中国テンセント(Tencent)社は7月7日(月)、同社新3D生成AIモデルの「Hunyuan3D-PolyGen」を発表した。Hunyuan 3D(腾讯混元3D)公式Webアプリ内で「Laboratory」(実験的機能)として実装され、ユーザーは1日20回まで無料で利用できる。なお、生成したモデルの商用利用は認められていない。

Introducing Hunyuan3D-PolyGen, our newly upgraded and industry-first art-grade 3D generative model. It brings effortless intelligent retopology, making AI-generated models ready for professional art pipelines.



Superior Mesh Topology: Our self-developed mesh autoregressive model ensures higher-quality mesh topology that meets stringent art standards.


Complex Object Modeling: Leveraging our high-compression BPT representation, we can generate models with 10K+ faces, enabling more complex geometry, higher topology precision, and better detail.


Flexible Output: Supports both tri and quad meshes, meeting diverse pipeline requirements.



Hunyuan3D-PolyGen enables direct application of AI-generated 3D assets in game development and significantly boosts artist modeling efficiency. It's a robust foundation for the future of 3D content creation.



Hunyuan3D-PolyGenは、業界初のアートグレード3D生成モデルです。AIによる生成モデルをプロユースのアートパイプラインに即組み込める、手間いらずのインテリジェントなリトポロジーを実現します。



優れたメッシュトポロジー:私たちが独自に開発したメッシュ自己回帰(autoregressive)モデルにより、プロの厳しい基準を満たす、より高品質なメッシュトポロジーを生成します。



複雑なオブジェクトのモデリング:私たちが開発した高圧縮技術のBPT(Blocked and Patchified Tokenization、3Dモデルの情報をブロックとパッチに分けて整理し圧縮する技術)を活用することで、1万ポリゴンを超えるような、より複雑な形状、より精密なトポロジー、より優れたディテールを持つモデルを生成できます。



柔軟な出力形式:制作現場の多様な要求に応えるため、三角ポリゴンメッシュ(tri-mesh)と四角ポリゴンメッシュ(quad-mesh)の両方に対応しています。



Hunyuan3D-PolyGenは、AIが生成した3Dアセットをゲーム開発に直接応用することを可能にし、アーティストのモデリング効率を劇的に向上させます。これは、未来の3Dコンテンツ制作における、強力な基盤となるでしょう。

利用方法

まずは公式ページにアクセスしてWebブラウザのページ翻訳機能で英語に翻訳したら、Eメールでの登録を完了してログインする。

▲デフォルトの中国語(簡体字)ページ
▲ブラウザのWebページ翻訳機能を利用して英語表示に。「login」ボタンを押す
▲ダイアログで「mailbox」を選択し、メールアドレスを入力したら、「Get a verification code」ボタンを押し、届いたメールに書かれた「验证码」を入力して登録を完了する
▲登録後にアクセスできるトップページ

トップページ上部から「laboratory」ページに遷移し、「3D Smart Topology」に進むと、Hunyuan3D-PolyGenを試用できる。

▲「laboratory」ページに遷移
▲「3D Smart Topology」ページに移動。ここでHunyuan3D-PolyGenを試用する

利用できるのは単一画像または複数画像からの3Dモデル生成で、トポロジーは三角ポリゴンメッシュと四角ポリゴンメッシュ(ベータ)から選択できる。

▲正面からの画像に加え、リア・レフト・ライトのうち1~3枚の画像をアップロードして生成できる
▲トポロジーは三角ポリゴンメッシュと四角ポリゴンメッシュから選択可能

Hunyuan 3D Webサイトは、個人の研究や娯楽目的での3Dモデル生成を行うことができ、商用利用は認められていない。各ユーザーには毎日20回の生成権が付与される。

■Hunyuan 3D(腾讯混元3D)公式Webサイト
https://3d.hunyuan.tencent.com/

CGWORLD関連情報

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Scenarioが生成AIプラットフォーム「Scenario」にImage-to-3D(画像から3Dモデルを生成)機能を追加。Hunyuan 3D、Tripo、Rodin、Trellisなど11種のモデルから選択できるほか、生成したデータはGLB形式でエクスポートできる。利用には有料サブスクリプションが必要で、最安のProプランは月36ドル(約5,260円)。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202507-Scenario.html

●完全オープンソースの3Dモデル生成AI「Hunyuan 3D 2.1」公開! モデルウェイトとトレーニングコードが提供されるコミュニティ向け基盤モデル

テンセントがオープンソースの3Dモデル生成AI「Hunyuan 3D 2.1」をGitHubで公開し、HuggingFaceにデモスペースをオープン。4月に先行リリースされた「Hunyuan 3D 2.5」が100億パラメータ、8~20秒の高速生成、APIアクセスを基本とした商用製品、後発の2.1は生成速度こそ2.5に劣るものの、完全なオープンソースモデルとして、モデルウェイトとトレーニングコードを提供する、コミュニティ向け基盤モデルであると推定される。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202506-Hunyuan3D21.html

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https://cgworld.jp/flashnews/01-202506-Sparc3D-Hitem3D.html