今回はUNSEEN『KEMURI』特集を記念して、ゲーム関連の書籍を2冊ご紹介します! まずは、UNSEEN代表・中村育美さんが世界の廃墟を探検して撮影した写真集、もうひとつは話題沸騰中の新作ゲーム『IZON.』の魅力が詰まった公式設定資料集です。

記事の目次

    今月の一冊①

    『ハハハハイキョ アドベンチャー 世界廃墟探索記』

    発売日:発売中
    定価: 6,600円(本体6,000円+税10%)
    総ページ数:224ページ
    著者:中村育美

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    著者からひと言!

    ゲームクリエイターとして世界的に活躍する中村育美さんが、創作のインスピレーションとして2004年以降撮り溜めた探検の記録を厳選し、本人の解説とともに一冊にまとめた廃墟写真集です。クリエイターの鋭い「目」で切り取られた、滅びゆく世界の情景は、クリエイティブ業界に生きる全ての人の創造力をかきたててくれます。

    POINT 01 見たこともない構図と光

    荒廃した劇場や教会、人形島、砂漠の飛行場、ホテル廃墟群、精神廃病院……匂いや湿度まで伝わってくる情報量の多い色彩、ありえない画角から撮影された極端な構図。中村育美さんが撮影した廃墟はクリエイター独自の目線と構図で切り取られ、唯一無二のビジュアルとして新鮮な驚きを与えてくれます。テキストでは本人がその場所で感じたこと、体験したエピソードが臨場感をもって語られ、読者のインスピレーションを刺激します!

    POINT 02 バラエティ豊かな廃墟セレクション

    中村育美さん自身が世界中の気になる廃墟を厳選したラインナップは場所も世界各国さまざま。北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、メソジスト教会、モハーヴェ砂漠の飛行機、オクルス・タワー、クパリのホテル廃墟群、新潟ロシア村や軍艦島……さらには「静かな郊外の大邸宅の廃墟」や「奇妙なカルトのブラ寺」など、気になりすぎる【所在地は極秘】も!

    POINT 03 滅びゆく世界を疑似体験できる、没入感ある写真

    錆びたはしごを伝って30メートル以上あるパイプに登ったり、ドローンを使って安全な侵入経路を確認したり……本書の写真は1枚1枚にかける熱量が高く、撮影そのものが冒険。実際にゲームのビジュアルやテクスチャ、セッティングに活かしたという廃墟写真は没入感があり、中村育美さんの世界を見ているようです。さらに、中村さんが廃墟で体験した奇妙な事件や体験をユーモラスに描いた待鳥まいさんによる綴じ込み漫画も収録!

    今月の一冊②

    『IZON.紡ギ録 (公式設定資料集)』

    発売日:発売中
    定価: 4,400円(本体4,000円+税10%)
    総ページ数:288ページ
    著者:Yoshi.

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    著者からひと言!

    自分のオリジナルコンテンツとして展開してきたカプセルトイの紡ギ箱。そしてそのゲーム化第1弾のIZON.のシナリオはもちろんアートワークも、ボツ案から決定稿まで全て収録していただきました! 独自の世界観ができるまでの工程をギュッと詰め込んだ、密度の高い1冊に仕上がりました! 担当編集者さんとギリギリまでこだわってつくった1冊なので、大変分厚いですがぜひ手に取ってもらえたら嬉しいです!

    POINT 01 『紡ギ箱』のシナリオ・アートを完全収録!

    累計販売数120万個超! ほかにはない高クオリティの造形と全身可動、そして独特な世界観が魅力の大人気カプセルトイシリーズ『紡ギ箱』。その同梱物を、A4サイズの高画質でたっぷり掲載した、超豪華パートになっています!

    POINT 02 ファン必見! キャラクターデザインの変遷

    主人公「智人」「虚人」はもちろん、ファンの多い「プトゥン」や敵キャラたちまで、秘蔵の初期案から最終稿までを余すところなく収録。現在のデザインに至るまでの多彩な変遷がひと目でわかります。クリエイター陣のこだわりが光る細かな設定も満載で、キャラへの愛着もさらに深まるはず!

    POINT 03 ゲームのアセットや背景設定アートを大量放出!

    あの仕掛けにはこんな裏側が! あの背景はこうつくられていたのか! そんなワクワクするような制作資料も多数掲載しています。細かい設定がしっかりつくり込まれているので、物語や世界観への没入感をいっそう高めてくれることまちがいなし!

    ボーンデジタル書籍 売れ筋ランキング

    (集計期間:2024年4月1日~4月30日)

    1位

    『IZON.紡ギ録』新刊
    ¥4,400
    Yoshi.
    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000001225

    2位

    『ぶくろて×おえかき画集 の〜とぶっく』
    ¥3,740
    ぶくろて
    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000001224

    3位

    『美術解剖学ドリル 骨・男性編』新刊
    ¥3,520
    加藤公太
    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000001226

    4位

    『Unreal Engine 5で極めるゲーム開発』

    ¥5,940 湊 和久

    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000001094

    5位

    『スカルプターのための美術解剖学』

    ¥5,500 アルディス・ザリンス、サンディス・コンドラッツ

    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000000188

    6位

    『Autodesk Mayaトレーニングブック 第4版』

    ¥7,700 IMAGICA GEEQ

    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000000574

    7位

    カラー&ライト

    ¥4,180 ジェームス・ガーニー

    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000000189

    8位

    『Vision ストーリーを伝える:色、光、構図』

    ¥4,400 ハンス・P・バッハー

    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000000720

    9位

    『職種と用途で探せる Blenderアドオン事典』

    ¥4,950 3D人

    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000001186

    10位

    『スコット・ロバートソンのHow to Draw』

    ¥4,400 スコット・ロバートソン

    shop.cgworld.jp/shopdetail/000000000149

    今月のふり返り

    今回は強力な新刊2点がランクイン。『IZON.紡ギ録』はクラウドファンディングで3,500万円を集め、満を持して発売された『IZON.』の公式資料設定集です。なにより表紙がカッコいい! 『美術解剖学ドリル』はXアカウント「伊豆の美術解剖学者」でおなじみの加藤公太の新刊です。まずは骨から!

    CGWORLD 2025年7月号 vol.323

    特集:『KEMURI』
    判型:A4ワイド
    総ページ数:112
    発売日:2025年6月10日
    価格:1,540 円(税込)

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    TEXT_ボーンデジタル第二出版事業部、山田優花(ボーンデジタル)
    EDIT_藤井紀明 / Noriaki Fujii(CGWORLD)、山田桃子 / Momoko Yamada