アイ・ペアーズは、CGキャラクターのライブ収録やリアルタイム制作に最適なモーションキャプチャ補正アプリケーション「n-Links Retarget」および「n-Links Facial」を、11月1日(土)より法人向けに先行提供を開始する。2026年以降には一般向けサブスクリプション展開も予定しており、第1号導入企業としてバーチャル・エイベックスへの提供が決定。モーションキャプチャ収録の効率化と品質向上を目指す。
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「n-Links」は3Dモデルを使用したコンテンツ制作において、従来のリアルタイムモーションキャプチャで懸念される技術的負荷(機材・人材)を簡易化およびシステムトラブルの可能性を低減することで、システムの安定性と低コスト化を実現し、個人・法人を問わず幅広いユーザーがリアルタイムにコンテンツを発信できるようにすることを目的として開発されたアプリケーション群だ。
VTuberやバーチャルキャラクターによるライブ等では、モーションキャプチャシステムにより人間の演者の背の高さや腕・足の長さで収録されたデータを、CGキャラクターの背や腕・足のボーンに違和感なく変換する「リターゲット処理」が欠かせない。
アイ・ペアーズが開発した「n-Links Retarget」は、ライブやTV番組・映画の制作現場で長年数多くのモーションキャプチャ収録を行う当社のノウハウを活かした自然なリターゲット処理を組み込み、運用するオペレーターの利便性、マルチプラットフォーム対応でタブレットでも動作する軽量さ、長時間収録に耐えうる安定性・冗長性を備えた新世代のリターゲットソフトウェアとなる。「n-Links Facial」は音声入力によるリップシンクに対応し、キーボード操作以外にゲームコントローラーのアナログ操作による柔軟な表情コントロールが特長だ。
さらに、ヤマハが開発するマルチメディアデータの記録・再生技術「GPAP(ジーパップ)」との連携により、OSC(Open Sound Control)形式でリターゲット後のモーションキャプチャデータを送出し、モーションキャプチャデータをDAW上でモーションデータの記録・再生・カット&ペースト編集・バージョン管理が可能になった。
「n-Links Retarget」動作確認済みモーションキャプチャシステム
・スパイス「OptiTrack」(光学式モーションキャプチャシステム)
・HELTEC センシング事業部「Xsens」(慣性式モーションキャプチャシステム)
※「Vicon」、「Captury」等、他モーションキャプチャシステムも順次対応予定。
「n-Links」法人向けソリューション
法人向けに提供するソリューションでは、利用の規模・用途に合わせて3種類のプランを用意。料金形態としては月額制の年間契約となる。試験導入希望者向けに機能制限なしのトライアルプログラム無料
「n-Links」を使用した3Dバーチャルライブを開催
音声合成キャラクターが集うバーチャルライブイベント「Voicetic Fantasia(ボイスティック・ファンタジア)」では、モーションキャプチャ制作に「n-Links」を活用している。2025年は、ヤマハの最新技術「GPAP」と「Distance Viewing」を用いたリバイバル公演「Voicetic Fantasia 2024 ~共鳴探訪~ スペシャルリバイバル in 東京」を11月22日(土)にイイノホール(東京都千代田区)で、新キャラクターが登場する最新ライブ「Voicetic Fantasia 2025 ~響円喝祭~」を12月27日(土)に所沢市民文化センター(埼玉県所沢市)で開催する。両公演とも一般チケット販売を予定しており、「響円喝祭」は配信でも楽しむことができる。
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