日本の3DCGアニメを担う人材を育てる

「単に 3D であるというだけではなく、日本が育んできた 2D アニメの技法を活かした 3D アニメーション作品を作れることが当社の強みです」と語るのは代表取締役社長の吉田 健氏。2D のデフォルメされた絵を 3D モデルに起こし、リミテッドアニメーションの手法を用いる一連の工程に独自のノウハウがあるそうだ。

海外展開も視野に入れ精力的に活動するピコナはどんな人材を求めているのか。「もちろん造形力やデッサン力などの基礎が身に付いているほうが望ましいですが、即戦力であるということよりは、その人の伸びしろを重視していきたいですね。ただしチームで行う仕事ですから、コミュニケーション能力は必須です」と語る吉田氏は専門学校での講師経験もあり、人材育成には力を入れている。

入社後の職種については「3DCG アニメを作る人間は、モデリングからコンポジットまで制作の全工程を経験しておくべきだと考えていますので、一連の作業を経験してもらってからその人の適性を見ます。将来的にはディレクターができる人材を育てたいですね」とのこと。現社員は新卒・中途採用含め様々な経歴の人材が集まっており、3DCG アニメーション未経験者でもスキルを身に付けられる環境が整っている。

今年はアジアに向けた拠点として福岡スタジオの発足も実現した。日本で培われた 2D アニメのエッセンスを昇華させた独自の 3DCG アニメーションを武器に、ピコナは世界の市場へ挑戦しようとしている。

＜左＞『Pico～音を奏でる者～』© Picona.Inc
＜中＞『ルロロマニック』© 2007 SANRIO CO.,LTD.
＜右＞『パナソニック ナノイー Web 用 3DCG』© Panasonic Corporation 2011

POINT！

女性も安心して働くことができ、
風通しが良くファミリーのような会社環境を整備！

デフォルメキャラクターのモデリングやリミテッドアニメーションの付け方など、日本独自のアニメーションスキルが身に付く！

東京スタジオ（左）と福岡スタジオ（右）のスタッフの皆さん。
吉田氏を中心とする風通しの良い社風が強み