アメリカScenario社は7月1日(火)、生成AIプラットフォーム「Scenario」にImage-to-3D(画像から3Dモデルを生成)機能を追加した。Hunyuan 3D、Tripo、Rodin、Trellisなど11種のモデルから選択できるほか、生成したデータはGLB形式でエクスポートできる。利用には有料サブスクリプションが必要で、最安のProプランは月36ドル(約5,260円)。
サポートする3Dアセット生成AIモデルは「Tripo 2.5 Multi View」、「Tripo 2.5」、「Rodin Hyper3D Highpack」、「Rodin Hyper3D」、「Hunyuan 3D 2.1」、「Hunyuan 3D 2.0」、「Hunyuan 3D - Fast」、「Hunyuan 3D 2.0 - Multi View」、「Hunyuan 3D Multi View - Fast」、「Direct3D-S2」、「Trellis」の11種類。「Multi View」の付いたモデルとTrellisは複数の入力画像をサポートする。


Scenario内の3D生成ページでは、選択したAIモデルに応じて調整可能なパラメータが変わる。「Hunyuan 3D 2.1」の場合は、メッシュをテクスチャでペイントするかどうかを決める「Paint」、生成時のパス数(多ければディテールが向上するが時間もかかる)「Steps」、入力画像への忠実度を決める「Guidance」、メッシュの上限面数「Max faces」を指定可能だ。

AIモデルを「Tripo 2.5」にすると、設定パラメータはガラリと変わる。PBRのオンオフ、テクスチャ品質などが指定できるようになる。

生成された3DモデルはGLB形式でエクスポートでき、OBJ形式でのエクスポートも実装予定。
■Scenario Webアプリ
https://app.scenario.com/
■Introduction to 3D Generation(Scenario公式ヘルプページ)
https://help.scenario.com/en/articles/introduction-to-3d-generation
プランと価格

Freeプランでは生成サービスは利用できず、利用には月36ドル(約5,260円)のProプラン以上のサブスクリプションが必要となる。
■Pricing & Plans(Scenario公式ヘルプページ)
https://help.scenario.com/en/articles/pricing-plans
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