>   >  過去最多となる1万人の参加に向けて、着々と準備中。「SIGGRAPH Asia 2018」記者会見レポート
過去最多となる1万人の参加に向けて、着々と準備中。「SIGGRAPH Asia 2018」記者会見レポート

過去最多となる1万人の参加に向けて、着々と準備中。「SIGGRAPH Asia 2018」記者会見レポート

コンピュータ・グラフィックス(CG)ならびに、インタラクティブ技術の研究発表・展示を行う国際会議「SIGGRAPH Asia 2018」が、2018年は12月4日(火)〜7日(金)の4日間にわたり東京国際フォーラムで開催される。そして開催まで1ヵ月半となった10月24日(木)、準備状況ならびに新設されたプログラムの紹介を主目的とした記者会見が行われた。

TEXT_沼倉有人 / Arihito Numakura(CGWORLD)

<1>過去最多となる1万人参加の実現に向けて

まずは、SIGGRAPH Asia 2018 カンファレンス・チェアを務める安生健一氏(オー・エル・エム・デジタル 技術顧問ほか)より、SIGGRAPH Asiaの紹介、今回のキーコンセプトならびに公式ロゴ等についての説明が行われた。

(左)SIGGRAPH Asia 2018のキーコンセプトは「CROSSOVER」/(右)同公式ロゴの紹介

各プログラムの応募総数と採択件数。特筆すべきなのが、VR/AR関連のプログラムへの応募と採択が目立ったこと。従来はE-Techに含まれていたVR/ARを独立させたが、応募数でも採択数でもE-Techを上回った

続いて、SIGGRAPH Asia 2018 ナショナル・マネージャーを務める宮崎元一郎氏(ケルンメッセ株式会社 代表取締役)より、現在までの参加申込み者数や準備状況が説明された。
周知のとおり、SIGGRAPH Asiaの日本での開催は、横浜(2009年)、神戸(2015年)に続いて3回目となるが、運営事務局では初の東京開催ということでアジア諸国を中心に世界中からエンジニア、アーティスト、学生たちで合計1万名以上の参加者を目指している(宮崎氏いわく「(1万人は)控えめな数字」とのこと)。

SIGGRAPH Asiaは今年で11回目をむかえる。これまでに最も参加者数が多かったのが2010年のソウル開催時で約9,000人。今回は史上最多となる1万人を目指している

(左)10月23日(火)時点の開催概要。赤字で記された出展/スポンサー企業数と受講パスの事前登録件数は過去最多(最速)のペースだという/(右)プラチナ、ゴールド、シルバー各スポンサーの紹介スライド。ゴールドスポンサーが5社集まったのは過去最多とのこと。ITやゲーム事業を中核とする企業が中心となっていることも興味深い

主要プラグラムの紹介スライドより。(左)通称CAF(カフ)こと、「Computer Animation Festival」。CAFチェアを務めるのは、3年前の神戸開催ではカンファレンス・チェアを務めた塩田周三氏(ポリゴン・ピクチュアズ代表取締役社長)/(右)VR/AR関連の紹介。本家SIGGRAPHは昨年のLA、そして今年のバンクーバーと、2年連続で参加者数が増加。その原動力となっているのがVR/AR関連のプログラムであることは確実であり、SIGGRAPH Asia 2018でも台風の目になることが期待される

<2>幅広いターゲットを見すえた、3つの新プログラム

その後は、SIGGRAPH Asia 2018で新たに設けられた3つのプログラムについて。それぞれの見どころが紹介された。

1つ目は、Real-Time Live!について。チェアを務める、長谷川 勇氏(スクウェア・エニックス)より、最先端のリアルタイム/インタラクティブ技術に関するライブ形式のコンペティションであること、本家SIGGRAPHでもCAFや基調講演とならぶ人気イベントに急成長中であることなどが説明された。

主要スピーカー(プレゼンター)の紹介スライドより。SIGGRAPH Asiaとしては初開催であることを考慮し、サブミット形式ではなくキューレーション形式を採用したとのこと(ただし、運営コミティーはUnityやNVIDIAの中核スタッフを交えたワールドワイドで構成)

2つ目は、VR Theater。ディレクターを務める、石丸健二氏(講談社VRラボ 代表取締役)より、CAFのいちカテゴリとして実施されること、本家SIGGRAPHにおけるVR Theaterとのちがいなどを語った。

「VR Theater」紹介スライドより。(左)概要の紹介。当初は、審査による選定を予定していたが、応募数が13作品にとどまったことに加え、シアターの視聴環境との相性面で問題のある作品も含まれていたため、キュレーション作品も加えたとのこと/(右)今回選ばれた4作品。セル調の作品が半数を占めるのはアジア特有と言えよう

3つ目は、Production Galleryについて。先述のVR Theaterと同じく、CAFのいちカテゴリとして催されるが、SIGGRAPH Asia版では、ボーンデジタルとCGWORLDが主催してきた「映像制作の仕事展」とのコラボレーション企画として実施される。ディレクターを務める、ボーンデジタルの西原紀雅(※敬称略)より、参加アーティストや見どころが紹介された。

紹介スライドより。国内外で活躍するコンセプトアーティストや特殊造形作家16名が参加予定。今回は全て日本人クリエイターだが、今後は外国人アーティストの参加も期待したい

開催までいよいよ1ヶ月となった、「SIGGRAPH Asia 2018」。公式プログラムは全て英語で行われるが、エキシビジョン等では日本語による特別プログラムも用意されている。そして、なによりも世界最先端のCGとインタラクティブに関する技術とクリエイティビティを目の当たりにできる絶好の機会なので、ぜひ足を運んでもらいたい。

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