic Gamesからマーケットプレイスで利用可能な30ドル相当のクレジットが提供される。

■ 関連 URL

・無料化について
 https://www.unrealengine.com/ja/blog/ue4-is-free
・Epic Games Japan
 http://www.epicgamesjapan.com