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vol.80 Point and Line

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02 Operators

主要ノードを解説します。

Add SOP


  • Add SOPはPointを作成、抽出したり、Pointを接続し、Polygonに変換することができるSOPです。また、単純なPointに対しParticle Systemを追加し、Particle Primitiveへ変換することもできます


  • Pointタブでは、Pointの座標値を設定して、任意の場所に新たなPointを生成することができます。Expressionなどを使用してPointを作成することで、さらに応用的なPointの生成も可能です


  • Polygonsタブでは、Pointを接続しPolygonへ変換することができます。By Patternでは、任意のPointを指定し接続リストを入力することで、指定したPoint同士を接続することができます。By Groupでは、Groupやスキップなどの法則に基づいた接続を選ぶことができます。By Attributeでは、同じAttributeの値をもつPoint同士を接続することができます。また、どのタイプでも、Closedにチェックを入れることで面としてPolygonを生成します


  • ParticleタブではPointに対しParticle Systemを追加することができます。これは新たにParticleがもっているAttributeを追加するものではなく、Pointだったものに対しParticle Primitiveへ変換するものであり、シミュレーションされたものではないので注意が必要です

今回のフローでは、Sweep SOPで配置されたPointを接続するために使用しています。あらかじめidなどのAttributeが準備されていて、いとも簡単にPolygon化できるため、このようなワークフローでは非常に重宝します。Sweep SOPでPointをそのまま配置することはできません。そのようなときにAdd Particle Systemを使うことでPointをPrimitive化できるため、そういった箇所でも重宝します。特に、単純なPointはときとしてUnusedとして認識されることもありますので、そういった場合にも使うことができるかと思います。今ではレガシーなパラメータになりつつありますが、ときとして役に立つ機能のひとつです。逆に、PrimitiveやParticleから単純なPointにしたい場合は、Delete Geometry But Keep thePointsを使用することでPointのみを抽出することができます。

Sweep SOP


  • Sweep SOPはBackboneにCross Sectionを沿わせて、リボンやチューブのように押し出されたジオメトリを作成します。このときCross Sectionは、Backboneの曲線上にあるPointに対して垂直に配置されます。Reference Pointsが入力されており、Aim at Reference Pointsにチェックが入っている場合、各Cross SectionはReference Pointsの方向を向きます


  • Sweepタブでは、どのようにCross Sectionを配置するかを設定することができます。デフォルトではTransform Using Attributesにチェックが入っており、Backboneがもつ性質によって配置されます。例えば、ScaleはBackboneがpscaleのAttributeをもっていれば、それに反応します。またTwistなどの回転は、BackboneがNやupなどのベクトルをもっているとき、それらの回転値によって決められます。通常では、カーブがもっているタンジェントに対し垂直に配置されます

Outputタブでは、最終出力の形式を設定します。Skin Outputは、デフォルトではOFFになっていますが、Cross Sectionをつなげてメッシュを張りたい場合などにONにすれば、各断面間を繋いでメッシュを張ることが可能になります

今回のフローでは、Cross SectionにPointを使用しています。こうすることで、簡単にPointをカーブに沿って配置することが可能になります。また、TwistやScaleを調整することで、その形にバリエーションをもたせることもできます。Attributeをあらかじめカーブにもたせることができれば、より細かな調整をすることが可能になります。今回は、Skin Outputを使用せず、配置後はAdd SOPを使ってPolygon化しています。実際にはこのような使用方法はイレギュラーではありますが、活用方法としては十分に実用的であるといえます。

画像はNとupを事前に設定した例です。この場合、青いベクトルがNで、ピンクのベクトルがupとなります。このように、2つのベクトルが存在していれば、Sweep SOPはCross Sectionの回転を正確に割り出すことができます

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Carve SOP

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